ワインの保存(抜栓後)
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ワインの保存について(抜栓から飲みきるまで)
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皆さんは、1本のワインを何日ぐらいかけて飲みますか?
私は大体2日で飲みきります。2日目って結構微妙で、味が変わっても多少の事なんですが、やはり美味しく飲みたいので保存には気を使います。
えーと、毎回必ず飲みきれる方は、羨ましいです。この話は無用になりそうなので、こちらで次のワインを選んでください・・・
抜栓後、空気に触れたワインはどんどん酸化してゆきます。
この「酸化」というのがクセ者で、プラスの意味と、マイナスの意味、両方あるから厄介です。
プラスの意味の酸化とは、あくまで「適度な酸化」によって香りが開くという事。
・濃厚なワイン
・若いワイン
・保存状態が健全なワイン
ほど時間がかかり、その変化が顕著な傾向にあります。1杯目より2杯目の方が美味しいのは、多くの場合錯覚ではありません。時には2日目の方が美味しい事もありますね。
TVに登場するソムリエさん達がグラスをクルクル回すアレは、ワインを短時間で「判定」する為に多く空気に触れさせて、ワインを早く開かせようとするテクニックです。プラスの意味の酸化を引き出している訳ですね。
ところで、レストラン等でゆっくりお食事をしながらワインを楽しむ時には、このテクニックはあまり使用されない事をお勧めします。
グラスを回す事によって引き出される酸化について興味のある方は、同じワインを2つのグラスに同時に注いで、片方を静置しておいて、もう片方をグルグル回してみてください。自宅で実行するのは微妙に恥ずかしいけど、変化がよく分かります。
マイナスの意味の酸化とは、「過度の酸化」によって香りと味が劣化するという事。
・シンプルなワイン
・熟成したワイン
・熱ダメージを受けたワイン
ほど早く劣化する傾向にあります。香味が衰え、エグ味が増えて、ニガすっぱくなった状態。思い出すと口がすぼまります。
酸化のお話はこの辺にしておいて、保存のお話に戻りましょう。
このように、ワインは酸化によって変化しています。うまく保存するには、酸化させない事が重要になってくるわけです。
これには世界中のワイン好きが色んな知恵を出して、様々な方法が考案されています。
まず、「空気を抜く」方法。ワインセーバーや、バキュバンと呼ばれる専用の器具で、ワインの中の空気をえっさほいさ、手動で抜いて栓をします。割と効果はあります。が、私は面倒でやめてしまいました。
次に、「空気以外のもので充填させる」方法。これもしっかり商品化されていて、窒素ガスをワインの瓶に吹き込んで封入します。いくら何でも、ちょっとやりすぎ。
私が色々と実行して、現在落ち着いているいるのは、「抜栓後すぐにハーフの瓶に移し替える」というもの。
用意するものは、ハーフの瓶、ワインストッパー(ゴムで密閉できるワインの栓です)。百均ショップで売ってます。
グラスに注ぐ前に、ハーフの瓶に漏斗で移します。この時なるべくギリギリまでワインを入れて、瓶の中に空気が入らないようにワインストッパーで栓をします。慣れてくると、空気が全く入らないようにできます。
こうすると、ハーフ瓶の中のワインは殆ど空気と触れないので、酸化もゆるやかになるという訳です。結構お手軽で効果的な方法だと思います。
2日目以降のワインがマズくて飲めないという方、一度試してみてください。
元記事:ワインの保存について(抜栓から飲みきるまで)
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