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テーマ:ワイン大好き!(30214)
カテゴリ:新世界
チリのエラスリスのシャルドネのラインナップ。 エステート、マックス・レゼルバ、アコンカグア・コスタ、ラ・ピザラ。 ブルゴーニュで言えば、さしずめレジョナル、村名、一級、GCといったところでしょうか。 師匠である山本昭彦さんがエラスリスの当主の、ブルゴーニュ品種だけの個人プロジェクトであるベテッィグの、特にシャルドネを激賞したので、あちらはネットから姿を消してしまいました。ベテッィグのほうは3ラインナップですが、私はかろうじてミドルレンジを1本だけ入手できただけです。 元々師匠は、チリではエラスリスの評価が特別に高いので、本家のブルゴーニュ品種も試し、ベテッィグと比較したくなったわけです。 ピノのほうのマックス・レゼルバは、一度ネット購入の数合わせで入手し、飲んだことがあったのですが、デイリーの新世界のピノで、初めて冷涼感が感じられた味わいでした。 このシャルドネシリーズのお値段ですが、だいぶ昔のブルゴーニュ価格。現行ブルのまずまずの造り手と比較すると、レジョナルクラスで1/3、村名クラスで1/4、一級クラスで1/5、GCクラスで1/3くらいでしょうか。 真ん中が相対的にさらに安いのはおそらく、品質以上にマーケティングなのでしょう。新世界、トップキュヴェはやや高めでも需要がありそうですが、ミドルは価格競争の世界でしょうから。 その推測からミドルがいちばんお買い得で、トップは何しろ今のブルゴーニュが高騰しているので、ずいぶん安く感じられるのではと思います。 エステートは、値段を考えればよきできた味わいです。ひたすら白桃と白い花のニュアンス。ボーヌというよりマコン的で、それもややシャバイ酒質のネゴシアンものを思わせます。 マックス・レゼルバ、写真を撮り忘れて瓶を捨てちゃいましたが、明らかにランクアップ。塩味と軽いミネラル感が加わり、ちょっとシャブリらしいニュアンスも。ただ果実味は太く、温度が上がるとややダレた印象に。 アコンカグア・コスタは、前銘柄よりも塩味、ミネラルの質が上がり、果実味と酸も少し締まった印象に。大きめのグラスで飲んでも、味わいがバラけません。 ただし、やはり少々優等生的な味わいで、積極的にリピートをしたくなるまでではなかったです。 その上のラ・ピザラはこれより3倍強の価格で、自分のデイリーの範疇外なので、そのうち誰かと飲んでみようと思います。1本だけあるベテッィグと一緒に。またラ・ピザラはピノも買ったので、同時に開けるのも面白いかもしれません。 おそらくこのラインナップは、なるべく万人受けしそうな味わいに調整されているのでしょう。そしておそらくベテッィグのほうは、当主の好みが投影された味に仕立てているような気がします。 正統ブルゴーニュ愛好家の方であれば、飲んだ3本であれば、かろうじてアコンカグアが許容範囲。でも評価は高くない。と予測します^^ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年03月06日 05時21分23秒
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