クリスマスなので(関係ないか)、かなり前のワイン会で飲んだレアワインの紹介です。私も初めて見ました。
(今も日本に入ってきているのでしょうか? という前に、未だフランスでもこの銘柄で売っているのでしょうか?)
ラスカーズ好きの主催者が、横浜そごうのバイアーを副業でやっていた時に、仕入れて手に入れたようです。
それと、もっと若く、そろそろ飲みごろになりそうなヴィンテージとのミニ垂直です。
果たして、その状態と香味は ...
【 Leoville-Las-Case 1966 & 1994 by iPhone4S 】右の写真 ⇒
(今回は2本のみ。ボルドー嫌いのメンバが多く、参加者が3人のため。
でも、物足りなくて、その後に安ブルゴーニュを2本開けてしまいました。)
下の写真が今回のメインの1966ヴィンテージの色です。
とても1966とは思えない、未だ未だ濃い色合い。
流石に縁にはレンガ色が入っていますが。
↓ | | 下の写真は1994ヴィンテージの色です。
こちらは極普通の熟成感かと。縁にはそれ程レンガ色は入っていません。
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| '66ヴィンテージは、パリの有名なワインショップ(?)のニコラがネゴシアンで売っている銘柄らしく、特別キュベのようです。
写真で、ワインボトルの左側奥にステーキソースが見えるので、ステーキを合わせたのがバレバレですね。>
この会は、ワインと料理のマリアージュはあまり重視せず、純粋にワインの香味と変化を楽しむ会です。
ですので、あまりマリアージュには触れません。チョットは言及しますが ... |
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【簡単なテイスティング・コメント】
- 香り
香りはボルドーらしい熟成香はあるものの、色同様、枯れた感じはなく若々しいです。
最初完全に開いてなく篭もった感じがありましたが、20分ぐらいで開いてきます。
複雑さはありますが、1970のボーセジュール・ベコに感じた果実香由来の複雑さには及ばない感じです。
'94 も最初、前日のかがり火(鰻の会)のGL(グリュオラローズ '93)の香りには全然及ばない(多分時間経過のせい)と思いましたが、暫くすると良くなってきました。
' 66と比べると果実風味が豊富でパワーが違う感じです。
- 味わい
'66もタンニンがしっかり残っていて余韻に結構感じます。そして、酸は溶け込んでいる感じです。
それに対して、'94はタンニンよりも酸味を強く感じ、コクも旨みも十分載っています。
昨日のGLよりは大分濃い印象で、'66と比べると濃さが際立ち'66 が水っぽく感じてしまいます。
従ってステーキとの相性も'94の方が良いです。レーズンとも'94の方が合う気がしますが、チーズは'66の方が合っていたかも?
'66は味が薄いためピークを超えていると思いましたが、香りは何回注いでも、グラスの中で30分以上経っても、一向に落ちません。
また、味わいも酸っぱくなることはなく、未だ未だ持ちそうです。
- その他雑感
'66は最後の一杯になるまで透明度が高く、澱は全然ないのかと思ったら、最後の一杯でかなり濁り、香りが若々しくなりました。
澱はボトルの底にシッカリ付いており、殆ど動かされずに保管されていたことを物語っているように思います。量的には'94 と同じくらいと思われます。
この'66 は、容姿から言っても持続性から言っても、かなり良い状態で保管されていたようです。
品質は、主催者が言うように特別キュべだけあってかなり良いです。
取得価格は'66の方が大分高いですが、同程度の価格なら香りで '94 より '66を選びます。
1994ボルドーは、私と相性が悪いのか、過去にコスもバロンもラランドも全部外れで、ヴィンテージとしてもイマイチなのではと思っていましたが、今回のラスカーズは良かったです。
浅草の主催者が暫くサイパンに豪遊するので、来年の春までGVLワイン会はなさそうです。
そろそろアルマン・ルソーのシャンベルタン1988でしょうか?( 私が勝手に思っているだけですが )。 ...