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テーマ:心と家族と人間関係(1199)
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「ほめて育てる」ことは子どもにとっては逆効果!
…そんな場合がある。 今、子どもたちの中で問題となっているのは一体なんだろう? それは自己評価の極端な低さ! 以前の日記でも触れたが日本の子どもはアメリカや中国の子どもと比べ自己評価が低い! 自己評価は英語では「self-esteem」…自己肯定感とか自尊感情と言われることもある。 これは単なる「自信」とは違う! 自己評価とは自信があるとか、ないとかと言う以前のレベル。 「自分は生きている意味がある」「存在価値がある」「大切な存在だ」「必要とされている」 …という感覚のこと。 今の子どもたちにはこの自己評価が低い傾向にある。 「どうせ僕なんか~」「どうせ私なんか~」 この「どうせ~」という言葉が出たら相当、自己評価が下がっていると見ていい。 そのような場合はしばらく叱ったりするのをやめて徹底的に話しを聴いてあげることが大切。 この「自己評価」! これには二段階に分かれている。 第一段階は「存在に対する安心」 つまり… 「自分はここにいて良いんだ」 「ありのままで良いんだ」 「存在価値があるんだ」 「いらない人間なんかじゃないんだ」 …という感覚。 これは親が自分の存在を喜んでくれるということから育まれる。 第二段階は「能力に対する自信」 これは… 「勉強が出来る」 「スポーツが出来る」 「お手伝いが出来る」 …という自分の能力に対する自信。 これは周囲の人からほめられることで育まれる。 普通、自己評価とか自信とかいうと第二段階の方を問題にする。 自信のない子に自信をつけさせるために「ほめて育てる」というこをしがちである。 でもこれが効果があるのはあくまでも第一段階の自己評価が十分育まれていることが前提! それが欠けている子どもに対しては「ほめて育てる」ことは逆効果になる。 なぜ逆効果なのか? 存在への安心が極端に欠けている子ども…つまり「自分は存在価値のない人間だ」という子どもは ほめられることで自分の存在価値を理由づける。 ほめられている間は良いがほめられなくなると存在価値を失ってしまう。 だからほめられることだけに全精力を注ぐ! そのために自己主張したり反抗したりすることが出来なくなる。 いわゆる過剰適応の状態。 その結果、手の掛からない聞き分けの良い「良い子」になる。 一見、結構なことじゃないかと思いがちだ。 でもこれは良い子は良い子でも、大人にとっては都合が「良い子」だけである。 本人にとっては常にほめ続けられなければ不安になり休むことも出来ず常に全力疾走! 当然、そのうちに息切れを起こす。 ひたすらにほめられ続けられて、どんどん過大な役割を求められ、ついには頑張れなくなる。 だれにも相談出来ずにやっとの思いで親や教師に相談しても「まぁ~大変だけど頑張れ!」 これ以上、頑張れないから相談したのにまだ頑張らなきゃいけないのか。。。 そう思ってしまった時は深刻な危機が訪れる。 「これ以上、頑張れない。期待に応えられない自分は存在価値のない人間だ」 そんなふうに思いつめて自殺を図ったり苦しさのあまりに周囲に危害を加えるようになる。 大切なのはほめておだてることではない。 子ども自身の存在を認め、喜び、「生まれてくれてありがとう!」と心から思えるか! 子どもを育てるとはそんなことからのスタートだと思う。 カウンセリングのご予約・ご相談は…「こちら」まで! ○寺子屋方式 ホームカウンセラー養成ゼミ 開催予定 「メンタルヘルスブログランキング」に参加してみました。 応援して下さると嬉しいです。 「ポチッとな」とクリックして下さいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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