間質性肺炎とリウマトレックス 【2】
人工呼吸器をつけるか? という話になったとき、父自身も母も母の知り合いの方々も反対しました。まず、その装置をつけるときに激しい痛みを伴うらしいのです。そして、人工呼吸器をつけることは「回復させる」ということとは関係のない事で、とりあえず本人に「呼吸をさせる」程度の意味しかない、という話を聞いたのです。また、機械をつけることで口が塞がれるので、こちらの声は父に聞こえても、父から発言することはできなくなるのです。一度機械をつけてしまうと、おそらくずっとそのまま。もう自由に体を動かす事はできないし、機械から睡眠薬も送られるので起きているのか眠っているのかもはっきりしなくなるそうです。機械を完全に外す事がでる時が(死ぬとき以外に)いつくるのかは、医者にも解らない。しかし、今、つけないと、二十四時間父は咳などに苦しめられることになる、と言われました。母は常に父の病室にいたので、父の苦しみは解っていました。最初は反対していたものの、最終的には医者の提案通り、人工呼吸器をつけることになりました。◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ nkgw_Aの父は2005年の春に間質性肺炎で他界しました。当時のことを少しずつ書き残していこうと思っています。