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カテゴリ:小アルカナ(マイナーアルカナ)
ツヅキー!
Q ページって何者よ! A ご存知、トランプカードには、A~10までの数札と、ジャック:クイーン:キングの絵札があります。トランプが進化して、タロット小アルカナになった時、何故に【ページ(従者)】なるモノが産まれたのか。 つまり【お前は何処から湧いて出た!】と言う事です。 これにも、色々と背景があるのですが、さすがに、これ以上の長々はキツイと思いますので、極シンプルにお答えします。 西洋で主流である元素論【四大】に併せる為に、トランプ→タロット進化過程で創作された新人です。 西洋の四階級。騎士:僧侶:商人:農民と言う階級制度にしろ、東西南北にしろ、春夏秋冬にしろ、キリスト教における四大の天使にしろ、西洋にとって【4】と言う数字で分割するのは、かなり主流。むしろ【癖】みたいなモノです。 何と無く、3よりも、4の方が落ち着くのでしょう。 また、タロットに変換した場合、王と后と言う、上位の陰陽が存在したのち、その下位に属するモノの中にも陰陽を求めた結果、騎士と従者を設定したとも言えます。 トランプは、今の【イスラム圏】で生まれたモノです。天文学が発展していたので、それになぞらえて作ったのか、一年52週間に併せて52枚。一季節13週間に合わせて、一つのスートに13枚。春夏秋冬の季節で四つのスート。一スートの数字を全て足すと、一季節の日数91日。全部を足すと364日。足りない部分はジョーカー。更に閏年用にジョーカー追加1枚。 まあ、兎に角、イスラム圏では52枚トランプは違和感が無い訳です。 ところが、西洋ではちょっと違和感を感じる。と言うのも、一スート13枚の【13】と言うのが気に入らない。ご存知の通り、キリスト教圏では、13と言う数字は不吉なのです。更に、絵札が3枚と言うのも中途半端に感じたのでしょう。 事実、トランプがタロットに進化する前に、トランプと言う世代の中で、既に一スート14枚のデックが存在しました。 ページと言うカードが増えたのは、ある意味【西洋らしさ】とも言えるでしょう。 Q スートのシンボルマークについて・・・ A 現在のタロットでは【棒】【聖杯】【剣】【貨幣】。トランプで言えば【クラブ】【ハート】【スペード】【ダイヤ】。しかし、歴史の中で、スートのシンボルマークは色々と変わって来ました。どんぐりやら盾やら鈴やら槍やら何やら・・・ ・・・お国柄? と言うか、地方性? 深い理由を考えたくもなるのですが、例えば日本において、【ご当地カルタ】と言うのが有るように、トランプスートにも、地方性が現れたと考えるのが妥当かと思います。 勿論、どんぐりや鈴や盾と言うのが、単なる思い付きで設定された訳では無いでしょう。西洋は、元々【シンボル】や【アトリビュート】と言った概念が浸透しています。 西洋の国旗や、貴族の盾のシンボルを見れば解るように、色や品物に【象徴する意味】が付加されているのです。勉強不足である為、どんぐりや鈴が何を意味するか解りませんが、当地の職人達が、独自性(差別化)を目指した中で、選び抜いたシンボルなのでしょう。 後世、スートシンボルが一本化されたのは、【大手製造元】が力を持った為です。 需要に応じ大量作成する為に、出来るだけシンプルなデザインである事と、どのような地方であっても、受け入れられるデザインである事が望まれた為、幾つかの変遷を経て、今の形に落ち着いた訳です。 但し、上記の事は、日本で言う【トランプ】に限られます。 と言うのは、タロットのスート【棒】【聖杯】【剣】【貨幣】は、ある種の定番として、【このデザインじゃないとダメだ】みたいな感覚があるのです。特に【18世紀】以降は。 トランプに関して細かい言及をすれば、大手製造元が力を持っても、小さな製造元が細々とオリジナルなデザインで営業していた部分もあるようです。その為、今でもどんぐりや鈴と言った、古いデザインが残されている地方があると言います。 タロットの様式について決して忘れる事が出来ない前提条件は【元々遊戯用である】と言う点と、【タロットやトランプを作成する側には、使う側とは別の事情がある】と言う点です。 作り手、流通者、使用者の間に、同じ目的と一体感が有った訳では無いのです。(^^; 兎に角・・・タロットは、扱う側にとって、都合の良いスタイルを整えてくれている訳では無いのです。歴史的にも、概念的にも、タロットと言う品物についても。 故に! タロットを扱う人達は、必死になって、自分が併せて行くか、無理をして、タロットを自分に合わせるべく、改造に着手するのです。 ちなみに、現在流通しているタロット群の殆どが、人間側に合わせて【改造済】です。 古き名残を比較的多く残しているのか、マルセイユ版と言われるタロット達です。 文字総数、約6500! 皆様、お疲れ様でした!(^^)/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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