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テーマ:★タロット占い★(514)
カテゴリ:大アルカナ(メジャーアルカナ)
ども、トキワです。(^^)/
新年が、幾分か前に明けておりました。 遅れ馳せながら、おめでとう御座います。m(--)m 2018年が、皆様にとって、良い年でありますように。 しかし、2018年も、不安定な社会情勢は続行の模様。 かと言って、日々反乱する情報にカリカリする事無く、毅然と、且つ大らかに。日々を過ごされますように。 経済の方は、ボチボチ循環して行きそうなんですけどねぇ。(--; いかんせん、末端まで血流が行き届くには、今一つな所があり、各人の工夫が求められそうです。 ま、頑張りましょう。(^^)/ さて、前回更新から、随分と空けてしまいました。誠に申し訳無く。 そろそろしっかりと、何か話題提供しなくてはと思い悩んで居たのですが、気が付いたら最近、タロットの話題に触れておりませんでしたね。 と言う訳で、久しぶりに、タロットに関して書いて行きたいと思います。 多分(いつも通り)、ちょっと長めです。 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 本日のタイトルは、【トライアンフの行列】。 【トライアンフの行列】とは、15世紀頃のイタリア諸都市において催された、ある種のパレードのようなもの。祝祭日に行われた、賑やかな行列の事です。 ディズニーランドで定期的に行われている【エレクトロニカルパレード】のような物をイメージして頂ければ、手っ取り早いかと思います。 ちなみに、【トライアンフ】とは、勝利や征服、凱旋と言う意味の言葉。 日本で言う【トランプカード】の語源になったものです。 さて、この【トライアンフの行列】と言うのは、勿論、単なるパレードでは有りません。 ある種の【寓意】が込められた、物語性を帯びた行列であったとされています。 行列の先頭。第一陣には、【愛】の寓意で彩られた凱旋車が行進を行います。 この時、【愛】が【その時間】を支配している訳です。 しかし、その後ろから来る第二陣が、この【愛】を打倒して、その支配権を奪います。 第二陣は【純潔】。この【純潔】が、【愛】を打倒し、【その時間】を支配する事になります。 【純潔】が【愛】を打倒すと言う発想が、いかにもキリスト教的ですね。 さて、【純潔】の支配も、そう長い事続く訳では有りません。 第二陣の【純潔】を追って現れるのは、第三陣の【死】です。 【死】と言う【終わり】が、【純潔】を打倒し、新たな時間を支配してしまいます。 そして、第三陣の【死】を打倒するのが、第四陣の【名声】。 【名声】は、英雄の死後も、生き続ける事になる。よって、【名声】は【死】を打倒する事が出来る訳です。 さてしかし、英雄が死して尚残す【名声】も、第五陣の【時】には敵いません。 長い時と共に、【名声】は薄れ、いずれは忘れられてしまうでしょう。 そして、その【時】を打倒するのが、第六陣の【永遠】。 いかに時が過ぎようとも残り続ける、神の【永遠】こそが、最も強い、と言う事ですね。 いかにもキリスト教的で、なかなか面白い構成のパレードです。 当時は、テレビもラジオも有りませんでしたからね。 こう言った、華々しいパレードは、参加するにしても、見学するにしても、楽しい催しものだったのでは無いかと思います。 さて、タロットの話です。 15世紀頃のイタリアで、【タロットカード】は、【トライアンフ(或いはトリオンフィ)】と呼ばれていました。 タロット78枚のうち、代表格とされる22枚のメジャーアルカナは、寓意によって描かれています。 そして、それぞれのカードの間に、ある種の強弱関係が存在しており、【トライアンフの行列】のように、次から次へと、【運命の勢力】が入れ替わって行く様子を示していると考えられているのです。 つまり、メジャーアルカナの一番始めに来る【愚者】は、生まれたての赤ん坊。生命の始まり。 汚れ無き、無垢なる魂です。 【愚者】は、祝福された存在では有りますが、次に来る【賢く狡猾な魔術師】に、簡単に騙されてしまいます。 しかし、この【賢く狡猾な魔術師】も、【霊感に優れた女教皇】に、全てを見抜かれてしまい、丸裸にされてしまいます。 そして、この【霊感に優れた女教皇(=若い純潔の女性)】も、次に来る【愛と母性の女帝】の懐の大きさには、太刀打ちできません。【女帝】に比べれば、【女教皇】は、まだまだ青臭い小娘と言った所なのでしょう。 しかし、【女帝】も、旦那である【皇帝】に逆らう事は出来ません。 と言った具合に、メジャーアルカナの22枚は、次のカードが、前のカードを克服する形で、物語が進んで行くと言う構図になっている訳ですね。 部分だけ注目して見るだけでも、なかなか意味深長で、面白いものです。 例えば、【4番の皇帝】は、新たな価値観の創作者。先駆者を暗示します。 既存の価値観を破壊しながら、独立した新しい価値観を創出すると言う意味で言えば、既存の価値観から見れば、異端とも言えましょう。 しかし、いかに【新しい価値観】を創出したとしても、時を経てしまえば、古い物になってしまいます。 その為、【4番の皇帝】を打倒す存在として、古き伝統を示す【5番の法王】が来るわけです。 例えばキリスト教。 いまでこそ、2000年の歴史を持つ【古く伝統的な宗教】では有りますが、誕生当時は、当時の社会秩序を揺るがし兼ねない【危険な新興宗教】と見なされた時代もあった訳です。 当時、伝統的宗教と見なされた【ユダヤ教】にとっては、異端的な存在であった事でしょう。 イエスキリストは、まさに【アウトロー】な宗教的指導者。新しい価値観の創造者です。 しかし今となっては、立場や見方にも依りますが、古臭い伝統に固執する保守的な団体とも言えるかも知れません。 誤解無きように弁明しておきますが、キリスト教を軽んじている訳では有りません。 ここで言いたいのは、今、新しく、革新的なものと思われているものでも、いずれは古く、保守的なものとなってしまうと言う事であり、それが【歴史】【伝統】である、と言う事です。 しかも、タロットカードにおいて、【5番の法王】の後には、【6番の恋人達】が訪れます。 【古い伝統】よりも、【愛】が勝る訳です。 一見、キリスト教的では無い様にも見えますが、【聖書】の中に、【信仰が廃れても、愛が残る。最終的には、愛こそが重要なのだ】と言った主旨の一節が存在します。 キリスト教の事を【愛の宗教】と呼ぶ事が有りますが、これは、聖書のこの一節に由来するものかと思います。 しかし、その【愛】も、【7番の戦車=戦争或いは栄誉】に打倒されてしまうんですけどね。(^^; メジャーアルカナの、全ての流れを説明するとなると大変なので、この辺りで切り上げますが、タロットについて学んだり、タロット占いを行う際には、この【トライアンフ】と言う性質を、しっかりと意識して置く事が、結構大切であったりします。 メジャーアルカナは、タロット78枚の中でも【運命性】を暗示するものです。 しかし、どのような【運命】も、時と共に、新しい【運命】へと移り変わって行きます。 展開された一枚のカードを【静止画】のように読むのでは無く、【時の推移】の中の一場面であり、物語性を持って、次に移り変わろうとしている瞬間である事を忘れずに読み解いて行きましょう。 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ まあ、これは、タロットに限った事では無いかも知れません。 日常における一場面も、社会世相の一場面も、結局の所は、【トライアンフの行列】のワンシーンでしか無いのかも知れません。 今の【時】を支配しているのが何なのか。 そして、【今の時】を打倒する為に現れる存在は何なのか。 【幸福】も【不幸】も。【平和】も【戦争】も。 時間を通り過ぎる【一場面】でしか無い訳ですからね。 本日は以上でした。(^^)/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018/01/10 06:53:11 AM
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