人は、怒っているとき、
とてつもないパワーが出ると、言われています。
怒りとは少し違いますが、
火事場の馬鹿力と言われているものが、それにあたります。
怒りは、ネガティブなものとは限らない、
とはよく言われますね。
怒りを持つことが問題なのではなく、
それをどうコントロールするのかが、問題なのだと。
一時期、自己啓発などの学習場面で、頻繁に、
「怒りのコントロール」、が取り上げられたことがありました。
怒りは喜び、悲しみ、楽しみなどとともに、
感情の一部として分類されています。
実際に、日常多くの場面で、怒りに似た感情を経験しますが、
怒りの感情は実に幅広く、多岐にわたっていることを感じます。
心理士として、人を観察しているとき、
怒っているように見えて、実はそうではないという場面に出会うことがあります。
危険なとき、不安なとき、迷っているとき、困っているとき、
そういった場面で、人はどう対応していいかわからず、
特定の行動に出ることがあります。
人によっては、大声を出す、相手をなじる、フリーズする、
逃げる、ものにあたる、相手にあたる、泣く、
などとして現われることがあるようです。
いわゆる、パニック症状というやつですね。
人は、危険から逃げたい、危険を避けたい、
危険から身を守りたい、という本能があります。
それが行動として出た場合、
半ば怒っているように見える(危機感情は怒りと似た感情なのかもしれませんが)、
のかもしれませんね。
そして、何とかしたい、打開したいというパワーが出た場合、
普段とは違う行動や力が出るのかもしれません。
普段は簡略化し、自動化している脳は、
こういうときに活用するために、潜在的に休ませているのでしょう。
サクサクものごとをすすめたり、普段は出ないアイデアが出たり、
疲れ知らずで働けたりします。
ちなみにわたし自身はというと、自分の怒りのパターンについて、
どうも、ある特徴があるようなんです。
気づいてしまいました、
何かで怒っているときは、掃除がはかどる!
普段めんどくさくて、後回しにしがちな、
シンクの掃除や引き出しの片づけ、庭仕事が、
怒っていると、サクサク進む、きれいになる!
それに気づいてからわたしは、
今わたし怒ってるぞと気づいたときは、
可能であれば、掃除や片付けをするようにしています。
作業的処理で前頭葉も整理され、
家もきれいになり、人にも褒められ。
一石二鳥な、怒りのパワーの活用法ですね。