自分が意識している以上に自分は人に見られている気がする、
スポットライトが自分だけに当たったように自意識が高くなってしまうことを、
スポットライト効果といいます。
社会心理学ではスポットライト効果に関する研究もいくつかあり、
アメリカの大学での実験では、
人が思っている以上に自分が注目を浴びていると思っている、
という結果が出たものがあります。
自意識が高くなることから、スピットライト効果も、
思春期時期にその影響が色濃く出ると思われます。
実際中高生のカウンセリングをしていると、視線が怖い、
人の目が気になる、見られているような気がする、
といった悩みは尽きないようです。
もちろん、社会不安性障害のように、
治療や特別な手立てが必要な場合は、別ですが。
思春期特有の情緒プラススポットライト効果によって、
自意識や人の目が気になる様子があれば、
カウンセリングの場で、スポットライト効果の理論のお話をするようにしています。
発達的にも、中高生は、
理論立てて話をすればそれらを理解できる年齢。
なぜ人の目が気になるのか、それをどのように捉えればいいのか、
自分特有のものなのか思春期特有のものなのか。
例も交え、イラストで示しながら、
わかりやすくスポットライト効果について説明を施します。
ひとはわからないものに対し不安を抱くもの。
なぜ、どうして、という側面に対し、
言語を通じて、わかりやす落とし込むことは、不安を消す効果があります。
自分は人からの意識を多く見積もるものだ、
自分が思うほど人は自分のことを気にしてはいない、
こういった現象は思春期特有のもので自分にだけ起きているものではない。
そういった理解は、固くなった心を解きほぐし、
自分だけ特別という意識から開放します。
「自分のせい」ではなく、」「スポットライト効果のせいなんだ!」という視点の変容、
リフレーミングの効果もあるようです。
困り感や悩みを一般的なものに置き換えることで、
自分に向いていた意識を、少し緩め、気持ちが楽になる効果を狙います。
↓最近買った、読書灯。我が家のスポットライトです。