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田舎暮らしカウンセラーのひとりごと 〜日常のなかの心理学〜

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2022年10月17日
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さて、3回にわたってわたしのライフワークである、
スクールカウンセラーについてお話ししています。


前回は、その内容は、
所属の自治体や訪問する地域、学校種、配当時間によっても大きく違うよ~、
というお話をしました。


そういった違いはあれど、
今回は、スクールカウンセラーの職務内容について、

お話しできる範囲で、ざっくりお話ししていきますね。

さて、スクールカウンセラーという、
心理職の中でも特殊な職業ですが。


その職務内容は、大きくは、
①カウンセリング、②アセスメント、③コンサルテーション、
の3つにわかれると言われています。


①カウンセリングとは、説明は不要でしょう。


心理職の真骨頂ともいえます。


何らかの心理的、精神的な問題を抱えている方を対象に、

言語、非言語の対話や関りを施しながら、
その方の主体的な問題解決に向けていく、
という手法ですね。


カウンセリングというと、アメリカ映画によくある、
1対1で行っている、民間のカウンセリングなどを思い出すでしょう。


精神分析や来談者中心法などの手法を用いて、
クライアントと1対1で行う場面ですね。


学校におけるカウンセリングは、
それに近いものはありますが、似て非なるものであると思います。


多くの心理療法は、枠付けが重要になってきます。

精神分析であれば週に1回など、
そのほかの方法でもそれに近い形で。

同じ曜日、同じ時間、同じ場所、
同じ相手で行うことで。

自身の変化や気持ちの変容に気づき、
カウンセリング効果を高め、
解決に向けていくという手法です。


ところが、スクールカウンセリングでは、
そういった枠付けには期待ができません。


それは、配当時間、学校という特殊事情、
対象者の年齢や自覚など多くのことが関係していますが、


とにかく、そういったカウンセリング効果は、
狙えないことがほとんどです。


また、対象者は小学校1年からであり、
発達的にも言語の操作や理解が難しい場合もあります。


緘黙などの状態であったり、
悩みに無自覚で自身の言葉で語れない場合もあります。


そういった相手に対し、
精神分析、来談者中心法といった手法をとるのは適切ではなく、

多くのスクールカウンセラーは、自分の専門領域を中軸としながら、
様々な領域のよいところを取り入れた、折衷法を用いています。

また、長年カウンセリングに訪れることのできる民間とは異なり、

学校は6年、3年などの期限があります。

不登校などすぐさま解決に向けたい問題もあり、
年月をかけるわけにはいかない場合もあります。


そこで学校では、
ブリーフセラピーといった短期療法が好まれており、

わたしも、そのエッセンスを取り入れた手法を用いることが多いです。

多くのカウンセラーが、工夫を重ねながら、
その学校、そのニーズに適した手法を用い、

問題解決に向けています。

そういったエピソードからも、カウンセラー、
ことスクールカウンセラーは、自身のやり方や手法にこだわらず、

いいと思えば試し、創意工夫を重ねられる、
そういった発想力や柔軟性が必要であることがわかります。


さて、長くなりましたので、
②以降はまたいずれ。





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Last updated  2022年10月17日 00時50分06秒
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