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2005年12月20日
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カテゴリ:ロンドン
 大学のセメスターが終わり、何人かのクラスメイトが母国に帰っていく。大学によって異なるが、私の大学は2期制になっており、1期のみの交換留学生は母国の学校に戻るのだ。そんな友人の一人と、ロンドン観光にでかけた。
 メインはロンドン塔だったはずなのに、半額のミュージカルチケットを手に入れるために並んだり、ロンドンの有名なモロッコ料理を食べたりしていたら、なんと3時過ぎになってしまった。終了は5時。チケット売り場のお兄さんに「3時間はかかるから今日はやめた方がいい」と言われたにもかかわらず、チケットを買う。学割で11ポンド、2200円。この値段の高さが、なかなか来ない理由のひとつである。時間がないので駆け足で見学。
 ロンドン塔という名前だが塔というよりは城砦である。一時は王室の宮廷としても使われてきたが、もっぱら牢獄、拷問、処刑の場としての歴史を歩んできたらしい。大勢の高貴な人がここの幽閉され、処刑されている。
 まずはホワイトタワーへ。ここには中世の拷問器具が展示されているらしい、、、(イギリスの拷問ってホントに残酷)が、あんまりない。甲冑や武器がわんさかあった。次に世界一のダイヤモンドというアフリカの星を見に、ジュエルハウスへ。(イギリスって世界一が多いよなあ、、、)見学者が足を止めないようにベルトコンベアーに乗って見学する。どうして拷問と世界一のダイヤモンドが一緒にあるんだろう、、、という疑問が沸き起こる。
 みずみずしい庭には断首台が。ここでは大勢の人の前で女王や王子達が首を切られてきた。ここで面白いのはロンドン塔のカラスの話。ここにはたくさんのカラスが飼育されている。なんでもこのカラスが全部いなくなると、イギリス王室が滅びるという言い伝えがあるそうで、カラス専用の飼育係が一人いて、これが大変重要な役職らしい。第2次世界大戦中にシティに爆弾が落とされたときは、たくさんのカラスが死に、一羽のみが生き残ったそうだ。また一羽のカラスが大変頭が良く、言葉がしゃべれるので、VIPが来たときにお出迎えをするそうだ。「プーチン、グッドモーニング」とか言うらしい、、、。現在はヨーロッパに鳥インフルエンザが上陸しているので、飼育係は大変神経質になっており、大きな籠にカラス達を閉じ込めているらしい。ちょっと笑えるイギリス王室。
 ようやく(?)拷問器具の展示室へ。座った人間を固定する金具や、手と足をローラーで引っ張ったり、手を固定してぶら下げたり、、、、。ご丁寧に映像や絵で紹介している。そして5時、あれ?? 全部見れちゃった。これで11ポンド? 世界遺産?? う~ん、、、。
 夜はミュージカル、ビリーエリオットへ。これはイギリスの炭鉱の町で育った少年ビリーが家族の反対にあいながらもオーディションを受け、バレエダンサーの道を歩んでいくという物語。エルトンジョン(結婚しましたねー)が音楽を担当しているということもあり、完成度が高い。半額で25ポンド。バレエ、ミュージカル、クラシック、絵画。ロンドンでは手軽に世界一流の芸術に触れることができる。ほんとうになんて贅沢な町なんだろう。





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最終更新日  2005年12月22日 11時10分39秒
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