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カテゴリ:身辺雑記
先週の土曜日なのですが、福祉関係のNPO主催のセミナーに参加するために港横浜まで行ってきました。
そのときのテーマが「食べること生きること」。なかなか奥深いテーマと話しの内容でした。 脳障害系の後遺症が口唇周辺に生じることがあり、その場合病院等の施設では中々自力の食事が取れずに、仕方なく栄養補給のための管を鼻から通したり直接的に胃につなげたりするケースが多いそうです(食べるという動作は凄い総合的動作のようです)。 そうすると、たとえ障害が口唇周辺のごく一部にしか無かったとしても、自力の食事を行わなくなることで、終いには関連するすべての機能が不全になってしまうことが多いそうでした。食事を自力で取れなくなるとどうしても人間的な生活が損なわれ、次第にその尊厳まで冒されるような生活環境になってしまうようです。口の中とかも食事に使用しないことで荒れ果ててしまい、相当に悲惨な状況になることを実例を以って示していただきました。 講師の方は、このような自力での食事ができない方のリハビリで見事に回復された事例をいくつも挙げておられました。医療の現場ではとにかく生命の維持という観点での処置ばかりで(管で栄養補給すればそれで良いという姿勢)、その後のケアに欠けることが多い旨を教えられました(もちろん、すばらしい医療施設も当然多いのですが)。 たまたま脳障害による片麻痺の方にも役立つかということで片手タイピング手法の提案をしていますが、こういうセミナーでお話を聞くと考えることが多々あることを感じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 13, 2005 02:23:47 PM
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