5.家電編 食器洗い乾燥機は本当に便利?【5.家電編 食器洗い乾燥機は本当に便利?】さて、今週から、家電と時間の関係を考えていきます。 最近は、便利な電化製品が増えましたね。これでうまく家事の時間が節約できれば、忙しいワーキング・マザーの味方です。 私は電器屋ではないので、最新機種について詳しい機能・性能を知っているわけではありませんが、主婦、ユーザーの立場から考えていきたいと思います。 今後数回にわたり、以下のような家電について考えていく予定です。 ● 食器洗い乾燥機 ● 大型洗濯機、衣類乾燥機、乾燥機一体型洗濯機 ● 大型冷蔵庫 ● 掃除機 など。 今週は、この中から、食器洗い乾燥機について考えます。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 食器洗い乾燥機というと、数年前から日本でも一般的になってきました。 私は、実は子供が生まれる前に、夫と1年間ほど、アメリカに住んでいたこ とがあります。そのとき借りたアパートにも当然のようにビルトイン食器洗 い乾燥機がついていました。日本人の知り合いに聞くと、口をそろえて、 「便利」と言います。 でも私はそれほど頻繁に、使用しませんでした。 なぜなら、夫と二人の食器など自分で洗っても、たかが知れているからで す。食器洗い機にはナベは入りません(注:入る機種もあります)から、食 器だけを考えると、二人分なら5分もあれば洗えてしまいます。 さて、日本に帰ってきて、長男が産まれました。いよいよ、職場復帰という その頃、「復職したらどんなに忙しくなるんだろう?」「本当に両立できる のかしら?」という不安でいっぱいでした。 そして、少しでも時間を作るために、食器洗い乾燥機を買ったのです。 復職して忙しくなれば少しの手間も惜しい、きっとあれば毎日使うだろう、と。 残念ながら、今でもあまり出番は多くありません。 理由はいくつかあります。 まず、食器洗い機には入れることができない素材が結構あります。 漆塗り、子供用茶碗など軽い茶碗、ワイングラスなどの薄いグラス、クリス タルグラス、銀食器、金線・銀線・上絵付きの食器などです。 我が家の大人用お椀と箸は漆塗り、もちろん子供用茶碗もあります。 そうすると、入れられる食器は限られてしまいます。 特に子供が小さいと、子供用の仕切りのあるプレートに何品も乗せたりする ので、食器の数がもともと少ない上にそのうちの何割かは入れられない。 洗いあがりは、食器の入れ方に注意すれば、結構きれいです。が、やはり、 こびりついた汚れには限界があります。茶碗蒸しやグラタンの汚れはちょっ と落とせません。茶碗のごはんツブも角度によって取れていないことがあり ます。 時間は食器の量によらず1時間!くらいかかります。(我が家の機種の場合) それでついついナベや炊飯器と一緒に、食器も手で洗ってしまうのです。 2~3食分の食器をまとめて洗う人もいるようですが、これにはちょっと抵抗 があります。 食器洗い乾燥機があると、後片付けがいらない、と思っていましたが、実際 は違います。当たり前ですが、残ったおかずにラップして冷蔵庫に入れた り、床にこぼれた残飯を掃除したり、お鍋やフライパンを洗ったり、テーブルを拭いたり。 食器洗いそのものより、結構大変なんですね。 私の経験から言うと、食器洗い機はこんな家庭に向いています。 ● シンプルな洋食器を良く使う (和食器は深さがあるので場所を取る) ● 家族の人数が多く、同じ皿を何枚も使う (形がそろっていないと入れにくい) ● 揚げ物など油物が多い (高温で洗うせいか、油はとってもきれいになります。) ● 肌が弱く、手あれに悩む方。 これを書いていて思いました。 せっかくあるんだから、もう少し使おうかな。最近だいぶ食器の数も増えて きたことだし。 |