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テーマ:虫!(821)
カテゴリ:昆虫(カマキリ)
しかし、この花にはハラナガツチバチの雄ばかりでなく、雌も沢山来る。ハラナガツチバチは非常に大人しいハチで、この蜂に刺された話はこれまで聞いたことがないが、ネキリムシの幼虫に寄生するのだから、やはり雌は刺すであろう。 カマキリはハラナガツチバチの雌雄を見分けているのか、それともハチに刺されない様な捕まえ方、食べ方を本能的に知っているのだろうか??
カマキリは口をハラナガツチバチに付けてはいるのだが、ハチの体に生えた剛毛を食べているだけと言った感じで、全然進まない。
7分後に見に行くと、まだハチは脚の先が一部無くなっていだけで、殆どそのままの姿であった。やはり、殻(外骨格)が固いのでカマキリさんも大部手こずっている様だ。 15分後、シッカリ抱きかかえられているので良く分からないが、先ほどと余り変わりは無い。このままでは何時までかかるか分からないので、少し放って置くことにした。
約2時間後に見てみると、ハラナガツチバチはもう腹部のみになっている。しかし、腹節の間が少し食べられているだけで、まだ殆ど腹部全体が残っている。カマキリさんは御食事の時間が随分永い様である。体の柔らかい蝶やハエならば、どの程度の時間で食べ尽くすのだろうか? 更に2時間後見に行ったら、流石にもう何も残っていなかった。カマキリさんの居た直下のスレート上には、脚一本、羽1枚落ちていなかったから、丸ごと全部食べてしまったらしい。 次の日、カマキリさんを探したが、もう「シオンの1種」には居なかった。花も終わって虫も余り来ないから、もっと良い場所を探しに何処かへ行ってしまったのだろう。
そう思っていたら数日後、「シオンの1種」の隣にあるシジミバナの枝にハラビロカマキリの卵塊があるのを見付けた。まだ新しいものである。 シオンとシジミバナは枝を互いに交差させているから、シオンからシジミバナに移るのは造作もない。確証はないが、他にハラビロカミキリは見なかったし、屹度あのカマキリさんが産んでいったのだろう。 ・・・カマキリさんは勤めを終えて、もうあの世へ旅立ってしまったのだろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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