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テーマ:日々自然観察(9868)
カテゴリ:昆虫(アブ、カ、ハエ)
コムピュータに移して見てみると中々綺麗な「アブ」である。しかし、羽の形や翅脈の入り方、頭部の構造等が普通のハナアブ、ヒラタアブ等とは一寸異なる。 胸に3本白い縦筋があるので、これを手がかりにして調べてみたら、どうやら「ミスジミバエ」と言う種類らしい。アブではなくミバエの1種であった。
ミバエというのは、その幼虫が果実の中に入り込んで食害し腐らせてしまう、非常に有害な昆虫として知られている。沖縄で問題を引き起こしたウリミバエ(ウリ類、トマト、マンゴー等を食害)やミカンコミバエ(柑橘類、グァバ、マンゴー、パパイヤ、トマト)などは徹底撲滅の対象であり、これらが根絶されたおかげで、現在安心してマンゴー、ニガウリ、シークァサー等の沖縄の農産物を内地に持ち込めるようになったのである。
しかし、このミスジミバエの幼虫がどんな悪さをしているのかは、調べてみたが良く分からなかった。落下したカラスウリの雄花を食べるという話もあるが・・・。まァ、何れにせよ我が家に大した被害を与えている形跡はないし、一市民として撲滅に協力すべき程の有害昆虫とも思えないので、そのままにしておいた。 このミスジミバエ、何故か2日後も同じところにとまっていた。それ以降は居なくなってしまったが、成虫越冬だから、屹度また何処かの葉裏にしがみついているのだろう。 果たして、あのミバエは来春まで生き長らえることが出来るであろうか? 寒いのが苦手な私は、「越冬」と聞くと、妙に同情したい気持ちになってしまうのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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