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テーマ:庭の植物(235)
カテゴリ:植物(木本)
ドウダンツツジは、普通丸い形に作られることが多い。しかし、若齢木では頂芽優勢の強い樹種で、頂芽の周りに幾つかの側芽が着き、頂芽は真っ直ぐに側芽はかなり水平に近い角度に伸びて、ミズキの様な「階段状?」の樹形となる。 我が家のドウダンは、改築時に造園した植木屋が剪定をしていない安い木を植えたらしく、自然のままの背の高い階段状の樹形をしていた。この本来の樹形も決して悪くはなく、また、余り人工的な樹形を好む趣味はない。しかし、家を引き継いだ後、狭い庭に出来るだけ沢山の種類を植えたいと思ったので、大きな階段状の樹形を5年がかりで、小さな丸い庭園風の樹形に変えることにした。
まず、主軸(Main shoot)をかなり下から切り取り、枝も30cm近く切り戻した。ドウダンツツジは強剪定に弱いらしく、1年目は余り新芽が出ず、これはヒョッとすると枯れるかも知れないと危惧したが、2年目からは順調に生長した。新しく生じた主軸を、再度元から切り取り、毎年枝先をしっかりと刈り込む。太い枝は少し深めに剪定する。4~5年経ったら何とか庭園風の丸い樹形になった。
本来の樹形とは大きく異なるが、この方が総ての葉に陽が当たるし、また、半円形だから占有空間当たりの表面積(日光の当たる面積)も多い筈である。 ドウダンツツジは「何時ものベランダの椅子」の直ぐ近くにある。この無理矢理樹形を変えさせられた可哀想なドウダンを眺めながら、太陽光線の利用率が上がりこれで良いのだ、と自分自身に言い聞かせている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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