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2007.04.09
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カテゴリ:植物(木本)


 昔、まだ家が大きかった頃の庭には、祖母が茶花として使う植物ばかりが植えられていた。普段は祖母が自分でその庭に咲く花を切って茶花にしていたが、木の高い所に咲く花や、庭にはない野草の花が必要になると、私の出番が回って来るのであった。小学校から高校を卒業する頃までの約10年間、茶花を採りに行くのは私の重要な任務であった。

 何しろ週4回も茶会をするのだから、その約10年の間に相当沢山の茶花を採ってきた筈である。おかげで私の花の好みはすっかり茶花的になり、侘・寂の精神もシッカリ身についてしまった。

 だから、未だに茶花にならない八重の花と言うのが好きになれない。一重に較べ、品格がずっと劣る。


 ところが、何の風の吹き回しか、八重のハナモモの苗木を買ってしまった。しかも、モモという葉に風情の無い、基本的に好きではない種類なのに・・・。

 馬齡加ゆること幾十年、段々自分自身が侘びて寂しくなって来ると、周りにあるもの位少しは華やかにしたい、と思う様になるのかも知れない。


ハナモモの花(その1)
ハナモモの花.その1(2007/03/30)



 このハナモモ、最近流行の「照手白」と呼ばれるホウキ状(直立性)の品種で、こういう形になるのは頂芽優勢(Apical dominance)が弱いからである。頂芽優勢が強いと側枝は主幹と一定の角度(Branching angle)を保って伸び、ホウキ状にはならない。その典型的な例が、モミやトウヒの樹形である。

 頂芽から新芽が出ないことが多いのも頂芽優勢が弱いせいであろう。10~15cm位下の葉腋にある芽がふいて来て頂芽となり、本来の頂芽はそのまま枯れてしまう。だから、上に向かった短い枯れ枝が沢山生じる。

ハナモモの花(その2)
ハナモモの花.その2(2007/03/30)



 また、下の写真で分かる様に、このハナモモは八重であるにも拘わらず、全部の雄蕊が花弁に変化しているのではなく、かなりの雄蕊がそのまま残っている。そのせいか、実が沢山着く。しかし、熟す前に殆ど全部落ちてしまう所を見ると、授粉はしても受精はしていないらしい(自家不和合性)。


ハナモモの花(その3)
ハナモモの花.その3.雄蕊と葯が見える(2007/03/30)



 もう一つの特徴として、この「照手白」はスザマジク生長が速い。毎年1m近く伸びる。地植えにして3年でほぼ4mになり、2階のベランダの手摺りに将に届かんとしている。あと3~4年もすると3階から花を楽しめる様になるかも知れない。







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最終更新日  2007.04.10 13:31:05
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