2007/05/12(土)08:40
ホソヒラタアブ(雌:身繕い)
やれ打つな はえが手をする 足をする
柄にもなく一茶の句などを引用すると、折角の好天が「一天俄に駆け曇り・・・」となりそうである。
手を擦り脚を擦るのは、何もハエだけとは限らない。アブや蜂も身繕いする。
少し前のことである。ホソヒラタアブが庭先を飛んでいるのを見ていたら、ピラカンサの枝に留まって身繕いをし始めた。ホソヒラタアブはもう既に紹介済みだが、身繕いの写真は無いので、今日はこれを掲載することにした。
ホソヒラタアブ(雌).後肢で羽を擦る(2007/04/11)
まず、羽を後肢で擦る。ハエも羽を擦るのだろうか。余り記憶がないが、多分するのだろう。
上から撮ったのでは、以前掲載した「ホソヒラタアブ」と大して変わらないので、以降は真横から撮ってみることにした。
後肢同士を擦り合わせる(2007/04/11)
羽の次は、後肢どうしを擦り合わせた。これが「足をする」だ。余り汚れはない様に見えるのだが・・・。
最後に顔と言うか、複眼を前肢で擦り始めた。脊椎動物の眼と違って、直接触っても痛くないらしい。
前肢で複眼の掃除(2007/04/11)
これで身繕いは終わりになったが、前肢と中肢を擦るのを見ていない。前肢なら互いに擦っているのをよく見かけるから、今回は見落としたに違いない。しかし、中肢は?
前肢を擦るときは、前に脚を突き出して互いに擦り合わせる。後肢の場合は写真の様に、腹部を少し上に揚げて空間を作って、その空間で互いに擦り合わせている。何れも擦るのに体が邪魔にならない様な空間で擦っている。しかし、中肢を擦る時はどうするのだろうか?
前肢、後肢を立て、体の位置を高くして、中肢同士を擦り合わせるのだろうか? それとも、中肢と前肢、或いは、中肢と後肢を横に突き出して擦り合わせるのだろうか? その他に、狭いところでそのままゴショゴショやる手もある。
この次アブ類が身繕いをしているのを見たら、この点に注意してみよう。