|
テーマ:日々自然観察(10024)
カテゴリ:昆虫(蛾)
普段は6月に入ってから羽化するはずなのだが、今年は暖冬のせいか、5月中旬から成虫を目撃している。見付け次第捕殺!!だが、その前に写真を撮っておいた。
ウメスカシクロバは、本来ウメ、モモ、カイドウ等に付くはずの毛虫である。我が家ではツルバラに接してこれら3種が植わっているが、何故かツルバラのみを食害する。バラ科の植物を食害する近縁種には、もう1種リンゴハマキクロバがある。しかし、幼虫の配色は全く異なるし、成虫の翅脈も異なる。参考までに数年前に撮った終齢幼虫の写真を示しておいた。
このウメスカシクロバ、何故本来の食草である梅に付かず、ツルバラのみを食害するのか? ツルバラにこの虫が付く様になったのは10程前からである。クロバ類の様な飛翔力の弱い蛾の雌は、羽化しても余り移動せず、自分が食べた食草に戻って産卵することが多い。ウメもモモもカイドウも直ぐ近くにあるのに全く産卵していないのは、幼虫期に食べていなかったからだと思う。 10年ほど前のある日、先進の気概を持った?ウメスカシクロバの雌がこのツルバラに産卵し、以降、その子孫が専らこのツルバラを食草とすることになったのであろう。もし、この集団に突然変異が生じて本来のウメスカシクロバと交配出来なくなれば、ツルバラのみを食害する新種が出来上がることになる。 しかし、今年はアースジェットの様な生温い殺虫剤ではなく、もっと本格的なオルトラン-スミチオン混合剤を噴霧して全滅させるつもりで居る。完全に絶滅させない限り、ウメスカシクロバとの闘いが永遠に続くことになるからである なお、この幼虫は毒針毛を有し、「みんなで作る日本産蛾類図鑑」に拠れば「接触時に疼痛はげしく、発赤と丘疹を生ずる。痒感強く治癒に7-10日」とのこと。しかし、ドクガ類の幼虫の様に毒針毛が風に吹かれて飛ぶことはないらしく、これまで被害にあったことは一度もない。直接触らなければ問題ない様である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[昆虫(蛾)] カテゴリの最新記事
|