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テーマ:日々自然観察(9867)
カテゴリ:昆虫(蛾)
どうも羽化直後にしてはおかしい。スズメガは一般に土の中に入って蛹となり、羽化するときはまだ翅が伸びない内に地上に出、草木に這い上がって翅が伸びるのを待つ。 モモスズメが居たのはスレートの上である。付近にある土と言えば、植木鉢の中にある土しかない。植木鉢の土中から出たのなら、植木鉢に植わっている木の葉に掴まって羽が伸びるのを待つ筈である。 また、スズメガの幼虫の様な大食漢が居れば、植木鉢に植わっている木など殆ど丸坊主になるし、我が家の庭は「猫の額」の様な小さな庭だから、食痕が目立って直ぐに分かる。昨年の秋から我が家にスズメガの幼虫が居た形跡はない。
真っ正面からの写真を見ると、一寸おかしい。顔の向かって左側に何か毛の固まりの様なものがぶる下がっている。顔の正面の毛の生え方も少し変である。 斜め横から撮った写真を見ると、顔の先端、鼻面の部分の毛が擦れて無くなっている。
これで、このモモスズメに何が起こったか、明らかであろう。 このモモスズメはやはり羽化直後などではなく、飛んでいる時に我が家の壁面に正面衝突したのである。そのショックで殆ど気絶し、スレートの上に落下して目を回していたらしい。だから、少し経って正気を取り戻し、少し羽を振るわせただけでいきなり飛んで行けたのである。 夜の外灯に集まる蛾の場合は、壁に衝突することも屡々ある。しかし、白昼建物の外壁等にぶつかるものだろうか? 「家のマルハナちゃん」もかなりドジだが、これで、スズメガにも相当ドジな奴が居ることが分かった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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