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テーマ:日々自然観察(9868)
カテゴリ:昆虫(アブ、カ、ハエ)
ハエやアブは双翅目の短角亜目に属し、触角が3節しかない。だから、この虫は短角亜目では有り得ない。双翅目で糸状の触角を持つのは糸角亜目、即ち、蚊の類である。 この虫、蚊には見えないが、双翅目と言うのは予想外の連中の居る目である。糸角亜目にも変なヤツが居るかも知れない。検索表を辿ってみることにした。 何分にも虫が小さく、単眼の有無とか、よく見えない重なった支脈基部の特徴など、少し困る所もあったが、なんとかクロバネキノコバエ科に落ちた。蚊の類でありながらハエの名が付いている。これだから双翅目はややこしい。 クロバネキノコバエ科はケバエ下目に属す。恥ずかしながら、今まで、ケバエが蚊の類(糸角亜目)であることを知らなかった(ケバエの触角は短く小さい)。
このクロバネキノコバエを撮っていた時、その直ぐ横にハエの1種が止まった。ハエを良く見る為にその背側に回ろうとした途端、2頭がほぼ同時にサッとクリスマスローズの茂みの中に飛び込んだ。余りに一瞬の出来事なのでよく分からなかったが、どうもハエがクロバネキノコバエを襲った様に見えた。 このハエ、写真では真っ正面しか写っていないので、私には何バエだか全く分からないが、捕食性のハエなのかも知れない。 双翅目と言うのは、実に色々な連中が居て、中々面白い目である。識別の難しい目だが、これからもこの仲間を出来るだけ紹介して行きたいと思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.06.16 16:00:43
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