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テーマ:日々自然観察(9648)
カテゴリ:昆虫(甲虫)
このトウキョウヒメハンミョウは中々渋い色合いをしている。しかし、何の形容も付かない只のハンミョウ(ナミハンミョウ)は赤や青の極彩色をしていて、如何にも毒がありそうに見え、これが有毒種のツチハンミョウと間違われる様になった理由らしい。 ナミハンミョウは、まだ家が大きかった頃には、庭にも棲んで居たごく普通の種だったが、最近この辺りでは見たことがない。
ハンミョウ類は、幼虫、成虫共に捕食性。捕まえた昆虫や小動物を、その鋭い顎でバリバリと噛み砕いて食べてしまう。 上の写真では、丁度ストロボの光が大顎に反射しており、恰も白刃の如し。しかし、体長は僅か10mm程度と小さく、また、人に対する攻撃性は全く無いから、危ない虫ではない。
横から撮った写真の頭部を部分拡大してみた。未来映画に出てくる怪獣とでも言うべきか。
ハンミョウは「道教え」とも呼ばれ、近づくと足許から飛び立って2~3m先に止まり、こちらが道を進むとまた飛び立つのを繰り返す。何回も繰り返す内に、道を外れて何処かへ行ってしまうが、このトウキョウヒメハンミョウの様な場合は、小さ過ぎて分かり難い。 しかし、子供の頃から虫に親しんできた者にはチャンと見える。虫好きには見えて、虫嫌いには見えない虫である。
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