最近は、どうも小さな甲虫を紹介することが多い。今日も甲虫のウリハムシモドキ。以前ハムシダマシを紹介したが、ウリハムシモドキはウリ・ハムシモドキではなくウリハムシ・モドキで、ハムシの仲間である。ハムシダマシは居ても、ハムシモドキと言う虫は居ない。
既に掲載済みのキバラルリクビボソハムシやキベリクビボソハムシに比して、鞘翅がペラペラな感じで些か重厚さに欠ける。しかし、ハムシ全体を眺めると、こう言う感じのハムシの方が一般的かも知れない。
クリスマスローズの葉先で身繕いするウリハムシモドキ(2007/07/05)
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このウリハムシモドキ、クリスマスローズの葉の先で、時々身繕いをしながら、動物園の熊さんの如く同じ所を行ったり来たりしていた。動作が敏捷な割には、葉っぱを手で掴んで向きを変えたりしても逃げようとはせず、チャンとモデルになってくれた。
斜め上から見たウリハムシモドキ.頭の後半が黒いのがこのハムシの特徴(2007/07/05)
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食草はマメ科植物の他、非常に広い範囲の植物を食べると言う。我が家では一体何を食べているのかは分からない。近くにクローバーを被覆植物とした空き地があり、先日、管理業者がそのクローバーを全部刈ってしまったので、或いは、そこから御飯を探しにやって来たのかも知れない。クリスマスローズは毒草だから、幾ら広食性のウリハムシモドキも食べないだろう。
真っ正面から見たウリハムシモドキ.仁義を切っている様にも見える(2007/07/05)
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これまでに紹介したハムシはこのウリハムシモドキで5種類になる。これが今のところ我が家で見られるハムシの総てある。今後新たに見つかる種類もあろうが、5種というのは如何にも少ない。「東京都本土部昆虫目録」のハムシ科には270種もの記録があり、その2パーセントにも達しない。
我が家の庭の生物多様性が如何に貧しいかを証明している様で、何とも寂しい気分になる。