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テーマ:日々自然観察(9867)
カテゴリ:昆虫(アブ、カ、ハエ)
どちらも敏捷な「ハエ」(本当はアブなのだが、ややこしくなるので「ハエ」と記す)でストロボを使うと、ストロボの光量増加に反応して、本格的な発光をする前に飛び上がってしまう[現在のストロボはP-TTLと呼ばれる発光制御機構を採用しており、本発光の前に数回のプレ発光を行って露出の調節をする。光に敏感な「ハエ」類はこのプレ発光に反応して飛び上がり、本発光の時には既にそこに居ない、と云うことになる。以上訂正す]。 ”ニセ”アシナガキンバエは日の当たる葉上を好むので、ストロボを使わなくても撮れなくはない。しかし、このマダラアシナガバエは日当たりに近い日陰を好むので、補助光無しでは暗くて撮影が出来ない。 実は今までにもかなりの回数我が家の庭に現れたのだが、使い物になる写真は1コマも撮れなかった。そこで今回は少し考えてみた。 幾ら機敏な「ハエ」と雖も、何10回もストロボを焚けば、その内次第にストロボに慣れるか、或いは、少しは油断する時があるのではないか。駄目写真の山を作る覚悟で100コマ位撮れば、何コマかは「当たり」が出るかも知れない・・・。全く、銀塩カメラでは勿体なくて出来ないことである。
ファインダーを覗いていた限りでは、ストロボに反応しなかったことは一度もなかった。しかし、後で結果を見てみると、20回に1回位は「ハエ」の反応が遅く、チャンと写っているコマがあった。作戦は成功、正に「下手な鉄砲、数打チャ当たる」である。
このマダラホソアシナガバエは”ニセ”アシナガキンバエとほぼ同じ程度にキラキラしている。人間の目にはこういう「光り物」は美しく写る。この種のハエ以外の「光り物」と言えば、タマムシを筆頭に、チョウ(モルフォ、ゼフィルス)、ハチ(セイボウ)、カミキリ(ミドリカミキリ)、渋いところではオサムシ等があるが、昆虫自身にとって「光ること」はどんな意味があるのだろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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