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テーマ:日々自然観察(9849)
カテゴリ:昆虫(蛾)
こういう妙な格好をした被写体は、深度が深過ぎて撮影し難い。かなり引かないと、100mmレンズでは全体に焦点が合わないのである。引けば、写りは小さくなり、結果的に解像度は低くならざるを得ない。
眠りに入っているらしく、葉っぱをひっくり返して撮影しても全く反応しない。背面、正面、側面の他、斜めからも撮ってしまった。
一通り写真を撮ってから、名前を調べる。一寸調べるだけで、昔取った杵柄と言うか、1種の嗅覚と言うか、妙な勘が働いてトガリメイガ(Endotricha属)の1種であることは直ちに判明した。そうか、この連中がこういう変な格好で止まるのだったか!! この仲間は種類が大して多くないので、その中のカバイロトガリメイガと言うのに良く似ていることも直ぐにわかった。例によって確証は無いが、カバイロトガリメイガとしておく。 昆虫の名前を調べるには餌が手がかりになるが、このカバイロトガリメイガの食草については余りよく分からなかった。「様々な樹木の古い葉」とか「枯れ葉」と書いているサイトがあっただけである。
しかし、面白い止まり方である。何か踊りを踊っている一瞬を止めた様な姿。葉裏でこんな格好していても誰も見てくれないよ、と言いたくなる。
トガリメイガ類は、必ずしもこの様な形で止まるとは限らない。普通の止まり方をすることもある。何故、こんな変な形で止まるのか? 良く分からないが、モンシロチョウの交尾拒否の姿勢に似ている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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