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テーマ:日々自然観察(9868)
カテゴリ:昆虫(芋虫、毛虫)
体の上部を枝に付けて居らず、3対の胸脚の爪を頭にくっ付けて、何か拝んでいる様な格好。
脱皮してから1日位は殆ど何も食べない様である。その後は、モリモリ・・・。コナラの葉を噛むプチッ、プチッと言う音が聞こえる。時々、コロンと言うウンコの落ちる音もする。モンシロチョウの幼虫とは異なり、餌に水分が少ないので、ウンコも乾燥していて不潔感は無い。
脱皮後数日で、体が急に大きくなってきた。体を伸ばすと7cmはある。4齢幼虫と較べると、体のコブコブの大きさが相対的に小さくなって、全体として円筒形に近くなってきた。
最後は、頭部の拡大。頭部の大半を占める赤っぽい部分は左右の頭頂、真ん中の三角形は前頭、葉に触れている一見ハサミの様に見える構造は上唇で、その奥に歯を有する上顎があるのだそうである(見えない)。上唇はハサミの様に見えても別に動くわけではないし、また、上唇を左右に動かして葉っぱを切るわけでもない。真ん中の切れ込みが深いし、葉っぱの端をその間に挟んでいるところを見ると、これは葉っぱを端から食べるのに適応した構造なのかも知れない(上唇の窪みは普通これ程深くない)。 少し離れて、葉を両側から挟む様にしているのは触角、成虫と違って頭の腹側を向いている。これで葉っぱを触って、食えるか、美味しいかを判断しているのだろうか。 眼は何処にあるかと言うと、頭頂の側面に単眼が6個ずつある、と物の本に書いてある。写真では上下に見える黒っぽい部分がそれである。幼虫には複眼はない。
・・・と言うわけでスクスクと育っていると言えるが、この期に及んでもまだ「本当にこれがオオミズアオの幼虫なのか」と言う疑問が頭を去らない。幼虫の形態はどう見てもオオミズアオなのだが、成虫はこの辺りでもう30年も見ていないのに、その幼虫が我が家に3頭も居ると言うのは、どうも感覚的にピンと来ないのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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