我が家の庭の生き物たち (都内の小さな庭で)

2007/11/04(日)21:54

ギンメッキゴミグモ(銀メッキ塵蜘蛛)

クモ(20)

 木曜日の夕方に旅行から帰った。しかし、その後の天気は不順で虫は殆ど来ない。それまでに撮った写真も丁度使い果たしていたので、ネタ切れになっていた。  今日になって漸く良い天気となり、虫どももやって来たが、何れも掲載済みの種類ばかり。そこで、以前から居間の入り口の傍で巣を造っているクモを取り上げることにした。  体長5mm強の小さなクモである。名前は知らないが、コガネグモ科に属すことは明らかである。 ギンメッキゴミグモ.体長5mm強.羽虫を食べているところ(2007/11/04)  調べてみると、ギンメッキゴミグモ(銀メッキ塵蜘蛛)と言う何とも奇妙な名前のクモであった。確かに腹部が銀色をしている。他の部分は、飴色をしている所が少しあるが、大部分は真っ黒。  こう言う手合いは撮り難い。ストロボを使うと、腹部の明るいところは直ぐに白飛びしてしまうし、黒い部分は背景と区別が付かなくなる。  そこで、灰色の厚紙を左手でクモの後にかざし、右手でカメラを持って撮影した。だから、今日の写真の背景は総て灰色である。 網にかかった虫に向かうギンメッキゴミグモ(2007/11/04)  丸い巣(円網)を張るクモは、普通頭を下にして巣の中心に陣取る。しかし、このギンメッキゴミグモやその近縁種は頭を上にする。これは、種類を識別する際の手立ての一つになる。  最初写真を撮ったときは、丁度アブラムシの有翅虫の様なものを食べているところであった。其処へ以前紹介したミドリグンバイウンカが網に引っ掛かった。慌てふためいて出動するのかと思ったら、意外にも、ゆるりとお出ましになった。横で何やら怪しげな光をピカピカさせている不審者(私)が居たせいかも知れない。 ミドリグンバイウンカを襲うギンメッキゴミグモ. 腹部の裏側は螺鈿(らでん)細工の如し(2007/11/04)  普通は獲物を糸でぐるぐる巻きにするはずだが、この時は何故かしなかった。しかし、写真を見ると、腹部から糸を何本も獲物の方に出しているのが見える。下にその部分拡大を示した。 上の写真の部分拡大.腹から糸が何本も出ているのが見える(2007/11/04)  毒液を注入されたらしく、ウンカは直ぐに動かなくなった。するとクモさん、ウンカを其処に置いたまま、また巣の真ん中に戻り、それまで食べていた羽虫に再び取り付いて、御食事を継続。 ウンカに口を当てている.毒液を注射しているのかも知れない(2007/11/04)  ウンカは食べないのか、とも思ったが、暫くして見に行くと、今度はウンカを巣の中央の運んで食べていた。「ウンカを捕まえた」と言うことを、クモはチャンと憶えていた訳である。

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