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2007.12.12
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 1週間ほど前、栗の枝を切り落としたついでに、その葉裏を調べてみた。ナラ類は非常に多種のアブラムの付く樹種だが、クリも負けず劣らずアブラムシに一方的に好かれている樹である。

 コナラの葉裏には外部寄生者や捕食者がゴマンと居て、何も付いていない葉など1枚も無かった。しかし、このクリの方は不思議なほど綺麗で、このクリヒゲマダラアブラムシをやっと2頭見付けただけであった。

 アブラムシの種の判別は難しい。しかし、クリの葉裏に居たこと、この独特の翅の模様、体に付いたワックス等から、クリヒゲマダラアブラムシとして間違いないだろう。


クリヒゲマダラアブラムシ2
クリヒゲマダラアブラムシ.翅脈に沿って暗色紋がある(2007/12/04)



 このクリヒゲマダラアブラムシの属すマダラアブラムシ亜科では、普通のアブラムシとは異なり、単為生殖で増殖するときに無翅虫ではなく有翅胎生雌を産むものが多い。アブラムシの祖先は総て有翅虫であったと考えられており、この様な有翅胎生雌を産むマダラアブラムシ類は、系統的に古いグループであるとされている。

 ところが、このクリヒゲマダラアブラムシは、ときに短翅の有翅虫を産むのだそうである。この短翅虫は、翅はあってもそれを動かす筋肉が発達して居らず、飛ぶことは出来ないとのこと。有翅虫だけの原始的なアブラムシから、無翅虫で繁殖する進化したアブラムシへ至る途中で分岐したグループ、と言うことになる。

クリヒゲマダラアブラムシ1
上から見たクリヒゲマダラアブラムシ.腹部が妙に横に拡がっている(2007/12/04)



 これまでにアブラムシの有翅虫を何回か掲載したが、アブラムシでも有翅虫は結構見映えがする様である。

 この1年半で、我が家に来る虫の大半は紹介してしまった。何分にも庭が狭すぎるのである。しかし、アブラムシならまだ色々居る。来年はアブラムシがネタ切れを救ってくれるかも知れない。







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最終更新日  2008.05.29 17:53:08
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