|
テーマ:日々自然観察(9832)
カテゴリ:昆虫(アブラムシ)
このクリヒゲマダラアブラムシの属すマダラアブラムシ亜科では、普通のアブラムシとは異なり、単為生殖で増殖するときに無翅虫ではなく有翅胎生雌を産むものが多い。アブラムシの祖先は総て有翅虫であったと考えられており、この様な有翅胎生雌を産むマダラアブラムシ類は、系統的に古いグループであるとされている。 ところが、このクリヒゲマダラアブラムシは、ときに短翅の有翅虫を産むのだそうである。この短翅虫は、翅はあってもそれを動かす筋肉が発達して居らず、飛ぶことは出来ないとのこと。有翅虫だけの原始的なアブラムシから、無翅虫で繁殖する進化したアブラムシへ至る途中で分岐したグループ、と言うことになる。
これまでにアブラムシの有翅虫を何回か掲載したが、アブラムシでも有翅虫は結構見映えがする様である。 この1年半で、我が家に来る虫の大半は紹介してしまった。何分にも庭が狭すぎるのである。しかし、アブラムシならまだ色々居る。来年はアブラムシがネタ切れを救ってくれるかも知れない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[昆虫(アブラムシ)] カテゴリの最新記事
|