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2007.12.29
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 昨日、ブルーベリーの木の幹のごく下の方に、小さな黒いイモムシが居るのに気が付いた。鉢植えのブルーベリーで、その根元には北米原産のスミレが寄寓しており、ツマグロヒョウモンの若齢幼虫がつい最近まで居た。しかし、そのイモムシの背中はほぼ平滑だし、赤い斑点も無いから、ツマグロヒョウモンの幼虫ではない。良く見てみると、カブラハバチ類の幼虫の様である。


セグロカブラハバチの幼虫1
セグロカブラハバチの幼虫.体長11mm弱(2007/12/28)



 マクロレンズで覗いてみると、体は真っ黒ではなく少し青みがかっており、体側に黒い斑紋がある。斑紋はハッキリしているのが11,不明瞭なのが胸部に2つある。どうやら、セグロカブラハバチの幼虫らしい。

セグロカブラハバチの幼虫2
横から見ると、体側に13個の斑紋が認められる(2007/12/28)



 この幼虫、以前紹介した「クロムネハバチの近縁種の幼虫」と少し似ているが、横方向の皺があるだけで、イグアナの様な突起はない。

 体を縮めているので体長は11mm弱、まだ若齢幼虫の様である。ハバチ類の越冬形態を調べてみると、多くは土中で繭を作り、その中で蛹にはならずに前蛹の状態で越冬するものが多いとのこと。しかし、幼虫で越冬する場合もあるらしい。このイモムシもこのまま冬を越すことになりそうである。

セグロカブラハバチの幼虫3
一見眼の様に見えるのは胸部の斑紋で、一番下側の

あごの様に見えるのが本当の頭部(2007/12/28)



 ハバチ類の幼虫は、鱗翅目(蝶や蛾)の幼虫とは異なり、比較的大きな単眼を1対持つ(鱗翅目では一般にごく小さい単眼を6対)。かなり「お目々パッチリ」なのだが、このイモムシ、頭を下に畳み込む様にしているので、眼は写っていない。正面から取った写真で眼のように見えるのは胸部の斑紋である。体の下から覗いているヒゲの様なのは、胸脚であろう。

 アゲハ類(Papilio)の幼虫も胸部の斑紋が眼の様に見えるが、ハバチでも同じ様な真似をする芋虫が居ることになる。眼のような模様を持つと、気弱な捕食者がビックリするのだろうか?







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最終更新日  2007.12.29 17:32:37
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