|
テーマ:日々自然観察(9868)
カテゴリ:昆虫(芋虫、毛虫)
マクロレンズで覗いてみると、体は真っ黒ではなく少し青みがかっており、体側に黒い斑紋がある。斑紋はハッキリしているのが11,不明瞭なのが胸部に2つある。どうやら、セグロカブラハバチの幼虫らしい。
この幼虫、以前紹介した「クロムネハバチの近縁種の幼虫」と少し似ているが、横方向の皺があるだけで、イグアナの様な突起はない。 体を縮めているので体長は11mm弱、まだ若齢幼虫の様である。ハバチ類の越冬形態を調べてみると、多くは土中で繭を作り、その中で蛹にはならずに前蛹の状態で越冬するものが多いとのこと。しかし、幼虫で越冬する場合もあるらしい。このイモムシもこのまま冬を越すことになりそうである。
ハバチ類の幼虫は、鱗翅目(蝶や蛾)の幼虫とは異なり、比較的大きな単眼を1対持つ(鱗翅目では一般にごく小さい単眼を6対)。かなり「お目々パッチリ」なのだが、このイモムシ、頭を下に畳み込む様にしているので、眼は写っていない。正面から取った写真で眼のように見えるのは胸部の斑紋である。体の下から覗いているヒゲの様なのは、胸脚であろう。 アゲハ類(Papilio)の幼虫も胸部の斑紋が眼の様に見えるが、ハバチでも同じ様な真似をする芋虫が居ることになる。眼のような模様を持つと、気弱な捕食者がビックリするのだろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[昆虫(芋虫、毛虫)] カテゴリの最新記事
|