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テーマ:日々自然観察(9833)
カテゴリ:昆虫(アブラムシ)
写真を撮ってみると、変な格好をしている。頭を真上に上げてジッとしている。いや、ジッとしているのではない、死んでいるらしい。 そこで他の葉を調べてみると、もう一匹見つかった。こっちは生きていて、暖かいせいか、少し動いている。
調べてみると、ナシミドリオオアブラムシと言うアブラムシの様である。このアブラムシはオオアブラムシ亜科としては珍しく寄主転換をする。夏はナシやリンゴに寄生し、晩秋から春にかけてはビワ、シャリンバイ等の葉裏で生活するとのこと。 写真の個体は一年に一度しか現れない有性の卵生雌(卵を産む雌)である。周囲には、この個体が産んだと思われる卵が散乱している。普通は、卵を産んだら死んでしまうのだが、暖地では越冬することもあるとのこと。我が家は東京都世田谷区だから「暖地」ではないが、これも例によって温暖化のせいであろう。
調べてみると、このアブラムシの有翅虫(胎生雌)は全く違う色をしており白色のろう物質を帯びる。無翅虫と有翅虫の対比が面白いので、春になって有翅虫を見付けたら、また紹介しよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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