2008/01/20(日)09:47
クロゴキブリ(若齢幼虫:越冬中)
昨年の大晦日にツマグロヒョウモンの越冬幼虫を掲載したが、実はその時、植木鉢の下にもう1種類越冬している虫を見付けた。この虫、余り世間様に歓迎される質の虫ではない。しかし、拡大して見ると思いのほか綺麗なので、これも一興かと思い、掲載することにした。
クロゴキブリの若齢幼虫である。掲載するつもりが無かったので、写真は1枚しか撮っていない。
クロゴキブリの若齢幼虫.体長5mm
2本の白帯があり、触角の先端部も白い(2007/12/31)
昭和3年に建った昔の家にはクロゴキブリが沢山居た。何しろ、昔の木造建築の構造は東南アジア等にある高床式の床を70cm位に低くした様なものなので、ゴキブリは何処からでも侵入できる。身を隠す隙間も無数にあった。昔の我が家は、ゴキブリから見れば正に格好の住処であったに違いない。
これが20年程前に鉄筋コンクリートの西洋長屋に建て替えられた。ゴキブリの侵入できる隙間は何処にもない。ゴキブリも、昨今は住み難くなった、と嘆いているに違いない。御蔭でゴキブリ母さんも室内に入って産卵できず、ウロウロしている間にベランダ辺りで産気づいたらしい。
普段は越冬中の虫には同情的なのだが、やはりゴキブリには余り同情心が起こらない。このゴキブリの幼虫、塵取りに掃き入れられ、バケツ、ポリ袋を経て世田谷区の焼却場へ送られてしまった。