我が家の庭の生き物たち (都内の小さな庭で)

2008/06/09(月)16:20

ハナアブの幼虫(オナガウジ:尾長蛆)

昆虫(芋虫、毛虫、蠕虫以外の奇怪な幼虫)(1)

 今日は余り可愛くない虫を紹介する。読者に嫌われるかも知れないが、このオナガウジの成虫であるハナアブ類は何回も掲載しているし、その解説の中でこのオナガウジについて頻繁に触れているので、一度写真を掲載する必要があると思ったからである。 オナガウジ.ハナアブ類の幼虫だが、成虫が何かは分からない。 尾っぽは呼吸管(2008/05/12)  オナガウジは汚水に棲息する。我が家の庭には汚水など普段は有る訳ないのだが、私の不在中に誰も蹲踞(つくばい)の水を換えなかったので、水が腐りオナガウジが発生した。 呼吸管の長さは可変。一番長いときは、この写真よりももっと長くなる(2008/05/13)  胴体の長さ15mm程度、尾っぽは呼吸管で、長さは可変。どの位変化するか良く分からないが、縮むと胴体と同じ位、伸びると胴体の8倍位にもなる。 呼吸管を縮めた状態.緑褐色の太い管は消化管であろう(2008/05/13)  暗い日陰なのでストロボを焚いている。ストロボで撮ると器官の一部が妙に白く光ってネオン管の様に写るが、肉眼では全体として灰色っぽいボヤ~とした色である。  この白く光っているのは、気管系であろう。中に空気が入っているから光るのだと思う。呼吸管は後気門で、前方には前気門がある。 右下の丸い部分は口だと思われる(2008/05/12)  オナガウジは腐敗した動植物を餌とする、とされている。時々、数匹が団子の様に固まっていることがある。昆虫か何か水に落ちて死んだ後腐敗し、それに集っているのかも知れない。  頭を下にして壁面にくっ付き、ジッとしていることも多い。屹度、御休み中なのであろう。 蹲踞の浅い部分で摂食中のオナガウジ.ストロボで気管?が 光って見える.(2008/05/13)  このオナガウジが一体どんなハナアブになるのか、気になるところである。1週間程飼育してみたが、餌が欠乏して痩せ細ってしまったので、元の蹲踞に戻してやった。 食事中のオナガウジ.苔様のものを食べているのか、それとも、 その中に棲む原生動物を食べているのか・・・ (2008/05/13)  ハナアブ類はヒラタアブ類と同じハナアブ科に属し、囲蛹を作る。囲蛹は幼虫の表皮が固まったものなので、囲蛹にもシッポがある。シッポ付きの囲蛹と成虫も出来れば紹介したいものである。

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