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テーマ:日々自然観察(9866)
カテゴリ:昆虫(キジラミ)
先日のトベラキジラミと比べると、体長は約2/3の小さなキジラミである。しかし、腹部の長さと模様は異なるが、翅端までの長さは大体同じだし、頭部、胸部の模様は非常によく似ている。ソックリと言っても良い。・・・と言うことは、これはトベラキジラミの奇形ではないのか?
原画を拡大して比較してみる。撮影する角度がほんの少し違っても随分違って見えるので、比較は非常に難しい。 しかし、幾つかの違いを見付けた。眼の後にある肩の部分、形態学的に何と呼ぶのか分からないが、その部分の構造が互いに異なる。また、本種の前翅前縁(前縁脈)には荒い毛が生えているのに対し、トベラキジラミにはその様なものはない。
・・・と言う訳で、これはトベラキジラミの奇形ではなく、別種の様である。言うまでもないことだが、種類は分からない。ただ、キジラミ亜科(科とする場合もある)であることは、翅脈の走り方から間違いないであろう。 北隆館の図鑑に拠れば、日本には約160種程度のキジラミが棲息しているとのこと。本種は、我が家で見つかったキジラミとしてはトベラキジラミ、「キジラミの1種」に続く第3番目のキジラミである。一寸少な過ぎるが、実は、その他にもう1種いる。ゲッケイジュに寄生しているトガリキジラミの1種で、現在種類を調べているが、まだ良く分からない。何れ、掲載する予定である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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お久し振りです。姿かたちはセミやウンカにそっくりですが類縁関係はないのでしょうか。
(2008.05.31 19:38:24)
頚吻と腹吻と あるのですねービックリしました。
キジラミ科があって 昆虫だったのですね。。。 シラミとつくので 身近にはいない生物と思っていました。勉強になります^^ 小さいけれど 面白いです。 (2008.05.31 19:48:20)
愚利公さん
>お久し振りです。姿かたちはセミやウンカにそっくりですが類縁関係はないのでしょうか。 ----- かなり近い仲間ですが、この仲間は口器が頭から出るか(頚吻群)、前脚の間から出るか(腹吻群)で大きく分かれています。セミ、ヨコバイ、ウンカ等は前者、キジラミ、コナジラミ、アブラムシ、カイガラムシなどは後者に属します。 キジラミは姿はヨコバイなどに似ていても、実際は(現在の分類学では)アブラムシやカイガラムシの方が近縁なのです。 詳しくはWikipediaのヨコバイ亜目などを参照してください。 (2008.06.01 08:31:06)
るる555さん
>頚吻と腹吻と あるのですねービックリしました。 >キジラミ科があって 昆虫だったのですね。。。 >シラミとつくので 身近にはいない生物と思っていました。 ----- キジラミ、コナジラミはこれまでにも何回か紹介しています。個体数ではキジラミよりもコナジラミの方がずっと多いと思います。 なお、トコジラミ(南京虫)も半翅目(カメムシ目)に属します。 (2008.06.01 08:38:47)
おはようございます。ようやく晴れましたね!(^-^)
3年位前にトキワハゴロモの幼虫に遭遇してから、ハゴロモ、ウンカは注意して見るようになりましたが、キジラミはノーチェックでした。 近い顔立ちですね! 今度さがしてみます。 でも、普通のコンパクトデジカメじゃ撮影は無理かも・・・(^_^;) (2008.06.01 08:40:55)
marinesnow2525さん
>おはようございます。ようやく晴れましたね!(^-^) ----- 気分スッキリです。 >3年位前にトキワハゴロモの幼虫に遭遇してから、ハゴロモ、ウンカは注意して見るようになりましたが、キジラミはノーチェックでした。 >近い顔立ちですね! >今度さがしてみます。 ----- トキワハゴロモ?? ハゴロモ類の幼虫は良い被写体ですが、最近はこの辺りではアオバハゴロモ(幼虫は大して面白くない)以外は見かけなくなりました。 >でも、普通のコンパクトデジカメじゃ撮影は無理かも・・・(^_^;) ----- アブラムシの有翅虫よりも小さいものが多い様です。等倍撮影が出来ないと一寸難しいと思います。 (2008.06.01 09:52:40)
アーチャーンさん
> トキワハゴロモ?? スミマセン!何か勘違いしてヘンなこと書きました。 ベッコウハゴロモの幼虫に驚き、アミガサハゴロモ、スケバハゴロモにも会いました。 アオバハゴロモは昔から知っていたのですが、幼虫は可愛さにかけますね。(^^;) (2008.06.01 21:15:25) |