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我が家の庭の生き物たち (都内の小さな庭で)

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2008.06.12
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 今年の春、2年程前に実生から生じた余り成長の良くないセイタカアワダチソウの株を植木鉢に移した。花が咲けば良い虫集めになるのだが、日陰なので成長が悪いし花も着かない。しかし、日当たりの良い所に移した場合、地植えにしたりすれば蔓延り過ぎそうなので鉢植えにしたのである。何回か切り戻しをすれば、沢山花穂が付いて観賞にも耐えるのではないかと期待している。

 そのセイタカアワダチソウの葉先に、ごく小さな虫らしきものが居るのに気が付いた。老眼なので、小さ過ぎて何だかよく分からない。早速、最近はすっかり虫眼鏡代わりになっているマクロレンズで覗いてみると、小さなハエであった。体長1.7mm、翅端まで2.5mm、小さいが、黄色と黒の中々綺麗なハエである。


ハモグリバエの1種1
ハモグリバエの1種.トマトハモグリバエに酷似する

体長1.7mm、翅端まで2.5mm(2008/06/07)



 こう言う小さいハエは、得てしてストロボの光に機敏に反応して、中々写真が撮れないことが多い(マダラアシナガバエの項を参照)が、このハエはシャッターの下りた後で少しクルクル回るだけでチャンとカメラに収まった。

 しかし、クルクル廻り過ぎて焦点を合わせるのが大変!! と言うのは、2mm以下の虫を撮るにはF16以下に絞りを空けないと光の回折で像がボケて部分拡大が出来なくなってしまうからである。絞りを空ければ当然焦点深度は浅くなる。本当はF11位で撮りたいところだが、焦点深度が虫の厚みより浅くなってしまうので、F16辺りで妥協するしかない。

ハモグリバエの1種2
害虫だが黄色と黒で中々綺麗(2008/06/07)



 さて、写真データをコムピュータに移して詳細を見てみると、このハエ、お尻の先が筒状になっている。こう言うのは果物の害虫として悪名高いミバエ類の雌の特徴である。

 しかし、ミバエにしては小さ過ぎるし、以前掲載したミスジミバエと比較してみると、頭部の構造が少し違う。

ハモグリバエの1種3
複眼の間に皺がある様に見えるが、皺ではなく剛毛がある(2008/06/07)



 ハエ類の科の検索を行うには、翅脈と体(頭部と胸部、時に腹部)に生えている毛(一本一本に名前が付いている!!)が鮮明に写っている必要がある。だからハエを撮るときには、掲載用の写真とは別に、翅脈と頭部胸部の毛を撮っておくのだが、何分にも2mmでは小さ過ぎて翅脈も毛も肝腎の部分がよく分からない。

 其処で、検索表を逆に腹部(第7節)が骨格化する科を捜してみたら・・・、あった。ハモグリバエ科である。あの葉っぱにミミズ腫れの様な模様を作る、所謂「絵描き虫」の成虫である(ハエの他に蛾もいる)。科の特徴を比較してみると、見える範囲で頭部の剛毛に関しては一致した。

ハモグリバエの1種4
1枚だけなら、斜め前の上から撮るのが見映えが良い(2008/06/07)



 こう言う微小なハエの場合、図鑑では標本を横から撮った写真を使うので、生態写真とは随分違って見え、余り使い物にならない。其処で、Internetで調べてみると、間違いなくハモグリバエの1種であり、新大陸原産で近年農作物に大きな被害を及ぼしているトマトハモグリバエに酷似している(同じく外来で近縁のマメハモグリバエとは少し異なる)。

 ハモグリバエ科は九大の目録に拠れば170種登録されており、他にどんな類似種が居るのかもよく分からない。手元の文献では属の検索も出来ないし、種の詳細な記載も見当たらない、また、写真も不鮮明である。トマトハモグリバエと結論するには些か証拠が足りない。

ハモグリバエの1種5
お尻の先に筒状の構造が飛び出している

ハモグリバエとミバエの雌の特徴

(2008/06/07)



 ・・・と言う訳で、今日は「ハモグリバエの1種」としておいた。


 以前から、ハモグリバエと言うのはどんなハエなのか、図鑑の標本写真ではなく生の虫を見てみたいものだと思っていたが、結構綺麗なハエで一寸驚いた。

 微小なハエ類は我が家の庭先にも沢山居る。しかし、前述の様な理由で写真からは検索が難しく、科が分かれば万々歳である。だが、今回みたいなこともある。これからも、やはり、一応写真を撮っておくことにしよう。








最終更新日  2008.06.12 11:15:40
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