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カテゴリ:植物(木本)
しかし、株はかなり歪な格好をしているし、風が吹き抜ける場所で揺れが止まらないので、全体の写真を紹介するのは止めにした。また、例によって花だけである。 こう言う花の写真を撮ると、往々にして花弁が白く写る。実際はどうなのか現物を見に行ったら、薄いがチャンと桃色をしている。しかし、上から見ると色の薄い花弁の面積が多くなるので白っぽく見え(上の写真)、横から撮ると(下の写真)色の濃い花糸(雄蕊の支柱)の相対面積が増えるのでより赤く感じられる。
此処に掲載した写真では花弁はチャンと桃色になっている。しかし、これは画像処理で桃色にしたのであって、原画では白である。 白い花を画像処理によって桃色にする方法は2通りある。何れも赤、緑、青の3原色のトーンカーブを独立に調節出来るソフトウェアを使う必要がある。赤が飽和していない場合は、赤の高輝度の部分だけを少し持ち上げてやれば良い。この方法は昨年「日本シャクナゲ」を紹介したとき使っている。写真では微かに桃色を帯びているが、原画では真っ白であった。 3色とも飽和している場合は、赤を持ち上げようがないから、高輝度の緑を少し落とす。この時、青も僅かだが落とさないと青みがかった桃色になってしまう。今日の写真では赤が殆ど飽和していたので、この方法で色補正をした。何れも高輝度のごく一部分だけを調節するのであって、赤全体を上げたら(或いは緑と青を落としたら)、緑色の葉っぱが茶色になってしまう。 色々なサイトで掲載されている桃色の花を見ると、この色は再現が中々難しい様である。白っぽくなったり、酷く赤くなったり、妙に紫色になった写真が多い。何れの場合も、トーンカーブを調節することで色補正することが出来る。・・・しかし、まァ、色補正の話はこれ位にしておこう。
ところで、これだけ沢山の花が集まっていると、花の1つひとつがどうなっているのか見てみたくなる。花の真上から等倍接写して、その中の花1つを拡大してみた。何だか、ラッフルシァの花と少し似ている。 しかし、雌蕊の数も雄蕊の数も、隣の花の花糸が邪魔になって、幾つだか分からない。
其処で、花数の少ない穂の横に1つだけ他と離れて咲いている花を撮ってみた。雌蕊と思われるものが5つ見える。しかし、雄蕊が一体何本有るのかは、勘定してもよく分からない。25本前後の様に見えるが、バラ科だから5の倍数の25本だろうか? こう言うときは、図鑑の記載を見た方が早い。保育社の「原色日本植物図鑑木本編」を参照してみると、ユキヤナギもコデマリも「雄ずいは20」とあるのに、シモツケは・・・「雄ずいは多数」!!。変種が多いからこう書いたのだろうか? それにしても、こちとらとしては、些かムッとした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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