今日は昨日掲載予定であったユリを紹介する。センターフォールド(centerfold)と言うエィシァティック・ハイブリッド(Asiatic hybrid)で、花は上向きに咲くからスカシユリの系統らしい。
しかし、先日紹介したロリーポップは、如何にもスカシユリらしく、茎が太く頑丈で葉も厚く短かったのだが、このセンターフォールドは茎も葉も細くて柔らかく何とも頼りがない。何となくカノコユリ系の血が入っている様な感じがする。
センターフォールトの花(エィシァティック・ハイブリッド)
茎が細く倒れ易い(2008/06/17)
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このセンターフォールド、少なくとも数年前から市場に出ており、我が家で植えるのは2回目、多分3年ぶりである。中々品格のある花だと思うのだが、Google検索ではロリーポップ(ロリポップ)の1/150位の数しかヒットしない。余り知られていないのか、或いは、人気が無いらしい。
しかし、欧米では評価が高いと見え、英文で検索すると、ロリーポップの2倍ほどヒットする。
センターフォールトの花.花弁は始め黄色味を帯びているが
段々黄味が薄れる(2008/06/17)
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このユリ、前回のロリーポップと同じく、長い間植え付けるのを忘れて居たので、球根が傷み、成長が宜しくない。しかも、茎が細いので、私が不在中に横に寝てしまって、全体の姿は見られたものではない。
そこで、全体の写真を撮る代わりに、雌蕊と雌蕊の先端(柱頭と葯)を等倍接写してみた。先ず、柱頭から。
センターフォールドの柱頭.良い色をしている(2008/06/17)
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直径は3mm程度で、先端は3つに分かれ、赤い突起を沢山生じている。此の色、中々深みがある。3つに分かれるて居るのは、子房が3室だからであろう。先端の突起は、花粉が付き易くする為の構造と思われる。
センターフォールドの葯.毛糸が絡まった様(2008/06/17)
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葯の方は、ゴシャゴシャしていて、何だかよく分からない。しかし、葯の体積に比して出来る限り表面積を大きくしようと努力?している風に見える。花粉の数を多くするには、表面積を増やすのが一番効果的なのであろう。