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テーマ:日々自然観察(9880)
カテゴリ:昆虫(ハチ)
このスミゾメハキリバチ、名前の通り全身真っ黒なハキリバチである。昨年ニワナナカマドが開花したとき、連日の如くやって来て花粉集めに余念がなかった。いや、余念がないと言うよりも、花穂の中をバタバタと暴れ回っている感じで、こんなに落ち着きのないハチは今まで見たことがない。コマルハナバチなども留まることなく動き回って撮影のし難いハチだが、このスミゾメハキリバチと較べれば遙かに撮り易い。カメラの視野の中にハチを入れるのさえ難しく、視野の中にハチが見えたら即シャッターを切る、と言う感じで撮影したので、無駄写真を山ほど作ってしまった。
・・・と言う訳で、何時もなら掲載する筈の前から撮った写真や、極く近接で撮った写真がない。 しかし、このハチ、今年別の所でシッカリ撮ることが出来た。近くで撮ると、中々可愛い顔をしている。それらの写真は別のWeblogに載せてあるので、関心のある向きはこちらを参照され度。
次は雄バチの方である。このハキリバチもスミゾメとほぼ同時期に撮ったのだが、種類が分からなくて殆ど迷宮入りになっていたのである。つい先日、ムナカタハキリバチ=スミゾメハキリバチの雄であることが判明した。 ハキリバチの種類の判別は難しい。しかし、このムナカタは触角の先端が平らに楔形になっており、また、前脚に長い毛を持っているとのこと。写真のハキリバチは正にその特徴を持っているので、ムナカタハキリバチとしたのである。
ハキリバチの雌は花粉を腹部下面の花粉運搬毛に付けて巣に運ぶ。雄は花粉を運ぶ必要がないから、その運搬毛を持たない。下の写真では腹部下面は見えないが、2番目の雌の写真を見ると腹部側面の上部まで花粉が付いているのに対し、このハキリバチの側面には何も付いていない。これは雄バチであることを示している。
最近は雨模様の日が続いており、虫も少なく、写真は殆ど撮っていない。ネタ切れにはなっている訳ではないが、昨年撮った写真を掲載するには良い機会だと思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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