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テーマ:日々自然観察(9856)
カテゴリ:昆虫(テントウムシ)
陽の当たる百目柿の樹皮の窪みに潜んでいた。最初見付けたのは成虫(上)だけであったが、その直ぐ隣に蛹が1個あるのに気が付いた(下)。
これならば、他にもまだ蛹があるかも知れない。そこでマクロレンズで周囲を調べてみると、更に蛹が2個見つかった(下)。クモガタテントウは成虫で越冬するとされているが、蛹でも越冬出来るのだろうか。 写真を良く見てみると、中央上の蛹は、何となく羽化した後の蛹殻の様にも見える。そこから羽化した個体が左の成虫なのか? これは、もう一度調べ直す必要がありそうである。 そこで、今日になってからもう一度見に行った。
蛹殻の様に見えたのは、羽化に失敗して死んだ成虫であった。蛹殻から体を半分出したまま、死んでいた。 以前、冬になって蛹化したキチョウが、やはり同じように羽化に失敗して半分体を出したまま死んだ例を見ている。恐らく、低温で動作が鈍く、蛹から脱出する前に体が固まってしまったのだろう。 やはりクモガタテントウは成虫越冬で、これらの蛹は晩秋になってから蛹化し、羽化が間に合わなかった可能性が高い。今は生きていても、何れは脱皮に失敗するか、或いは、そのまましんでしまう運命にあるものと思われる。 何だか、新年早々、悲しい話になってしまった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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う~ん・・・泣いてしまいそうです。
さなぎから身体を半分出して、 死んでしまった命たち・・・ 外に出ようとして、一生懸命でしたでしょうに、 ・・・本当に、残念ですね・・・。 前にも感動しますと書かせていただきましたが、 体長2.5mm弱のこの子達を、 このようにお写真に収められ、 観察なさるアーチャーンさん、素晴らしいです。 お写真があまり鮮明なので、 この子達がとても小さいということを、 完全に忘れて、見入ってしまいますもの*^^* ちょっと話が変わりますが、今年の夏に、 我が家の車庫の中に、10個ほどの、 一見「ちょうちょのものかな」と思しきさなぎをみつけ、 何が出て来るのかな~・・・と、毎日様子を見ておりましたが、 結局、なんにも生まれないまま、全部のさなぎが黒くなってしまいました。 仕事に行く時も、帰るときも、 毎日さなぎを見ていたあたしは、 冬の到来と共に、1日に二回ずつ、涙ぐんでしまいそうになり、 車庫を通るのが憂鬱になりました^^; 今年は、すぐに涙ぐんだりせずに、 虫さんたちを拝見できるように、なりたいものです^^v (2009.01.04 17:16:18)
本年もよろしくお願い申し上げます
本日は表敬訪問です (2009.01.04 17:24:50)
半透明のカラダで越冬するテントウ君は、寒そうですね。他のサナギのこと考えるとラッキーな個体と思いたいです。春になって多数繁殖するでしょうか。札幌のここでもオオモンシロチョウのサナギが車庫の中にありました。春になれば
羽化して飛べるでしょうか?マイナス気温の車庫で大丈夫かしら?と ちょっとだけ 心配しています。 (2009.01.04 18:49:00)
あけましておめでとうございます。
わぁー、かわいそう。報われないんだ。 なんか最近の我がことのようで。。。 年が明けたので気分一新で、 よろしくお願いします。 ☆ (2009.01.04 19:54:48)
明けまして、おめでとうございます。
今年も、奥のふかーい虫の世界を覗きに伺わせていただきます。 そうですか・・・・。羽化の途中で・・・。 自然界は厳しいですね。 (2009.01.04 20:09:08)
なるほどテントウムシも
寒いと動くスピードが鈍ってくるんですね。 「その時期」にきちんと間に合わないと。 自然の厳しさは解ってるつもりですが、、 どんどん遅れてゆくアゲハの終齢幼虫のスピードが思い出されます。 室内だからこそ何とか12月中旬でもサナギになりましたが 私はいわば過保護な事をしてた訳ですが。 今年もまたマクロの世界でそうした厳しさも、 また嬉しい「!」も見せて頂けると思います。 どうぞ宜しくお願いいたします。 (2009.01.04 23:46:49)
夢のはしさん
>う~ん・・・泣いてしまいそうです。 >さなぎから身体を半分出して、 >死んでしまった命たち・・・ >外に出ようとして、一生懸命でしたでしょうに、 >・・・本当に、残念ですね・・・。 ----- 何とも致し方ありません >前にも感動しますと書かせていただきましたが、 >体長2.5mm弱のこの子達を、 >このようにお写真に収められ、 >観察なさるアーチャーンさん、素晴らしいです。 >お写真があまり鮮明なので、 >この子達がとても小さいということを、 >完全に忘れて、見入ってしまいますもの*^^* ----- 人の目に触れない所で、小さな物語が進行していると言うことです。 >ちょっと話が変わりますが、今年の夏に、 >我が家の車庫の中に、10個ほどの、 >一見「ちょうちょのものかな」と思しきさなぎをみつけ、 >何が出て来るのかな~・・・と、毎日様子を見ておりましたが、 >結局、なんにも生まれないまま、全部のさなぎが黒くなってしまいました。 >仕事に行く時も、帰るときも、 >毎日さなぎを見ていたあたしは、 >冬の到来と共に、1日に二回ずつ、涙ぐんでしまいそうになり、 >車庫を通るのが憂鬱になりました^^; ----- 蛹が黒ずんで死ぬのは恐らくヤドリバエに寄生されたのでしょう。中の蛆は蛹の殻の間から出て土中や木の葉の下で蛹化します。蛹殻の切れ目は肉眼では分かりません。以前クロアゲハの幼虫を28匹飼育したとき、蝶が出て来たのはたったの3頭で、他は全てヤドリバエにやられていました。それ以降、アゲハの飼育はしていません。 >今年は、すぐに涙ぐんだりせずに、 >虫さんたちを拝見できるように、なりたいものです^^v ----- 生き物の世界は熾烈です。 実は大晦日の夜から椎間板ヘルニアになって、今日は朝から病院で精密検査を受けていました。返事が遅くなって申し訳ない。 (2009.01.05 19:34:18)
あるかねっとさん
>明けまして、おめでとうございます。 >今年も、奥のふかーい虫の世界を覗きに伺わせていただきます。 >そうですか・・・・。羽化の途中で・・・。 >自然界は厳しいですね。 ----- 晩秋~冬は、人の見えないところで虫達の残酷物語が進行しているのです。 本年も宜しく。 (2009.01.05 19:36:59)
るる555さん
>半透明のカラダで越冬するテントウ君は、寒そうですね。他のサナギのこと考えるとラッキーな個体と思いたいです。春になって多数繁殖するでしょうか。 ----- 多分大丈夫だと思いますが、自信はありません。 >札幌のここでもオオモンシロチョウのサナギが車庫の中にありました。春になれば >羽化して飛べるでしょうか?マイナス気温の車庫で大丈夫かしら?と ちょっとだけ 心配しています。 ----- 現在では沿海州にも棲息するそうですから、札幌程度の寒さなら全く問題ないと思います。寄生虫(ヒメバチ)にやられている可能性の方が心配です(ヤドリバエの場合なら、蠅の蛆はもう蛹から脱出して地上で蛹化し、蝶の蛹は黒変しているはずです)。 (2009.01.05 19:44:41)
クーン43さん
>あけましておめでとうございます。 >わぁー、かわいそう。報われないんだ。 >なんか最近の我がことのようで。。。 ----- 虫の方は毎年行われていることです。気にしても何とも、致し方ない性質の現象です。 >年が明けたので気分一新で、 >よろしくお願いします。 ☆ ----- 本年も宜しく。 (2009.01.05 19:46:58)
snowrun29さん
>なるほどテントウムシも >寒いと動くスピードが鈍ってくるんですね。 >「その時期」にきちんと間に合わないと。 >自然の厳しさは解ってるつもりですが、、 >どんどん遅れてゆくアゲハの終齢幼虫のスピードが思い出されます。 >室内だからこそ何とか12月中旬でもサナギになりましたが >私はいわば過保護な事をしてた訳ですが。 ----- 前にも書きましたが、室内の場合、光周期が気になるのですが・・・。連続暗期が一定以上にならないと、越冬蛹にはならない可能性が大だと思います。 >今年もまたマクロの世界でそうした厳しさも、 >また嬉しい「!」も見せて頂けると思います。 >どうぞ宜しくお願いいたします。 ----- 本年も宜しく。 (2009.01.05 19:49:29)
こんにちは☆
実は昨夜も1匹羽化しました(>_<) 1月5日なんてこんなこと! >光周期が気になります >連続暗期が一定以上にならないと越冬蛹にはならない可能性が大だと思います。 飼育箱は階段の踊り場というか 室内ですが1番寒い所と思われる場所です。 そこはそう明るい場所でもないのですが 確かに夜、階段を使う時やトイレなどに行く際には 電気が点りますが、、 やはりご指摘の条件からしたら、でしょうか。 毎年これに近い状況で飼育箱、なんで 今年のような羽化には「!!!」です。 しかしアゲハが残り数匹、クロアゲハも1匹いるので 今日からベランダに出そうと思います。 (2009.01.06 13:36:49)
snowrun29さん
>こんにちは☆ >実は昨夜も1匹羽化しました(>_<) >1月5日なんてこんなこと! > >>光周期が気になります >>連続暗期が一定以上にならないと越冬蛹にはならない可能性が大だと思います。 > >飼育箱は階段の踊り場というか >室内ですが1番寒い所と思われる場所です。 > >そこはそう明るい場所でもないのですが >確かに夜、階段を使う時やトイレなどに行く際には >電気が点りますが、、 > >やはりご指摘の条件からしたら、でしょうか。 >毎年これに近い状況で飼育箱、なんで >今年のような羽化には「!!!」です。 > >しかしアゲハが残り数匹、クロアゲハも1匹いるので >今日からベランダに出そうと思います。 ----- 種によりそれぞれの特性があって一概には言えませんが、短日を認識するには、昆虫でも閾値以上の連続暗期が必要な様です。蛹が越冬蛹になるか否かは、終齢幼虫の頃に決まるのが普通です。今、蛹を表に出して閾値以上の連続暗期に置いても効果は全くありません。寒さで死ぬだけだと思います。部屋の中に置いて羽化させた方がまだ良いのではないでしょうか。雄雌を羽化交尾させて、ミカンにでも産卵させては如何。 昆虫の光周期に対する反応については、「休眠の昆虫学」と言う本にある程度書かれていますが、まだ研究は全く不充分な状態です。 (2009.01.07 08:24:56) |