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テーマ:日々自然観察(9790)
カテゴリ:昆虫(その他)
大晦日に、何かネタはないかと+3の強老眼鏡を掛けてクリの幹を調べていたら見つかった。体長は約1.7mm、成虫は1cm前後あるから、これは相当の若齢幼虫である。 調べてみると、オオワラジカイガラムシは6月頃に産卵し、卵は夏から初冬の間は休眠していて、12月~1月にかけて孵化するとのこと。これから一番の寒さに向かう時期に孵化するとは、一寸珍しい生活環である。それならば、これは初齢幼虫であろう。 カイガラムシの多くは、先日のタマカイガラムシの様に、孵化したばかりの幼虫は歩くことが出来るが直ぐに固着生活に入る。これに対して、このオオワラジカイガラムシの属すワタフキカイガラムシ科やコナカイガラムシ科の連中は、成虫(雌)になってもかなり活発に歩き回る。 写真でお分かりの通り、この初齢幼虫は普通に歩行する昆虫に引けを取らない立派な脚を持っている。
我が家は20年前に全面改築した結果、大きな樹は1本も無くなってしまった。若木の樹皮の窪みや割れ目を探しても越冬中の虫はそう容易くは見つからない。更新は勿論今後も続けるが、その頻度はかなり低下するであろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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