昨日までの5日間、暖かい日が毎日続いて、我が家の庭にも本格的な春がやって来た様である。ハナカイドウやシジミバナの花柄はグンと伸びたし、グミやユスラウメの花はもう咲き出した。本来、4月下旬に咲く筈のフジの花穂も随分膨らんだ。
しかし、虫の方はどうも今一つである。まだコマルハナバチの女王も現れないし、チョウもキチョウの越冬個体しかやって来ない。今日紹介するヒメバチの1種も越冬個体の可能性が高い。

セイタカアワダチソウの葉上に留まっているのを見付けた
横に位置すると写真が小さくなって細部が良く分からない
(2009/03/18)
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写真のヒメバチは、虫集め用に植えてあるセイタカアワダチソウの葉に留まっていた。体長は1cm程度だが、触角が長いので、2cm位に感じる。ヒメバチとしては中~小形である。

斜め上から.真上からは位置の関係で撮れなかった
(2009/03/18)
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例によって、種類は分からない。亜科はヒメバチ亜科だと思うが、亜科への検索表を持ち合わせないので確証はない。「北海道大学所蔵ヒメバチ科タイプ標本」と言う900個体以上もの標本写真を載せているサイトがあり、ある程度の見当が付けば絵合わせ的に探すことも出来るが、こう言う特徴に乏しいヒメバチは種類が多過ぎてどうにもならない。

正面から見たヒメバチの1種.触角が長い
(2009/03/18)
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特徴に乏しいと言っても、写真に撮ってみれば結構綺麗なハチである。複眼の内縁は白く、前脚と中脚の基節と転節(長い!!)は白色で、腿節、脛節、付節の一部は飴色、一方、後脚は基節から第1付節までは黒く、その先は白い。また、小楯板には白斑がある。まァ、これらの特徴の幾つかは、他の多くのヒメバチにも見られる共通要素なのだが・・・。

葉の上を渡り歩くヒメバチの1種
白い転節が非常に長いのが分かる
(2009/03/18)
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以前、「
ヒラタアブヤドリヒメバチの1種(Diplazon laetatorius)」の所で、ヒメバチは全て寄生バチであると書いた。しかし、これは誤りであった。少し前に買った「・・・Study of Insects」と言う本によると、蜘蛛の卵やクマバチ類の幼虫を捕食する種類もあるとのこと。やはり、虫の世界は一筋縄では行かない様である。

2枚目と同じ様な写真だが、翅脈と腹部
が見えるので出すことにした
(2009/03/18)
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最近は双翅目(蚊、アブ、ハエ)の方は、双翅目の掲示板「一寸のハエにも五分の大和魂」の御蔭で科より下のレベル(亜科、属、種)まで落とせることが多くなった。ハチに関しては、「蜂が好き」と言うサイトにハチの掲示板がある。しかし、やはりヒメバチは種類が多すぎて中々難しい様である。同じく寄生性のヤドリバエ類が、極く一部の専門家以外には容易に分からないのと良く似ている。昆虫寄生性の昆虫は、宿主の種類がボーダイなので、それに寄生する方の種類もボーダイになってしまうのである。
それでも、今後はもう少し下のレベルまで落とさないと、その内「ヒメバチの1種(その17)」等というアホな表題を付けなければならないことになりかねない。少し真剣に文献を探す必要がある。