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テーマ:日々自然観察(9835)
カテゴリ:昆虫(アブラムシ)
虫集め用に植えてあるセイタカアワダチソウの茎上部に数頭居た。有翅形だが今頃居る有翅形は有性ではなく単性の胎生雌で、やがて無翅胎生雌を産み、その後巧く行けば爆発的に増える筈である。 我が家にアブラムシは多い。しかし、このアブラムシをこれまでに見かけた記憶はない。胴体は真っ赤で脚の大部分と触角は真っ黒、かなり特徴的なアブラムシである。だが「日本原色アブラムシ図鑑」には載っていない。そこで、「セイタカアワダチソウ アブラムシ」で検索すると一発でセイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシが出て来た。 セイタカアワダチソウ以外の植物には殆ど寄生しないらしい。と言うことは、セイタカアワダチソウの原産地である北米からの外来種に違いない。
調べてみると、このアブラムシは1980年代後半に北米から侵入したと推定されているとのこと。セイタカアワダチソウが帰化したのは1890年代の終わり頃らしいので、宿主が帰化してから約1世紀遅れて寄生者であるアブラムシがやって来たことになる。 掲載の写真を撮ったのは昨日である。今日見てみると1頭しかしない。何処か別の場所に移動したのかも知れないが、このセイタカアワダチソウにはササグモが1頭居て盛んにかけずり回っているから、その餌食になってしまった可能性が高い。どうやら、我が家でこの長い名前のアブラムシが爆発的に増殖することは無さそうである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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