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テーマ:日々自然観察(9821)
カテゴリ:昆虫(テントウムシ)
コクロヒメテントウの成虫は全体に黒っぽく、鞘翅の先端近くの辺縁(お尻の辺り)だけが茶色い(雄は前頭も茶色い)。ところが、写真のヒメテントウではお尻付近に茶色の部分が認められない。葉の表面に近い部分だけ色が違って見えるが、これは鞘翅自体の色ではなく、反射に拠るものであろう。 また、図鑑を見ると、鞘翅の先端部(お尻の先)が少し飛び出る感じである。しかし、写真では、撮影の角度の問題もあるかも知れないが、その様には見えない。 要するに、余りコクロヒメテントウらしくないのである。しかし、幼虫は我が家で屡々見かけるから、その成虫も当然居る筈である。コクロヒメテントウと名を入れたのは、その程度の理由に過ぎない。甲虫図鑑には、図からは殆ど判別できない様なヒメテントウがズラリと並んでいる。表題を「ヒメテントウの1種(コクロヒメテントウ?)」とした所以である。
写真のヒメテントウの体長は2.5mm。以前紹介したクモガタテントウよりも少し大きいが、全身に毛が生えているので、何かボワーとした写真になってしまう。以前紹介したハムシダマシと同じく、撮る側にとっては嫌な相手である。 何か捉え所のない内容になってしまった。しかし、ヒメテントウ(テントウムシ科ヒメテントウ亜科)と言うのは、普通のテントウムシとは異なり、この様に毛が多く、丸いが縦長の小さな、余りテントウムシらしくないテントウムシであると御理解頂ければ、今日の目的は達せられたことになる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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