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2009.09.08
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 先日、ルリタテハ(Kaniska canace)の卵とそれが孵化して出て来た初齢幼虫を紹介した。その記事の最後に書いた様に、ヤドリバエの感染を防ぐ為に7頭(6頭と思ったらもう1頭居た)を飼育箱に確保した。これが何故か、猛烈な速度で生長し、一昨日の9月6日にはもう終齢(5齢)と思われる幼虫が出現した。

 孵化は多分8月27日と思われるので、僅か11日間で終齢に達したことになる。こうも速いと、こちとらも何故か急いで掲載しないといけない様な気になる。これまで本Weblogでは、幼虫の齢ごとに違う記事とするのを基本としていたが、今回はもうメンドーなので卵~初齢、2~3齢、4~5齢、蛹~成虫の4本に分けることにした。今日は、勿論、順序として2~3齢である。



ルリタテハの2齢幼虫


ルリタテハの2齢幼虫.体長は1cm程度

初齢齢にはない棘の枝分かれが見える

(写真クリックで拡大表示)

(2009/09/03)

 実は、これらの写真を撮った9月3日には、1頭を残して他はみな3齢に達していた。その1頭の2齢幼虫も、後で分かったことだが脱皮直前、しかも僅か30程前、既に古い表皮が浮き始めている状態であった。一寸2齢幼虫の例としては相応しくないので、庭に残した2齢幼虫の写真をまず上に示しておく。庭には飼育箱に移さなかった4頭余りが残っているが、昨日9月7日現在で一番生長しているのが3齢、この写真を撮った9月3日では全て2齢であった。最近は最低気温が20~21℃にまで下がっているので、その気温の差が生長速度の違いを生じているのであろう。

 上の2齢幼虫の体長は、体が曲がっているので分かりづらいが1cm程度。初齢では棘と言うよりは剛毛と言った方が良い様な各1本の棘が生えていたが、2齢では明らかな棘状突起となり、途中から枝分かれが生じている。



ルリタテハの2齢幼虫(脱皮直前)


脱皮直前の2齢幼虫.体はパンパンに膨れ、表皮が浮き始めている

甲虫の様に光を反射する.体長は1cm程度

(写真クリックで拡大表示)

(2009/09/03)

 上は脱皮直前の2齢幼虫である。表皮がパンパンに膨れている。撮った時は脱皮直前であるとは気が付かなかったのだが、何回撮っても妙な写り方をする。体の周辺部を見ると、下の葉っぱが反射で写っている。まるで、甲虫の様な光り方である。普通の幼虫とは感じが随分異なる。

 上の写真を撮った後、飼育箱の清掃と食草の交換をし、撮った写真を現像してから幼虫を見に行くと、先程居た筈の黒っぽい2齢幼虫が居ない。探してみると、同じ位の大きさ(約1cm)だが頭が茶色の幼虫が盛んに歩き回っている。どうやらあの黒っぽい妙な光り方をしていた幼虫が脱皮して、この頭が黄茶色の幼虫になったらしい。頭は、当然暫くすれば、また黒くなる筈である。

 脱皮殻は無い。脱皮後に食べてしまったらしい。上と下の写真の時間差は1時間弱、上の写真は正に脱皮直前だったのである。


ルリタテハの3齢幼虫(脱皮直後)1


葉の上を歩き回る脱皮したての3齢幼虫

(写真クリックで拡大表示)

(2009/09/03)

 脱皮したて幼虫は、やがて歩くのを止め、葉っぱの基部近くで動かなくなった。歩いているときは体が少し長かったが、御休中は体が縮んで、何かウミウシの様な感じ。ストロボの光に反応するのか、時々頭を左右に振る。


ルリタテハの3齢幼虫(脱皮直後)2


動かなくなった脱皮したての3齢幼虫

何かウミウシを思わせる外観

(写真クリックで拡大表示)

(2009/09/03)

 この幼虫、何となく可愛いので、もう1枚貼っておく。


ルリタテハの3齢幼虫(脱皮直後)3


ストロボの光に反応したのか、時々首を左右に振る

(写真クリックで拡大表示)

(2009/09/03)

 下はもうシッカリ生長した3齢幼虫、体長は20mm位ある。2齢と較べて、棘が随分とシッカリしており、長さも胴体の太さと同じ位長くなっている。一見固く、触ると刺さりそうにも見えるが、ツマグロヒョウモンの棘と同じでかなり柔らかい。


ルリタテハの3齢幼虫1


良く生長した3齢幼虫.体長は2cm程度

棘状突起が良く発達している

(写真クリックで拡大表示)

(2009/09/03)

 最後に3齢の別個体を示す。一部の棘が曲がっているが、脱皮後に何かに接していて、曲がったまま固まってしまったのだろう。左端に見える固まりは、幼虫君の排泄物である。



ルリタテハの3齢幼虫2


別の3齢幼虫(写真クリックで拡大表示)

(2009/09/03)

 今日(9月8日)の朝、飼育箱を見てみると、終齢と思しき個体は2頭に増えている。その一方で、まだ3齢の個体が1頭おり、残りは全て4齢である。かなり差が付いているが、庭の方に残してあるのを見ると、脱皮直後と思われる4齢が2頭、一番小さいのは体長12mm位の3齢幼虫である。飼育条件の良い方が生長の差が激しい様に思われる。好条件下では、個体差が増幅されるのかも知れない。


[追記]これらの幼虫は全て無事成長し成虫に羽化した。以前、以降の記録は下記の通り。


   内   容     掲載日
  卵と初齢幼虫    8月29日
  4齢幼虫      9月18日
  5齢(終齢)幼虫 10月 6日
  前蛹、蛹と成虫  10月19日








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最終更新日  2010.12.04 10:53:47
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