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テーマ:日々自然観察(9860)
カテゴリ:昆虫(芋虫、毛虫)
4齢は3齢とよく似ている。3齢の体長が1~2cmであったのに対し、4齢は2~3cm位と大きくなってはいるが、体の模様や棘の構造の変化は比較的少ない。平均的には、4齢の方が黄色の部分が増え、体が3齢よりも太く(体長に対する比率)なっていると思う。
棘状突起の構造に関しても、3齢と4齢の間に明確な違いは無い様に思われる。4齢の方が、突起から出る棘の数が少し多いと言う程度である。
体が体長に比して太くなった結果、頭部の体全体に対する比率が減少し、頭が小さく見える。これはかなり顕著で、些か不釣り合いな感じがする。 5齢(終齢)の期間はかなり長いが、4齢は3齢と余り変わらず、2~3日で脱皮して5齢になった。
7頭いたルリタテハの幼虫は、本日9月18日現在、既に全部蛹化してしまった。しかし、まだ羽化したものは無い。1頭だけ特に速く生長していた個体が10日(9月)の夕方に前蛹となり次の日の朝に脱皮して蛹となった。8月27日に孵化したとして、僅か15日で蛹化したことになる。その後を追っていた5頭は13~15日に掛けて相次いで蛹化し、最後に遅れていた1頭が昨日(17日)前蛹となり、今日(18日)の早朝には既に蛹になっていた。
庭に残した数頭の幼虫は、3頭が終齢で、そろそろ蛹化しそうな気配。1頭は何故か3齢の初期で生長が止まっている。原因は不明。その他、行方不明の個体も少しある。また、これらとは別に、カサブランカ(ユリ)に付いている幼虫を1頭見付けた。恐らく、親は同じで、同じ日に産卵したものと思われる。此方は終齢になったばかりの様に見える。 [追記]これらの幼虫は全て無事成長し成虫に羽化した。以前、以降の記録は下記の通り。 内 容 掲載日 卵と初齢幼虫 8月29日 2~3齢幼虫 9月 8日 5齢(終齢)幼虫 10月 6日 前蛹、蛹と成虫 10月19日 [悲報]:ルリタテハの幼虫とは直接関係ないが、先日悲しい出来事があったので、此処に書いて置くことにした。 我が家の庭では、一昨年辺りから、蝶の幼虫が蛹になると鳥に食べられてしまうと言う「事件」が屡々起こっている。昨年は、中庭に生えていたスミレを食べて育ったツマグロヒョウモンの幼虫4~5頭が無事蛹化したので喜んでいたところ、2~3日の間に全て無くなってしまった。引きちぎられた蛹の尾部だけが残っていた。鳥の仕業であろう。中庭に入って来る鳥は恐らくスズメだけだと思われるので、此奴らが犯人と思われる。 ハギに付いているキチョウ(キタキチョウ)の幼虫も蛹になると屡々鳥に食べられてしまう。先日、15頭以上いた終齢幼虫の内の1頭が蛹化したので今年は保護したが、次に蛹化したものを保護しようと思っていた矢先、鳥のヤツに先を越されて食べられてしまった。しかも、蛹ばかりでなく約15頭いた終齢幼虫も1頭残らず居なくなっている。全部、鳥に食べられてしまったらしい。 スズメバチ科のハチや鳥に補食されない様、ハギの鉢を中庭の奥の方に置いてあるのだが、スズメに対してはもう効果が無いらしい。こうなると、キチョウの幼虫が大きくなり目に付く様になったら保護する以外に手立ては無いのかもしれない。10数頭が次々と羽化するのを楽しみにしていたのに、全くガッカリである。意気消沈。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[昆虫(芋虫、毛虫)] カテゴリの最新記事
蝶の蛹はトリとくにスズメの好物だったのですね。知らなかったです。
前に住んでいた家の庭でもいろいろな蝶の幼虫はたくさんいるのに蝶々にまで成長するものが少ないと思っていたのですが、スズメが原因だったのですね。そういえばときどきスズメがたくさんきていました。きっと蛹になったときをねらってやってきていたのでしょう。自然の摂理といえばそれまでですけれども、きれいな蝶々をきたいしている人間には悲しい事実ですね。 (2009.09.18 12:52:12)
蛹ではないですが、我が家では金柑などの実が甘くなると鳥に食べられます。
今春、CDに目玉模様をつけたものを吊り下げたところ、鳥がそれほど近寄らなくなりました。(ベランダの手すりの糞がなくなりました) まだ本格的なシーズンに入っていないので効果があるかどうかわかりませんが、園芸センターに販売していますので試されてはいかがでしょうか。 (2009.09.18 13:43:26)
クーン43さん
>蝶の蛹はトリとくにスズメの好物だったのですね。知らなかったです。 ----- 鳥も学習しますので、家の周りのスズメは蛹が旨い?と言うことは知っている様ですが、他の地区ではどうか良く分かりません。 >前に住んでいた家の庭でもいろいろな蝶の幼虫はたくさんいるのに蝶々にまで成長するものが少ないと思っていたのですが、スズメが原因だったのですね。そういえばときどきスズメがたくさんきていました。きっと蛹になったときをねらってやってきていたのでしょう。自然の摂理といえばそれまでですけれども、きれいな蝶々をきたいしている人間には悲しい事実ですね。 ----- 蛹から成虫が羽化しない理由は沢山あります。幼虫時代にヤドリバエやヒメバチに寄生されていた、蛹になってから寄生された、蛹になった後アリに食われた、その他私の知らない理由もあるでしょう。虫の世界は複雑です。 (2009.09.18 20:33:09)
ヤスフロンティアさん
>蛹ではないですが、我が家では金柑などの実が甘くなると鳥に食べられます。 > 今春、CDに目玉模様をつけたものを吊り下げたところ、鳥がそれほど近寄らなくなりました。(ベランダの手すりの糞がなくなりました) > まだ本格的なシーズンに入っていないので効果があるかどうかわかりませんが、園芸センターに販売していますので試されてはいかがでしょうか。 ----- 中庭の奥とは庭から見ての奥なので、逆から見れば玄関の入り口で表からも目立つ位置です。我が家は共同住宅なので、余り派手なことは出来ない状況です。やはり、幼虫が目立つ大きさになったら保護してやる他ない様です。 (2009.09.18 20:38:01)
それは口惜しいですね。
自然界のことはできるだけ、と思っても せっかく手塩?にかけたのに最後で「持って行かれては」 うちは蛹どころか「鳥の糞」状態でも「やられます」 2年程前は5齢になったら室内に入れてましたが 今はもう3齢辺りでもクロ系ならさっさか入れてます^^; 「鳥の糞」に擬態して安全、のはずのとこ スズメも学習してますよね。 ルリタテハは如何にも、のこの様子ですが ツマグロヒョウモンだって結構「!」な姿なのに、、 となれば危険は危険ですね。 (2009.09.18 23:56:02)
snowrun29さん
>それは口惜しいですね。 >自然界のことはできるだけ、と思っても >せっかく手塩?にかけたのに最後で「持って行かれては」 ----- 「持って行かれた」のではなく、食べられてしまったのです。 >うちは蛹どころか「鳥の糞」状態でも「やられます」 >2年程前は5齢になったら室内に入れてましたが >今はもう3齢辺りでもクロ系ならさっさか入れてます^^; ----- 我が家でも本柚子に付くアゲハ幼虫は3齢位で居なくなります。 >「鳥の糞」に擬態して安全、のはずのとこ >スズメも学習してますよね。 >ルリタテハは如何にも、のこの様子ですが >ツマグロヒョウモンだって結構「!」な姿なのに、、 >となれば危険は危険ですね。 ----- ルリタテハやツマグロヒョウモンは幼虫の時であれば大丈夫です。蛹になってからやられます。鳥もかなり学習している様です。 (2009.09.19 08:13:01)
ツマグロヒョウモン・貴重なキチョウの成虫は、素晴しく美しいので 保護すると蝶の美を満喫できると想像して 期待でぶるぶるしますね。
ルリタテハの4齢幼虫は、蛾の幼虫にも似ていて ルリタテハではない虫にみえます>< (2009.09.19 16:10:52)
るる555さん
>ツマグロヒョウモン・貴重なキチョウの成虫は、素晴しく美しいので 保護すると蝶の美を満喫できると想像して 期待でぶるぶるしますね。 ----- 余り飼育するつもりはないのですが・・・。 >ルリタテハの4齢幼虫は、蛾の幼虫にも似ていて >ルリタテハではない虫にみえます>< ----- タテハチョウ科には棘状突起を持つ幼虫が結構居ます。蛾の方ではイラガ位でかえって少ないのでは。 (2009.09.19 20:17:35)
ukon6624さん
>飼育したもののほうが成長が早いのでしょうか? ----- やはり室内の方が気温が高いので、その分だけ酵素反応が早く進みますから、生長も速くなるでしょう。 >我が家も大きくなって5齢のようです。 >蛹になるのが楽しみですが・・・ ----- 5齢は少し時間がかかります。 (2009.09.19 20:19:47)
二年前に、キチョウの幼虫が、あたしの合歓の木の鉢から、無事にちょうちょになって旅立ちましたが、
今考えても、鳥にやられなかったのが不思議です。 何匹も、何匹も、見送ったのですが、 最後の三匹を、何も知らない母に、始末されてしまいました。 あたしの場合は、家族とのコミュニケーション不足が原因でした。 毎日毎日、成長を楽しみに見守っていた命が、 突然、見えないところにいってしまうのは、 悲しいものですね…。 (2009.09.19 21:13:45)
夢のはしさん
>二年前に、キチョウの幼虫が、あたしの合歓の木の鉢から、無事にちょうちょになって旅立ちましたが、 >今考えても、鳥にやられなかったのが不思議です。 ----- 普通はこんなにやられません。鳥が学習した結果でしょう。 >何匹も、何匹も、見送ったのですが、 >最後の三匹を、何も知らない母に、始末されてしまいました。 >あたしの場合は、家族とのコミュニケーション不足が原因でした。 >毎日毎日、成長を楽しみに見守っていた命が、 >突然、見えないところにいってしまうのは、 >悲しいものですね…。 ----- 正直ガッカリしました。 (2009.09.20 08:02:26)
アーチャンさん
先日タテハの後脚と前脚間違えて誤植しました 4齢と終齢なぜか色彩も変わり種類によっては体型まで変わり不思議です タテハの仲間今回のルリタテハも色彩は変化しますね、黄色から黒と赤みの強いオレンジ色 ツマグロヒョウモンも背中の線が青から赤みの強いオレンジ色に変化します。 特にアゲハは鳥糞色彩から緑へ終齢で色彩変化する種類がアゲハ蝶では普通です。また、タテハ蝶の一部にも終齢で色彩変化する種類もルリタテハ、ヒョウモン蝶では多いです。 終齢で体が大きくなった場合、外敵からの保護色や警告色に変化するためでしょうか? 日本産の蝶の場合ウマノスズ草などの有害成分を摂取するジャコウアゲハやマダラチョウ等の他は鳥に捕食されても害はありません。 このような状況もあり鳥には警告色が役立たないのでしょうかね。 また、都会で一定の循環環境を作ると捕食されやすいようです。 蛹が自然環境で育った場合、宿蜂に8割以上寄生されていることが多いですが、都会の孤立した環境では今までの経験から寄生は非常に少ないと思います。 寄生する側も個体が少ない環境では増えないからなのでしょう。 アーチャンさんの考える外来種の危険性は変化する生存環境により、日本の在来種でも繁殖力の強い種が残るという自然界の法則によるものであるような気がします。 ア-チャンさんの言われることは、繁殖力や適合性の強い種を人為的に日本に入れないことなのでしょうが、自然が持つ力は人為的には排除できないのでしょう。 人の力で鳥が餌を食べることは止められませんから。 (2009.09.22 02:21:36)
てふてふさん
>4齢と終齢なぜか色彩も変わり種類によっては体型まで変わり不思議です ----- カメムシなどは1齢ごとに色も形も変わる場合があります。 >終齢で体が大きくなった場合、外敵からの保護色や警告色に変化するためでしょうか? ----- 本当の理由は中々分からないでしょう。 >蛹が自然環境で育った場合、宿蜂に8割以上寄生されていることが多いですが、都会の孤立した環境では今までの経験から寄生は非常に少ないと思います。 ----- 最近はアゲハヒメバチ等は全く見ません。その代わりヤドリバエは非常に沢山居ます。クロアゲハの幼虫の所で書いた様に、若齢から飼育した28頭の内25頭がヤドリバエに寄生されていたことがあります。 >アーチャンさんの考える外来種の危険性は変化する生存環境により、日本の在来種でも繁殖力の強い種が残るという自然界の法則によるものであるような気がします。 ----- ???。 >ア-チャンさんの言われることは、繁殖力や適合性の強い種を人為的に日本に入れないことなのでしょうが、自然が持つ力は人為的には排除できないのでしょう。 ----- それは致し方のないことですが、放蝶するヤツとか、釣りをする為に外国産の魚を放流する様なことはケシカランと思います。 (2009.09.22 09:52:23) |