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2010.03.28
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カテゴリ:植物(木本)


 ここ数日、本格的な春を前にして、肌寒い日が続いている。全く、餌を前に「おわづけ」を強いられている犬の様なものである。今年はどうしてこうも寒いのだろうと思い、昨年3月の気温を調べてみると、何と、今年と大して変わらない。人間、どうも希望的観測が好きな生き物の様である。

 しかし、天気は悪くとも、花は順序正しく咲いて、今はユスラウメ(Prunus tomentosa:バラ科)の花が満開である。毎年、咲く頃に春の嵐がやって来て花を台無しにしてしまうのだが、先日の暴風の日には風から少し保護したせいか、今年は綺麗に咲いている。



ユスラウメの花1


ユスラウメの花.満開に近い枝が1本だけあった

(写真クリックで拡大表示)

(2010/03/23)

 写真を撮ったのは少し前で、まだ三分咲きと言ったところ。茶人の薫陶を受けた者としては、この頃が撮り頃である。しかし、一個所だけ満開に近い枝があり、上の写真をそれを撮ったもの。満開時の雰囲気を示したつもりである。


ユスラウメの花3


咲き始めたユスラウメの花

(写真クリックで拡大表示)

(2010/03/23)

 このユスラウメ、全体としては盆栽風になっているのだが、昨年全く剪定をしなかったので枝が伸び放題。格好良いとは言い難いので、全体像は撮らなかった。


ユスラウメの花2


もう少し沢山花の着いた枝.花弁は薄くペラペラ

(写真クリックで拡大表示)

(2010/03/23)

 花は径2cm程で、肉眼的には殆ど真っ白、赤味を帯びない(保育社の原色日本植物図鑑木本編では白色~淡紅色となっているが・・・)。花弁は、ズミ(コリンゴ)に似て、ペラペラで薄く、少し皺が寄っている。まァ、言ってみれば、些か頼りのない花である。


ユスラウメの花4


まだ咲きかけの花.以下でこの花を拡大する

(写真クリックで拡大表示)

(2010/03/23)

 花弁の基部は細まっており、隣接する花弁との間に隙間を生じている。その隙間は、丁度萼の形になっていて、萼全体が見える。別に何も意味はないと思うが、一寸面白い。


ユスラウメの花5


上の花の拡大.ストロボで撮ると少し青味が付く

(写真クリックで拡大表示)

(2010/03/23)

 図鑑には「雄ずい多数」とある。しかし、「多数」と言うほど多くはない。充分に開花した花で調べてみると18本位、極く短い雄蕊もあって、実体顕微鏡が無いと正確には調べ難い。「多数」とあるのは、数が一定しないのかも知れない。花糸の基部は、淡紅色を呈している。


ユスラウメの花6


正面から見た雄蕊と雌蕊.まだ伸びていない雄蕊もある

雌蕊は細く小さく、花糸と同じ位の大きさ

(写真クリックで拡大表示)

(2010/03/23)

 雌蕊は花糸(雄蕊の軸)と同じ程度の太さと長さで、肉眼では強度の老眼鏡を掛けても、葯の取れた花糸と区別がし難い。写真で見ると、花糸は基部を除いて白いのに対し、花柱は葯と同じ黄色をしている。柱頭は殆ど膨らまず、先が少し拡がっている程度。

 なお、写真では見えないが、図鑑には「花柱の中部から子房に絨毛を密生する」とある。


ユスラウメの花7


同じ花を横から見た図.雌蕊は全体が黄色

(写真クリックで拡大表示)

(2010/03/23)

 ユスラウメの果実はかなり以前に掲載した。小粒だが色は綺麗だし、昔の酸味のあるサクランボの様な味がして、私はかなりこれが好きである。今年は花付きが例年になく良いので、実もそれに応じて沢山付くであろう。

 しかし、ユスラウメの実は日持ちがしない。アッと言う間に熟して、直ぐに過熟になってしまう。今年は、食べきれなかったら果実酒にしてしまおう、と思っている。







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最終更新日  2010.03.28 13:06:36
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