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2011.03.06
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カテゴリ:昆虫(ハチ)


 最近は、朝晩は寒くても、日中陽が射せばぽかぽかと春らしい陽気となってきた。啓蟄も過ぎて、虫が色々出て来てもおかしくない頃だと思うのだが、庭を飛んでいるのは常連のホソヒラタアブ、クロヒラタアブ位なものである。

 しかし只一つ、今年は例年にはない「異変」が認められた。まだ、寒い1月下旬か2月上旬辺りから、時折ミツバチがやって来るのである。花に来ている様子はなく、木の細い枝や葉に留まり、30秒も経つと何処かへ飛んで行ってしまう。

 それが、数10株もある庭のクリスマスローズが咲き始めた頃から急にその数が増え、昨日などは10頭余りが庭を飛び交っていた。クリスマスローズの花は下向きだから、訪花しているハチは花に隠れて見えないことを考えると、20頭以上は来ていたのではなかろうか。

 こんなことは、我が家始まって以来?のことである。我が家でミツバチが現れるのはもっと遅くなってからだと思うし、こんなに沢山のミツバチがやって来たことは、生まれてこの方、記憶にない。しかし、良く見てみると、どうもニホンミツバチより少し大きい感じがする。また、腹部の黒い部分が少ない。ヒョッとして、これはセイヨウミツバチではないのか?



セイヨウミツバチ1


背景用の厚紙の上を歩き回るセイヨウミツバチ

ニホンミツバチよりも腹部が黄色い

(写真クリックで拡大表示)

(2011/03/05)

 セイヨウミツバチかニホンミツバチかは、翅脈を見れば簡単に分かる。しかし、クリスマスローズの花は下向きなので写真が撮れない。花を起こせばハチは逃げてしまう。其処で一計を案じた。

 生け捕りにして冷蔵庫で冷やし、動けなくしてから写真を撮るのである。早速、捕虫網で1頭を捕らえ、網の中でシャーレに入れて冷蔵庫行き。このミツバチ達は越冬しているのだから、冷蔵庫程度の低温で死ぬことはない。


セイヨウミツバチ2


ミツバチの翅脈.左:ニホンミツバチ、右:セイヨウミツバチ

白と黒の矢印で示した部分が異なる(本文参照)

(写真クリックで拡大表示)

(2011/03/05)

 1時間程よ~く冷やしてから取り出すと、ミツバチはシャーレの中でひっくり返っていた。一見死んだ様に見えるが、死んではいない。翅を畳んだ状態なので、此の儘写真を撮っても余り翅脈の見易い写真にはならない。其処で、動き出すまで暫し待つことにした。

 やがて、脚と触角がゆっくりと動き始めた。更にもう少し経つと、今度はチャンと起き直って翅を少し拡げた。撮影のチャンスである。急いで翅の写真を撮った頃には、もうかなり元気になっていて、机上で接写をする時に使う台紙の上を歩き始める有様(最初の写真)。

 しかし、翅脈が綺麗に撮れていることを確認するまで開放する訳には行かない。また、シャーレに戻って貰って、冷蔵庫行き。



セイヨウミツバチ3


ノースポールの花に載せられたセイヨウミツバチ

普段、ミツバチはこの花にはやって来ない

それでも赤い口吻を花に差し込んでいる

(写真クリックで拡大表示)

(2011/03/05)

 1回目はピンぼけ写真だったが、2回目にはチャンと翅脈が撮れていた。やはり、セイヨウミツバチ(Apis mellifera)(ミツバチ科:Apidae、ミツバチ亜科:Apinae)であった。2番目の写真で、右がセイヨウミツバチ、左がニホンミツバチApis cerana japonica)である。ニホンミツバチでは後翅のM脈末端がRs脈との接点(正確にはr-m脈)以降も少し伸びている(白い矢印)が、セイヨウミツバチにはそれがない(M脈はRs脈との接点で終わる)。

 これは、晶文社の「あっ!ハチがいる」の検索表や、色々なWebサイトで示されている両種の見分け方である。しかし、他にもう一つ翅脈上の違いを見つけた。ニホンミツバチの前翅のr-m(?)脈にある「枝」(黒い矢印)である。セイヨウミツバチにはこれが見当たらない。この様な翅脈上の枝は、時として個体変異として現れることがあるらしいが、数年前に撮った別の写真にもチャンと写っていたし、また、Web上を探すと、同様な枝を持つニホンミツバチの写真が見つかった。まァ、例数が少ないので、今後ニホンミツバチを見つけたら出来るだけ写真を撮って確かめてみよう。


セイヨウミツバチ4


似た様な写真をもう1枚.赤い口吻が印象的

(写真クリックで拡大表示)

(2011/03/05)

 さて、写真もチャンと撮れたので、ミツバチ君(雌だが・・・)を開放することにした。まだ飛べないので、取り敢えず、ヒラタアブ類の餌として植えてあるノースポールの花の上に置いた。ミツバチはクリスマスローズには沢山やって来るが、このノースポールは全く無視されている。従って、ノースポール上のミツバチは不自然で、ヤラセと言える。しかし、それでもお腹が空いたのか、将又、仕事熱心なのか、何回も筒状花に口吻を差し込んでいた。


セイヨウミツバチ5


元気になってきたセイヨウミツバチ

中脛節端の黄色い輪が気になる

(写真クリックで拡大表示)

(2011/03/05)

 やがて10分もすると、午後の日に照らされて体も充分温まったらしい。プーンと一気に飛び上がり、2度程小さな輪を描いてから、北の方へ飛んで行った。

 数10年前読んだ本に、ミツバチは太陽の位置を判断して飛行の方向を定めると書いてあった。太陽が隠れていても、青空さえ見えれば、偏光を感知して太陽の位置を知ることが出来ると云う。しかし、身柄を確保してから2時間は経ったと思うので、太陽の位置は30度も西にずれている。間違った方向に帰って迷子になるかも知れない。少し心配になったので調べてみると、ミツバチは帰巣に際して視覚を有効に活用しているらしい。多分、チャンと帰ることが出来るだろうが、まァ、仮に迷子になったとしても、餌もねぐらも何処にでもあるのだから、死ぬことはあるまい。

 セイヨウミツバチは、この数10年間、我が家では見ていないと思う。一体、何処からやって来たのであろうか。ミツバチの行動範囲は半径数km(通常2km位)にも及ぶと云うが、我が家のクリスマスローズ程度の蜜源に遠くからやって来るとは考え難い。この辺りには500坪を越える御宅もかなりある。何処か近くに、庭で養蜂を始めた蜂好きの御人が居られるに違いない。







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最終更新日  2011.03.08 08:44:39
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Re:セイヨウミツバチ(03/06)   kotiaiti さん
ミツバチの体の毛はまるで哺乳類のようで、美しいです。写真がとても綺麗です。見とれます。

クリスマスローズ、たくさんあるのですね。
私は以前植えたことがあるのですが、枯れました。

(2011.03.07 06:33:37)

Re[1]:セイヨウミツバチ(03/06)   アーチャーン さん
kotiaitiさん
>ミツバチの体の毛はまるで哺乳類のようで、美しいです。写真がとても綺麗です。見とれます。
-----
 マルハナバチの方がもっと縫いぐるみの様で可愛いです( http://plaza.rakuten.co.jp/Wolffia/diary/200704240000/ )。但し、この頃の写真は拡大出来ないので、迫力はありませんが・・・。

>クリスマスローズ、たくさんあるのですね。
>私は以前植えたことがあるのですが、枯れました。
-----
 かつて我が家のクリスマスローズを紹介したことがあります( http://plaza.rakuten.co.jp/Wolffia/diary/200704050000/ )。その後、種子から促成栽培したものを更に植えたので、現在では50株位はあるでしょう。その結果、このWeblogで写っている虫は、訪花中や吸汁性の昆虫を除くと、相当数がクリスマスローズの葉上に居るのを撮影したものとなっています。
(2011.03.07 09:08:32)

Re[2]:セイヨウミツバチ(03/06)   kotiaiti さん
アーチャーンさん
> マルハナバチ http://plaza.rakuten.co.jp/Wolffia/diary/200704240000/ )。
見ました。でも私には今日の写真のハチが好みですね。 http://plaza.rakuten.co.jp/Wolffia/diary/200704050000/ )。その後、種子から促成栽培したものを更に植えたので、現在では50株位はあるでしょう

クリスマスローズがここまで大きく繁っているのははじめて見ます、見事ですね。私もアーチャーンさんの庭のようなクリスマスローズを育てようかと思ってしまいました。繁茂させるコツはあるのでしょうか?

(2011.03.07 18:25:00)

ミツバチ   lemidori さん
あらら。昨日コメントしたつもりだったのに、入ってませんね(>_<)

ミツバチ、なんてかわいいのでしょう! ぬいぐるみのような毛皮のような。セイヨウミツバチとニホンミツバチの見分け、翅脈の微妙な違いではっきりするのですね。アーチャーンさんのブログではじめて知りました。新しいことを知るのはほんとうに楽しいです!いつもありがとうございます! 

最近は、銀座はちみつなど、都会で趣味の養蜂する方も増えているとか。セイヨウミツバチも増えているのかもしれませんね。我が家のクリスマスローズにも、ミツバチは来ているのかしら…。気にしてみたことありませんが、蜜があるんですね~

(2011.03.08 00:26:43)

Re[3]:セイヨウミツバチ(03/06)   アーチャーン さん
kotiaitiさん
>アーチャーンさん
>> マルハナバチ http://plaza.rakuten.co.jp/Wolffia/diary/200704240000/ )。
>見ました。でも私には今日の写真のハチが好みですね。
-----
 撮り方でかなり違って見えるかも知れません。本物を見れば、圧倒的にコマルハナバチの方が可愛い。動作が可愛いのです。
http://plaza.rakuten.co.jp/Wolffia/diary/200704050000/ )。その後、種子から促成栽培したものを更に植えたので、現在では50株位はあるでしょう

>クリスマスローズがここまで大きく繁っているのははじめて見ます、見事ですね。私もアーチャーンさんの庭のようなクリスマスローズを育てようかと思ってしまいました。繁茂させるコツはあるのでしょうか?
-----
 我が家のクリスマスローズは先の写真の20倍位はあります。
 最近の改良種は良く分かりませんが、我が家のは余程日陰+過湿にならない限りは良く成長しています。こぼれ種からもどんどん増えて行きます(天然状態では開花まで5年位はかかりますが・・・)。古い葉や枯れた花梗を1年に1回取る以外は、何の世話もしていません。肥料もやっていません。
 高温は良くないと言われていますが、我が家ではベランダのスレートに沿って植えられている株(夏の直射日光が当たり、スレートに接しているので時には40℃以上になると思います)が最もよく成長しています。
(2011.03.08 08:05:32)

Re:ミツバチ(03/06)   アーチャーン さん
lemidoriさん
>あらら。昨日コメントしたつもりだったのに、入ってませんね(>_<)
-----
 何か書き込み時に何らかのエラーが発生したのだと思います。楽天ブログは、エラー時にエラーであることが画面のず~と下のスクロールしないと見えない位置に表示されるので、気がつかないことがあります。

>ミツバチ、なんてかわいいのでしょう! ぬいぐるみのような毛皮のような。セイヨウミツバチとニホンミツバチの見分け、翅脈の微妙な違いではっきりするのですね。アーチャーンさんのブログではじめて知りました。新しいことを知るのはほんとうに楽しいです!いつもありがとうございます!
----- 
 ハチ、特にハナバチ上科(ミツバチ上科)のハチは、拡大してみるとみな可愛いです。例えば、ニッポンヒゲナガハナバチ( http://plaza.rakuten.co.jp/Wolffia/diary/201004270000/ )。

>最近は、銀座はちみつなど、都会で趣味の養蜂する方も増えているとか。セイヨウミツバチも増えているのかもしれませんね。我が家のクリスマスローズにも、ミツバチは来ているのかしら…。気にしてみたことありませんが、蜜があるんですね~
-----
 私は大のハチ好きなので、実は数年前にミツバチを飼おうかと思ったことがあります。しかし、昔の広い庭なら可能でしたが、現在の狭い庭では、周囲の御宅に心配・迷惑をかけると思い、止めました。
 今までクリスマスローズにハチが来ていたのを見た記憶がありません。普通のハチが来るには、開花時期が早過ぎるのです。それが、今年はミツバチが飛び交っているのでビックリした次第です。
(2011.03.08 08:18:01)

Re:セイヨウミツバチ(03/06)   ミツバチ さん
ミツバチ 品川区 (2020.01.21 06:29:23)

Re[7]:セイヨウミツバチ(03/06)   田中あさみ さん
赤羽自然観察公園さんへ
(2020.01.21 06:30:21)

Re:セイヨウミツバチ(03/06)   伊関あゆみ さん
藤田征也 川原誠也 (2020.01.21 06:31:43)

Re:セイヨウミツバチ(03/06)   白根不動尊 さん
白石みずほ 佐々木華奈 (2020.01.21 06:33:04)


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