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我が家の庭の生き物たち (都内の小さな庭で)

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植物(草本)

2008.09.03
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カテゴリ:植物(草本)


 どうも夏の我が家には花が少ない。デュランタ・タカラズカと先日紹介した花付きの良くないフヨウ、他には冴えないキク科の雑草擬きがチョボチョボと咲いているだけである。

 しかし、考えてみると、小さい花ならば無いこともない。何しろ昆虫ならば2mm以下のものでも普段掲載しているのだから、花だってミリ単位のものを出してもおかしくはない。

 ・・・と言うことで、今日はミズヒキの花を取り上げることにした。


ミズヒキの花1
ミズヒキの花.花軸に沿って一斉に開いている(2008/09/02)



 花の直径4mm強、虫ならば「撮り易い」大きさと言える。昨日掲載したハリカメムシ幼虫(4齢)の体長より少し小さいだけ。

 雄蕊5本、雌蕊は2つに分かれているのが分かる。子房や雄蕊の基部の辺りは妙に凸凹している。調べてみると、4枚の花弁の様に見えるのは萼片だそうで、花は閉じることはあっても散ることはない。

ミズヒキの花2
一つの花は直径約4mm.花弁のように見えるのは萼片

上側が赤く、下側は白い

(2008/09/02)



 萼片は上側の1枚が赤く、下側の1枚は白い。左右の2枚はどうかと言うと、御丁寧にもその上半分が赤く、下半分は白い。花が上下で赤白の染め分けになっているので、水引と言う名前が付いたらしい。

ミズヒキの花3
横からの方が雄蕊や雌蕊が良く見える(2008/09/03)



 しかしながら、この花、何時開くのかどうも良く分からない。実は、数日前にも撮ろうとしたのだが、かなり広い範囲に亘って彼方此方に生えているにも拘わらず、開いている花が一つも見当たらなかった。

 ところが、昨日の朝は一番上の写真の様に沢山開いていた。他の写真も多くはその時に撮ったのだが、一部気に食わないのがあって、午後になってから撮り直そうとしたら、花はみな閉じてしまっている。今日の朝はどうかと言うと、一応開いている花があったが、昨日とは異なり探さないと見つからない程度。一日花なのか、或いは、同じ花が開いたり閉じたりするのか、花に印でも付けて毎日観察しないと分かりそうにない。

ミズヒキの花4
閉じた花.2つに分かれた雌蕊だけが飛び出している

なお、倍率は他の花と同じ

(2008/09/03)



 小さい花だが、割りと虫に人気があるらしい。小さなハナバチやハエの類ばかりでなく、アリもやって来る。この写真のアリは、特にミズヒキが好きらしく、かなり離れたところにある花に同じ種類のアリが来ていた。種類を調べてみたが、何分にも小さ過ぎて良く分からない。しかし、アメイロアリかその近縁種らしい。

ミズヒキの花と蟻
ミズヒキの花にやってきたアリ.体長2.5mm程度

(2008/09/02)



 最近は植物を紹介することが少ない。春は別として、もう紹介済みの植物ばかりだからである。昆虫は飛んだり這ったりして我が家にやって来るから、常に新顔が登場する可能性があるが、植物はお隣の庭からノコノコ歩いてきたりはしないから、その可能性は少ない。風で飛んでくる種子や、鳥の落とし物に期待するだけである。

 しかし、極く小さな花を着ける雑草には、まだ掲載していない種類が沢山ある。これからは、精々雑草を面白く撮って紹介する以外に手立てが無い様である。








最終更新日  2008.09.03 22:02:26
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2008.06.22
カテゴリ:植物(草本)


 今日は昨日掲載予定であったユリを紹介する。センターフォールド(centerfold)と言うエィシァティック・ハイブリッド(Asiatic hybrid)で、花は上向きに咲くからスカシユリの系統らしい。

 しかし、先日紹介したロリーポップは、如何にもスカシユリらしく、茎が太く頑丈で葉も厚く短かったのだが、このセンターフォールドは茎も葉も細くて柔らかく何とも頼りがない。何となくカノコユリ系の血が入っている様な感じがする。


センターフォールド1
センターフォールトの花(エィシァティック・ハイブリッド)

茎が細く倒れ易い(2008/06/17)



 このセンターフォールド、少なくとも数年前から市場に出ており、我が家で植えるのは2回目、多分3年ぶりである。中々品格のある花だと思うのだが、Google検索ではロリーポップ(ロリポップ)の1/150位の数しかヒットしない。余り知られていないのか、或いは、人気が無いらしい。

 しかし、欧米では評価が高いと見え、英文で検索すると、ロリーポップの2倍ほどヒットする。

センターフォールド2
センターフォールトの花.花弁は始め黄色味を帯びているが

段々黄味が薄れる(2008/06/17)



 このユリ、前回のロリーポップと同じく、長い間植え付けるのを忘れて居たので、球根が傷み、成長が宜しくない。しかも、茎が細いので、私が不在中に横に寝てしまって、全体の姿は見られたものではない。

 そこで、全体の写真を撮る代わりに、雌蕊と雌蕊の先端(柱頭と葯)を等倍接写してみた。先ず、柱頭から。

センターフォールド3
センターフォールドの柱頭.良い色をしている(2008/06/17)



 直径は3mm程度で、先端は3つに分かれ、赤い突起を沢山生じている。此の色、中々深みがある。3つに分かれるて居るのは、子房が3室だからであろう。先端の突起は、花粉が付き易くする為の構造と思われる。

センターフォールド4
センターフォールドの葯.毛糸が絡まった様(2008/06/17)



 葯の方は、ゴシャゴシャしていて、何だかよく分からない。しかし、葯の体積に比して出来る限り表面積を大きくしようと努力?している風に見える。花粉の数を多くするには、表面積を増やすのが一番効果的なのであろう。








最終更新日  2008.06.22 12:33:38
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2008.06.03
カテゴリ:植物(草本)


 今日は一寸雰囲気を変えて、ユリの花を紹介する。

 ユリは母の好きな花であったので、昔から色々な種類を植えていた。しかし、私は何分にも茶人の薫陶を受けているので、植えるのは日本の伝統的なユリ(と言っても茶花には使えないが・・・)か、それに近い温和しい花を着ける種類ばかりであった。

 ところが、少し前から外国産、或いは、外国帰りの一風変わったユリを植える様になった。華麗でもケバケバしくなく、新鮮な魅力が感じられる種類があるからである。今日紹介するのは、ロリーポップ(Lollypop)と言うスカシユリの1種、lollypopとは棒付きの飴のことである。


ロリーポップ2
ロリーポップ.スカシユリの仲間なので花は上向き、背は余り高くない(2008/05/26)



 現在、園芸店で売られているユリの殆ど、乃至、全部が交配種で、このロリーポップはエーシァティック・ハィブリッド(Asiatic hybrid)と呼ばれる仲間だそうである。

 似た様な名称に、オリエンタル・ハイブリッドと言うのがある。よく知られていると思うが、今ではユリの代名詞に近くなっているカサブランカはこのオリエンタル・ハイブリッドの1種である。日本のユリを交配したグループで、Japanese hybridとも呼ばれるとのこと。これに対し、Asiatic hybridは、広くアジア産のユリを交配した品種を指すのだそうである。まァ、交配種の起源など余り興味がないので、この種の話はこの辺りで止めておく。

ロリーポップ1
今回は世話が良くないので花数が少ない(2008/05/26)



 このロリーポップ、昨年初めて見たので、新しく移入、或いは、開発された品種だと思っていた。しかし、調べてみると、少なくとも5年以上前から売られているらしい。但し、講談社の「園芸百科事典」に載っていないところを見ると、日本では、そう古くからある品種ではない様だ。

ロリーポップ3
上向きなので、花粉が落ちて花が少し汚れてしまうのが難点(2008/05/26)



 今年のユリは、植え付けるのを忘れ、ウメの花が散る頃まで放って置いたので、球根が傷んでしまい、花付きが宜しくない。それでも何とか咲いてくれたが、このロリーポップ、家の店子さんや出入りの人々にも評判が大層宜しい様なので、来年は沢山植えてシッカリ世話をしようと思っている。








最終更新日  2008.06.03 11:21:08
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2008.03.05
カテゴリ:植物(草本)


 今日は曇りで何となく肌寒いが、ここ数日、日中はコート無しでもいられる程暖かくなって来た。愈々春が近づいた、と言う感がある。

 「春の訪れ」と言うと、真っ先にふきのとうとか福寿草などが頭に浮かんでくる。試しにGoogle検索で「"春の訪れ" ("福寿草" | "ふくじゅそう")」を検索すると約8万5千件、「"春の訪れ" ("ふきのとう" | "蕗のとう" | "蕗の薹")」では約6万8千件がヒットする。

 一方、やはり春の象徴と言えるウメの花はどうかと言うと、「"春の訪れ" ("梅の花" | "ウメの花" | "うめの花")」では4万8千件弱で福寿草やふきのとうよりかなり少ない。

 福寿草は兎も角、余り綺麗でもなく、大して目立ちもしないないふきのとうが、何故梅よりも「春の訪れ」の象徴として人口に膾炙するのであろうか。


ふきのとう1
ふきのとう(その1)

(2008/02/27)



 尤も、ふきのとうが目立つ場合も無くはない。東京の様な比較的暖かい土地では、ふきのとうは枯れた草などに隠れて特に目立たないが、雪の多い北国では、根雪が溶けた直後の濡れた黒い地面から現れる黄緑色のふきのとうは、かなり印象的な存在である。但し、これは必ずしも早春とは限らず、山地の吹溜まりなどの場合には春遅くなることもある。

 考えてみるに、福寿草もふきのとうも、前年から木の枝に着いている蕾が膨らむのではなく、それまで殆ど何も認められなかった地面からモッコリ姿を現すところが、何とも言えず良いのであろう。

ふきのとう3
ふきのとう(その2)

(2008/02/27)



 福寿草はキンポウゲ科で全草有毒だが、ふきのとうは食べられる。「美味しい」と書かなかったのは、時として、苦味が強すぎて美味しいとは言い難い場合があるからである。

 かつて北海道に居た頃、父がふきのとうの佃煮を好んだので、残雪の下から現れたふきのとうで佃煮を作ってみたことがある。普通に湯がいた程度では酷く苦い。そこで水に晒してみたが、数時間晒した位ではどうにもならず、2日晒したら香りはすっかり脱けてしまったにも拘わらず苦味はシッカリ残っていた。美味しくないどころか、殆ど食べられない代物であった。なお、我が父は、ふきのとうの佃煮が好きだからと言って、吉田健一氏の嫌悪する「胃弱の通人」とはまるで異なる種類の人物であった。

ふきのとう2
ふきのとう(その3)

(2008/02/27)



 今は庭が小さいので佃煮にする程ふきのとうは採れない。此処に掲載した写真も、直前に兄が大半(と言っても数個)を収穫してしまったので、残った小数を被写体にして辛うじて撮ったものである。だから、余りリッパなのがない。


ふきのとう4
ふきのとうの中にある蕾(2008/02/27)



 現在の我が家では、ふきのとうの食べ方は決まっている。絹豆腐の賽目切を実にした味噌汁を作り、椀に盛った後で、細かく刻んだふきのとうを薬味として振り掛けるのである。汁を一口啜ると、瞬時にして春の香が口中に拡がる。少ない量でふきのとうを満喫するには良い方法だと思っている。








最終更新日  2008.03.05 08:08:03
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2008.01.01
カテゴリ:植物(草本)


 今日から全国的に平成20年の様である。

 全く困ったことだ! これでまた棺桶に一歩近づいたことになる。棺桶に近づくのは、まァ、良いとしても、それに連れて心身共に機能が低下するのが何とも困る。


 ・・・等と言っていても仕方がないので、Weblogの更新をすることにしよう。一応、新年早々の更新だから、やはり、今年のネタでないと些かマズイであろう。しかし、虫は居ないし、花は無いし・・・、狭い庭を動物園のシロクマの如くウロウロしていると、幸いにも、日本水仙が一輪咲いているのに気が付いた。


ニホンズイセンの花1
ニホンズイセンの花.白い部分は花ではなく萼(2008/01/01)



 このニホンズイセン、祖父祖母の時代からある代物で、中々花が着かないので評判?のスイセンである。私がまだ小さい頃、藤の根元の傍に植わっていたのを憶えているが、恐らく戦前からあったものと思われる。畳半分位の広さにビッシリと生えているにも拘わらず、花は毎年2~3しか着かなかった。

ニホンズイセンの花2
ニホンズイセンの本当の花の部分.雄蕊は6個あるはずだが

3個は奥に隠れているらしい(2008/01/01)



 家を改築したとき、何故この咲かない水仙を後生大事に取って置いたのか、どうも良く分からない。もっと珍しい植物が沢山あったのに、その殆どは放棄されてしまったのである。恐らく、他界した父にとっては、何か特別の思い出があったのであろう。

 改築後は植木鉢に入れられていたが、世話も不充分で、辛うじて枯れないで居る、と言う状態であった。父母に代わって私がこの家に住む様になって暫くしてから、この「由緒ある」スイセンを10数年ぶりに咲かせてみようと思い立った。容易に咲いてくれなかったが、数年間の努力が実って、昨年は中型の植木鉢に10以上の花を咲かせることが出来た。

 しかし、今年は花が2本しか着かなかった。昨年、花芽が分化する丁度その時期に、水をやり忘れて日干しにしてしまったからである。今年はチャンと管理して、来年はまた沢山花を咲かせるつもりで居る。








最終更新日  2008.01.01 18:01:57
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2007.06.03
カテゴリ:植物(草本)


 オオカナダモは所謂「金魚藻」の一つである。神戸市教育委員会の「神戸の水生植物」によると、「金魚藻」と称される植物には以下の7種類があるとのこと。この他にもコカナダモと言うのもあった筈だ。

 1.ホザキノフサモ・・・・・・アリノトウグサ科

 2.フサモ・・・・・・・・・・・・・・アリノトウグサ科

 3.マツモ・・・・・・・・・・・・・・マツモ科

 4.バイカモ・・・・・・・・・・・・キンポウゲ科

 5.クロモ・・・・・・・・・・・・・・トチカガミ科

 6.オオカナダモ・・・・・・・・トチカガミ科

 7.フサジュンサイ・・・・・・スイレン科

 オオカナダモはこれらの中でも最も普通の安価な藻で、誰でも一度は見たことがあると思う。しかし、その花を見た人はかなり少ないのではないだろうか?

 花の花梗は数cmしかないから、水槽の上部にまで藻が達しないと花は咲きようがない。しかも、かなり藻が繁茂して安定しないと花は着かない様に見える。魚を観賞するのであれば、其処まで繁茂させたら魚が見えなくなってしまうので、結果的に花を見る機会は殆どないと思う。


オオカナダモの花
オオカナダモの花.開く前はクシャクシャ(2007/05/29)



 我が家には、ヒメダカの居る大鉢の他に、2個の火鉢を中庭に置いて水とオオカナダモを入れている。本来はメダカを入れる為だったのだが、何回入れてもメダカはいつの間にか居なくなってしまう。原因は良く分からないが、火鉢ではやはり小さ過ぎて夏に直射日光を浴びると水温が上昇し、幾ら藻が繁茂していても溶存酸素量が不足して死んでしまうらしい。今ではもうメダカを入れるのを止めたので、藻だけが空しく繁茂している。

 この火鉢とヒメダカの居る大鉢の両方でオオカナダモの花が咲く。実は、私もそれまでオオカナダモの花を見たことは無かった。初めて見たときは、小さく千切ったチリ紙が飛んで来て、それが鉢に浮いているのかと思った。

オオカナダモの花
オオカナダモの花.開いても拡大して見るとシワシワ(2007/05/30)



 実際、何とも頼りない花で、良く見てみると花弁は皺だらけ。完全に開くと、次の日にはもう萎れて水面に倒れ、やがて沈んで腐ってしまう。

 「オオカナダモ」、と誰がどう言うつもりで付けたのかは知らないが、原産地はカナダではなく南米のアルゼンチン、ウルグアイ、南西ブラジル。雌雄異株で、日本ばかりでなく、北米、オーストラリアなど世界各地に帰化している。しかし、それらはみな雄株だけとのこと。有性生殖ではなく、植物体が千切れることによる栄養体生殖で増えるので、雄株だけでも繁殖出来るのである。

 雄だけで世界に蔓延している生物と言うのは一寸珍しい。








最終更新日  2007.06.03 11:48:29
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2007.05.30
カテゴリ:植物(草本)


 ペラペラヨメナとは、また何とも冴えない名前である。昭和24年に京大の北村四郎氏(保育社の「原色日本植物図鑑」の著者)が大学構内に帰化しているのを見付け、こう名付けたとのこと。

 実際、葉っぱは薄くてペラペラ、茎も細くて直立出来ず、斜上、或いは、匍匐するという、頼りない草ではある。


ペラペラヨメナ
ペラペラヨメナ.花柄が非常に長い(2007/04/26)



 花の直径は2cm前後なのに、花柄は長く10cmにもなる。花と植物体との調和を欠いており、一見するだけで日本の植物ではないことが知れる。


ペラペラヨメナの花1
開き始めたペラペラヨメナの花.直径5mm位(2007/04/24)



 昭和51年刊行の保育社「原色日本帰化植物図鑑」には、ニュージーランド原産で学名はVittadinia trilobaと書かれているが、最近の書物では、中米原産で学名はErigeron karvinskianusとなっている。新しい方が正しいであろう。

 Erigeron属には、ヒメムカシヨモギ、ヒメジョオン、ハルジョオンなど典型的な「雑草」が属す。しかし、ペラペラヨメナは、これらよりずっと繊細な感じのする植物である。

ペラペラヨメナの花2
開花する前に舌状花は桃色を帯びる(2007/04/14)



 我が家には、1平方メートル程度の「寺の裏庭」と称するの色々な草が入り交じって生えている個所があり、ペラペラヨメナも其処に生えている。今までは、かなり大人しくしていたのだが、今年は妙に元気で沢山咲いている。

 実は、ペラペラヨメナの花は既にヤマトシジミを紹介したときに写っている。これは去年の9月である。今年は4月から咲いているが、このまま秋まで咲き続けるのだろうか。花期が長いので、ムキュウギク(無休菊)の名称もあるとのこと。

 こう言うキク科の花にはアブやハチが必ずやって来る。花期が長いのは大歓迎である。今はキタヒメヒラタアブが殆ど「常駐」している。

ペラペラヨメナの花3
開花したペラペラヨメナの花.舌状花もペラペラ(2007/04/20)



 最近咲く花は白ではなく、桃色になってきた。これについては、また別の機会に紹介しよう。








最終更新日  2007.05.30 09:16:04
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2007.05.17
カテゴリ:植物(草本)


 アッツザクラは、高さ10cmに満たず、何処か高山植物的な雰囲気の漂う植物である。だから、アッツ島のあるアリューシャン列島辺りが原産地なのかと思うと大間違いで、南アフリカの山岳地帯が原産とのこと。コキンバイザサ科(Hypoxidaceae:キンバイザサ科とも呼ばれる)と言う、余り聞き慣れない科に属す(以前はヒガンバナ科に入れられていたこともある)。


アッツザクラ(全体)
アッツザクラ(2007/05/07)



 近づいて見てみると変な花である。小さいので普段は余り気にならないが、雄蕊も雌蕊も見当たらない。その点では、色も大きさも、また、形も少し違うが、スリランカやタイの墓地に植えられ、また、ハワイでは首飾り(レイ)にする、インドソケイの花に似ている。

 繁殖は球根の分球で行われるので、実が着かなくても一向に構わないのである。

アッツザクラの花
上から見たアッツザクラ(2007/05/07)



 ところで、今の若い人達はアッツ島をご存じだろうか? 我々戦後間近に生まれた世代ならば、知らない者は居ない。アッツ島の話と言えば「アッツ島玉砕」に決まっている。


 アッツ島はその東側にあるキスカ島と並んで、我日本軍が占領した唯一の米国本土である。しかし、占領時に於いてすら制空権は米軍にあった。補給船の多くは撃沈されて慢性的な食糧不足に陥り、冬は極寒地獄、天気が悪ければ濃霧と烈風、良ければ米軍の爆撃で、守備隊の将兵は過酷な毎日を強いられていた。

 米国は、ガダルカナルで勝利を得た後、まず、アッツ島、キスカ島(注)の奪回作戦を行った。反撃がニミッツ提督(大将:当時)麾下の中部太平洋戦線(海軍)とマック・アーサー大将(当時)麾下の南部太平洋戦線(陸軍)の2戦線に絞られるのは、その後のことである。
 昭和18年5月11日、キンケイド少将率いる米軍は陸海空から攻撃を開始し、同月29日、山崎大佐以下約2、600名のアッツ守備隊(陸軍:非戦闘員を含む)は玉砕した。中部太平洋戦線のタラワ島守備隊(柴崎少将以下約4600名:海軍特別陸戦隊他)の玉砕に先立つこと約6ヶ月である。


アッツザクラの花(拡大)
アッツザクラの花.ノッペラボーの顔を拡大した様なもので

ポイントがない(2007/05/05)



 アッツ守備隊が玉砕して間もない頃、ある山草屋がこの南アフリカ原産の植物を「アッツザクラ(熱田桜)」の名称で売り出したと言う。桜の如く花と散ったアッツ守備隊にちなんで付けられたのであろう。


 しかし、アッツ島には守備部隊の将兵が「アッツザクラ」と呼んでいた植物が別にあった。どの様な植物なのか明確な記録はないらしいが、戦後かなり経ってからアッツ島に取材した人の写真を見るとサクラソウの1種らしい。

 ごく僅かな関係者を除く日本国民の大部分がアッツ守備隊将兵の苦労を知らなかったのと同様、アッツ島に「本物」のアッツザクラがあったことを知る日本人は、当時に於いてすら、殆ど居なかったのである。


(注)

 キスカ島守備隊に対しては撤退作戦が行われ、昭和18年7月29日、約5,000名全員が無事撤退に成功した。それを知らぬ米軍は、アッツ島での予想外の損害に懲りて約35,000人の兵員に対して特別訓練を行い、18年8月15日、91隻の艦艇の支援を受けて無人のキスカ島に猛烈な艦砲射撃と爆撃を行った後、上陸作戦を「敢行」した。

 誤認、誤射や事故で3日間の間に313人の死傷者を出し、戦果は子犬3匹を捕虜にしたのみ、と伝えられている。








最終更新日  2007.05.17 12:29:11
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2007.05.05
カテゴリ:植物(草本)


 少し時期遅れになってしまったが、アメリカスミレサイシンの青色種(濃色種と言うべきか?)を紹介する。

 同種の淡色種の所で書いた様に、このスミレはかつてViola papilionaceaと呼ばれていたが、淡色種の当時Viola priceanaと呼ばれていたスミレと同一種とされてViola sororiaと名が変わり、また、日本では和名も付いてアメリカスミレサイシンと呼ばれるようになった。


アメリカスミレサイシン(青色種)
アメリカスミレサイシン(青色種)の株(2007/03/28)



 ・・・しかし、どうも納得が行かないのである。


 まず第1に、青色種はスミレ(種としてのスミレ)程ではないが、かなり日当たりの良いところを好む。日陰には生えて来ない。ところが淡色種は、半日陰を好み、一日中殆ど陽が当たらない所にも生えて来る。

 青色種は淡色種ほど大きな株にならず、葉もやや小さく、淡色種の様に繁茂しない。淡色種と青色種を混植すると、青色種は負けて消えてしまう。

 スミレの繁殖は、殆どが完全な自家受精である閉鎖花で生じた種子で行われるせいかもしれないが、青色種と淡色種が交雑した、或いは、中間的な色彩、模様の花を見たことがない。

アメリカスミレサイシン(青色種)の花
アメリカスミレサイシン(青色種)の花(2007/04/11)



 ・・・と様々な点で別種の様に見えるのだが、専門家の判断に素人が容喙するのは僭越且つ滑稽であり、「素人の浅はかさ」と言われるだけであろう。








最終更新日  2007.05.05 08:11:43
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2007.05.02
カテゴリ:植物(草本)


 少し時節を外れてしまったが、イチハツ、否、ジャーマンアイリスを紹介する。園芸店に騙されて、イチハツとして買ったのが、実はジャーマンアイリスだったのである。

 昔の庭には、「イチハツ」と我が家では呼ばれていた白いIris sp.(アヤメ属で種名不明の意)があった。中々品があり花も綺麗だったので、園芸店で「イチハツ」と名札が付いているのを見たら、昔を想い出して衝動的に買ってしまった。


 ところが、花が咲いたら白ではなく青紫で、花弁はペラペラ、シワシワ。まるで青紫に染めたチリ紙を丸めて花軸くっ付けた様、全く品格に欠ける。色は基本的には悪くはないのだが、何となくケバケバしい雰囲気がある。「場末のバーのマダム」と言うのはこういう感じだろうか。


ジャーマンアイリス
ジャーマンアイリスの花.花被が皺クチャ(2007/03/30)



 調べてみると、外花被の内側基部に鶏冠状の突起があるのがイチハツで、突起がブラッシ状であればジャーマンアイリス、イチハツの花色は基本的に青紫(白花のイチハツも稀にあると言う)で、白い花の着く「イチハツ」と称する植物の殆どはニオイイリスとのこと。また、最近の園芸店では青紫のジャーマンアイリスを「イチハツ」として売ることがあることも分かった。と言うことは、昔、我が家にあったのは、ニオイイリスだったらしい。

 しかし、ジャーマンアイリスをイチハツと偽って売るとは、全く怪しからん園芸店である。棄ててしまおうかとも思ったが、まァ、可哀想だし花に罪はないから、どうでも良い所に地植えにしたら妙に繁殖してしまって、今年は8本位花が着いた。

ジャーマンアイリス(拡大)
ジャーマンアイリスの花の拡大.外花被の上に黄色いブラッシ状の

構造がある(2007/03/30)



 我が家には、他にアヤメ、キショウブ、ダッチアイリス(球根アイリス)がある。アヤメ、キショウブの花はまだだが、ダッチアイリスの花期はジャーマンアイリスとほぼ同じで、もう終わってしまった。この方は、御覧の様に清楚な感じで透明感があり、好みに合っている。ややバタ臭いが、茶花としても使えるかも知れない。

ダッチアイリス
ダッチアイリス.清楚で花色も宜しい(2007/04/05)



 Internetで様々なサイトを拝見すると、イチハツとジャーマンアイリスを混同しているところが多い。そこで、老婆心ながら、紛らわしいアヤメ科(園芸)植物の主なものの相違を表に纏めてみた(シャガとヒメシャガは区別が明らかなので、この表には入れていない。なお、テーブル・タグで表を組むと、何故か数10行の空白が挿入されてしまうので、仕方なくテキストで表を組み直した)。


  種  類      葉 の 特 徴           花
--------------------------------------
アヤメ       葉細く中肋は目立たず    外花被基部に網目模様
カキツバタ     葉やや太く中肋は目立たず  外花被中央に縦に白~黄色の
                        線状の斑
ハナショウブ    葉やや太く中肋は目立つ   外花被基部に黄色斑
キショウブ     葉やや太く中肋は目立つ   花被全体が黄色
イチハツ      葉太く中肋は目立たず    外花被内側に鶏冠状の突起
ジャーマンアイリス 葉太く中肋は目立たず    外花被内側にブラッシ状の突起
ニオイアイリス   葉太く中肋は目立たず    花被は内側にブラッシ状の突起
                        花被は白で基部や突起は黄色
ダッチアイリス   葉細く中肋から内側に折れる 花被は細い


 園芸品種の中には突飛なものもあるのでこの表から逸脱する場合もあろうし、世界を眺めればこの中に入っていない紛らわしいアヤメ科の植物はまだ他に沢山存在する。なお、この表では、白花のジャーマンアイリスとニオイイリスの区別が出来ない。しかし、ニオイイリスにはジャーマンアイリスの様な派手さは無い様である。

 葉先が垂れるか否かも判定の基準になるが、これは省略した。また、「やや太く」等と言う客観性の無い表現もあるが、まァ、ご勘弁いただきたい。出来るだけ簡潔に纏めたつもりである。








最終更新日  2012.04.14 15:56:15
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