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我が家の庭の生き物たち (都内の小さな庭で)

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クモ

2010.11.08
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カテゴリ:クモ


 今日は、またハナアブの1種を掲載しようと思って原稿を書いていた。しかし、よく考えてみると、それではハナアブ科が3回も続いてしまうことになる。其処で、急遽主人公をハエトリグモに変更することにした。

 当Weblogの表題は「我が家の庭の生き物たち」である。従って、家の中に居る生き物はその対象にならない。しかし、こうネタが少なくなってくると、(私自身を除いた)家の中の生き物も紹介しないと間が持たなくなって来る。



アダンソンハエトリ(雌)1


ブルーベリーの葉上で大人しくしているアダンソンハエトリの雌

最初は台所の流しのゴミ受け付近で溺れかけていた

(写真クリックで拡大表示)

(2010/11/02)

 このハエトリグモ、台所の流しにあるゴミ受け網の辺りでウロウロしていたのを見つけた。幸い、洗剤を使っていなかったので窒息死することはなかったが(洗剤=界面活性剤の入った水が体に付くと、水が気管や書肺の中に入り込んで虫やクモは窒息死する)、かなり弱っていた。

 屋内で生活するアダンソンハエトリだと思って手で掬って良く見ると、頭胸部や腹部にあるはずの白い半月形の紋が無い。全体の色も黒ではなく茶色である。一体、何ハエトリ? 庭に居るクモや虫が服に付いて部屋の中に入ってくることは良くあることである。取り敢えず、陽の当たる、ベランダからの入り口に置いてある足拭きマットの上に逃がしてやった。


アダンソンハエトリ(雌)2


真横から撮ったアダンソンハエトリの雌


一番良く見えるのは後側眼

(写真クリックで拡大表示)

(2010/11/02)

 良く見てみると、腹背に2本の筋がある。これは、本来屋内に生息していたが、最近はアダンソンに負けて屋外生活を強いられているミスジハエトリではないのか?

 暫くすると、大分元気になってきた。其処で、ブルーベリーの葉に載せて写真を撮った。


アダンソンハエトリ(雌)3


ハエトリグモの魅力は何と言っても双眼鏡の様な前中眼

屋内に生息するせいか、他のハエトリグモよりも大きい

(写真クリックで拡大表示)

(2010/11/02)

 しかし、写真をコムピュータで拡大してみると、ミスジハエトリではない。ミスジハエトリの腹部の紋は一直線で他に紋はないが、このハエトリの紋はかなり曲がっているし、腹部にかなり細い縦筋が沢山ある。これ一体何者??

 調べてみると、直ぐに分かった。何てことはない、アダンソンハエトリ(Hasarius adansoni)の雌であった。アダンソンハエトリは屋内生活者、即ち、「家の中」の生き物である。


アダンソンハエトリ(雌)4


同じ様な写真をもう1枚

(写真クリックで拡大表示)

(2010/11/02)

 しかし、我が家の屋内で見るアダンソンは黒地に白い筋のある個体(雄)ばかりである。かなり小さい個体でも模様は同じ。ヒョッとして幼体は雄に似ているのかと思って調べてみたが、そんなことはない。幼体は雌に近い配色をしている(かつて掲載していた)。

 かなり以前から眼が悪くなっている(比較の問題で老眼ではあるが視力1.5はある.昔は2.0をかなり上回る時もあった)ので、今まで気が付かなかったとしか思えない。ヤレヤレと落ち込むこと暫し。


アダンソンハエトリ(雌)5


斜め前方から撮るのを忘れてしまった.斜め上からで御勘弁を

(写真クリックで拡大表示)

(2010/11/02)

 ・・・と云う訳で、今回は「家の中」に居たアダンソンを無理矢理庭に出して撮影したことになってしまった。1種の「ヤラセ」だが、アダンソンは暖かい時期には屋外でも普通に見られるので、そう気にする必要もないかも知れない。

 家の中には、庭に居るのとは別の虫達が居る。我が家の中は常に乾燥させているので虫は多くないが、多少は居る。その多くは「害虫」である。このアダンソンハエトリの雌を機会に、今後は家の中の「害虫」も紹介して行こうと思う(「ゴキ」は居ないので御安心を!!)。








最終更新日  2010.11.08 12:16:46
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2010.10.30
カテゴリ:クモ


 暫く昆虫ばかりが続いているので、今日はクモを紹介することにした。

 ワカバグモ(Oxytate striatipes)、カニグモ科(Thomisidae)に属す極くフツーのクモである。林のある方へ行けば特に沢山居て、もう一つのWeblogでは既に2回(「ワカバグモ」、「ワカバグモ(その2:捕食)」)も紹介しているし、更に、共食いと思われる奇妙な絡み合いも撮影しているのだが、些か食傷気味で、未だに掲載していない程である。

 しかし、何故か我が家の庭では殆ど見た記憶がない。住宅地の中には少ないのだろうか?



ワカバグモ1


クチナシの葉裏に居たワカバグモの幼体or亜成体

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/12)

 我が家に何時も居る似た様な習性のクモはササグモである。何となく、ワカバグモに近い様な感じもするが、ササグモはコモリグモ上科のササグモ科(Oxyopidae)に属し、ワカバグモはカニグモ上科のカニグモ科(Thomisidae)なので、かなりの遠縁である。

 ササグモの写真と比べると、ワカバグモとは、4対の眼の配置が相当異なっていることがお解り頂けるであろう。


ワカバグモ2


斜め横から見たワカバグモ

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/12)

 写真の個体は、まだ幼体か亜成体である。眼の下にあるのが上顎で、それと第1歩脚との間にある小さい細長い脚の様なものを触肢と言うが、成体雌ではこれがずっと太くなり丸みを帯びる。また、成体雄の場合は、特殊な形をした移精器官に変わる。

 その何方でもないから、この個体は幼体か亜成体なのである。


ワカバグモ3


正面から見たワカバグモ.中々カッコいい

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/12)

 クチナシのほぼ垂直に立った若い葉の裏にジッとしていた。3日位同じ所に居たが、その後どうなったかは知る術もない。

 写真には写っていないが、直ぐ隣にオオスカシバの4齢位の幼虫が居た。しかし、これを襲うことはなかった。カマキリは芋虫毛虫を食べるが、クモが食べているのは見たことがない。屹度、習性として食べないのだろう。


ワカバグモ4


ワカバグモの顔.触肢は幼体か亜成体であることを示している

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/12)

 別に大した問題ではないが、最近、アクセス記録がおかしい。このサイトは、楽天ブログ内の定期的読者諸氏の数が少なく、大半の訪問者はRSSか、Googleその他の検索結果を見て来られる様である。だから、3日も書き込みをしないと「最近のアクセス一覧(最新50件)」の利用者名欄には殆どURLだけが並ぶことになる。

 ところが昨日から突然、広告目当て?の訪問者の数が増え、酷い時には3/5(最新50件の内の約30件)がその様な訪問者である。数日前に、楽天が投稿記事の紹介の仕方(新着記事の表示、アクセス数ランキング等)を変えたせいなのだろうか。私以外の楽天ブログの読者諸氏のサイトでは如何であろうか。








最終更新日  2010.10.30 16:59:36
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2010.02.06
カテゴリ:クモ


 先日、少し遅く帰って来たら、玄関の横の壁に体長1cm位のクモが1匹居るのを見付けた。我が家に多いハエトリグモではなく、地表性のクモの様に見える。折角のネタだが、もう遅いし、タイルに張り付いた写真では味気ないし・・・で、明日までシャーレの中で一泊して貰うことにした。

 次の日、まだ多少寒い(動作が鈍い)内に、デュランタ・タカラズカの根元に放して撮ったのが以下の写真。



ヤチグモの1種(メガネヤチグモ?)1


ヤチグモの1種.メガネヤチグモである可能性が高いが

シモフリヤチグモの可能性も否定できない

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/24)

 実は、この手のクモは(特に)よく知らない。地面を走り回るクモには、ヤチグモ科、コモリグモ科、ワシグモ科等の他、よく知らない小さなグループも幾つかあるらしい。普段は使わない保育社の「原色日本クモ類図鑑」には科への検索表があるが、細かい形態が指標になっているので、とても使えない。其処で、頭胸部の形態に注意しながら文一総合出版の「日本のクモ」のページをめくって行く。幸いなことに、始めの方にあるヤチグモ科(Coelotidae)が写真のクモの特徴を持っていた。


ヤチグモの1種(メガネヤチグモ?)2


横から見たヤチグモの1種(メガネヤチグモ?)

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/24)

 「日本のクモ」には、ヤチグモ科は現在約30種が記録されている、と書かれているが、図版には9種しか載っていない。しかも、よく似ている種類が多い。しかし、その中でもメガネヤチグモ(Paracoelotes luctuosus)が一番よく似ていた。

 解説の方を読むと、「人家、倉庫、神社、寺院などお建造物の周囲、壁の隅、板のつぎ目、すき間、壁の隅、窓枠の隅、植木鉢の下、石垣のすき間などに管状住居を作り、入り口に小さな棚網を張る。都会型のクモで公園や庭園などに多く、産地や樹林地にはほとんど見られない」とある。我が家の環境にピッタシではないか!!


ヤチグモの1種(メガネヤチグモ?)3


正面から見たヤチグモの1種(メガネヤチグモ?)
(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/24)

 しかし、その次にあるシモフリヤチグモも同様の環境を好み、大きさ、色彩や斑紋も似ている。調べてみると、この2種は、雌の腹の裏側にある外雌器の形状を調べないと区別が出来ないそうである。

 ・・・と云う訳で、今日の表題は「ヤチグモ科の1種(メガネヤチグモ?)」として置くことにした。


ヤチグモの1種(メガネヤチグモ?)5


斜めから見た写真も1枚載せておく

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/24)

 しかし、このクモ、クモ相?が宜しくない。上顎の毛が顎髭の様に見え、凶暴なヴァイキングを思わせる。可愛らしさとか愛嬌と云うものが、まるで感じられない。まァ、クモの方としては遺伝子に従ってこの様に生まれ、他に選択の余地は無いのだから、クモ相が悪いと言われても困るであろうが・・・。


ヤチグモの1種(メガネヤチグモ?)4


ヴァイキングを想い出させる凶暴な顔をしている

少し拡大し過ぎて荒れている

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/24)

 多くのクモには単眼が4対8個ある。このクモの眼を見ると、前中眼と前側眼がほぼ一列に並び、その後に後中眼と後側眼が、少し弧を描きながら、やはりほぼ一列になっている。各眼の大きさには殆ど差が認められない。

 こう云う眼の配列や大きさは、科の特徴と言っても良く、近縁種間で差は殆ど認められない。

 逆さに、各科の眼の特徴を知っていれば、科の同定に役立つ。但し、科が違っても眼の配列がよく似ている場合もあるので注意が必要。


ヤチグモの1種(メガネヤチグモ?)6


頭胸部を拡大.面白い形をしている

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/24)

 前方中央にある前中眼は光っていないので、その位置が少し分かり難い。角度の違いもあると思うが、これは眼の構造上の違いが原因となっている可能性が高い。多くのクモでは、前中眼(主眼とも呼ばれ他の眼とは構造が違う)以外の眼(副眼と総称される)の眼底にタペータムと呼ばれる反射層を持っている。これにより副眼は真珠色に光って見えるが、タペータムを欠く前中眼は光らないのである。

 タペータムは1種の集光装置で、これにより暗い所でも眼がより良く見える様になるらしい。但し、明るい所に住む昼行性のハエトリグモや、全く光の届かない洞窟に棲む種にはタペータムを持たない種が多いとのこと。以上は、吉倉眞著「クモの生物学」からの丸写しである。


ヤチグモの1種(メガネヤチグモ?)7


木の葉で突かれて防御態勢に入ったヤチグモ

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/24)

 最後の2枚の写真(上と下)では、クモさんは脚を体に引きつけて縮こまっている。これは、デュランタの幹の間に逃げ込んだクモさんを木の葉で突いて追い出したからで、防御の態勢である。

 クモの脚は簡単にとれてしまうが、容易に再生される。トカゲの尻尾と同じで、自切によることが多い。体を脚で囲んでいれば、攻撃を受けて外側の脚に被害が出ても、体は守れるし脚はやがて再生されるから、こう云う格好をするのであろう。


ヤチグモの1種(メガネヤチグモ?)8


横から見た防御態勢のヤチグモ

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/24)

 此処暫く、一段と寒い毎日である。しかし、昨年掲載した枝垂梅は今満開だし、まだ一度も紹介していないジンチョウゲやボケの蕾も膨らんできた。これからは、もう少し更新の頻度を上げることが出来そうである。








最終更新日  2010.02.06 12:43:16
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2009.10.07
カテゴリ:クモ


 今日は息抜き?にササグモの幼体を紹介する。

 今、「北米原産シオンの1種(紫花)」が咲いている。先日紹介したクロマダラソテツシジミの様な珍品?を含めて結構色々な虫やその捕食者がやって来るが、先日、その花の上に小さなクモが居るのを見付けた。



ササグモの幼体1


「北米原産シオンの1種(紫花)」で獲物を待つササグモの幼体

体長は約3.5mmとまだ小さい

(写真クリックで拡大表示)

(2009/10/05)

 体長は約3.5mm、ハエトリグモの1種かと思ったが、撮影画像を拡大してみると、ササグモ(Oxyopes sertatus)の幼体(若虫とも呼ぶ)であった。ササグモについては、既に成体雌雄とその求愛行動や、卵嚢を守る母グモ等を掲載したので、ついでに幼体も紹介することにした。


ササグモの幼体2


3.5mmのチビ助でも格好は一人前

(写真クリックで拡大表示)

(2009/10/05)

 昆虫は、生長に伴って卵、初齢~終齢幼虫(larva)、成虫の各段階を経るのが普通である。終齢は5齢が一般的。クモの場合はどうかと言うと、昆虫とはかなり異なっている。卵、幼虫(larva)、幼体(nymph)を経て成体になる。幼虫と幼体の2つの段階があるのである。


ササグモの幼体3


正面から見ると、成体と同じ顔をしている

(写真クリックで拡大表示)

(2009/10/05)

 この幼虫の段階は、科によって大きな違いがあり、1回の脱皮で幼体になるものから4回脱皮して幼体になるものまで様々である。ササグモの場合は、卵膜の中で2段階を過ごし、表に出てから更に2段階を経て幼体になる。


ササグモの幼体4


中々カッコイイが脚や体が半透明で如何にも幼体らしい

(写真クリックで拡大表示)

(2009/10/05)

 幼体になった後、何回脱皮して成体になるかも、種類によって大きく異なる。環境条件にもよるが、小型のクモで4~5回、大型では10~13回、原始的で大型のトタテグモ類では20回以上脱皮し、成体になってからも更に脱皮する。ササグモは何回位脱皮して成体になるのか分からないが、中型のクモで7~8回とのことなので、まァ、その辺りであろう。

 今日紹介したササグモの幼体はまだ体長約3.5mmである。成体の体長は1cm前後なので、今後更に2~3回脱皮して成体になるものと思われる。


ササグモの幼体5


真横から見たササグモの幼体

(写真クリックで拡大表示)

(2009/10/05)

 今日のクモの話は、実は、クモの聖典と呼ばれる吉倉眞著「クモの生物学」の丸写しである。冒頭に「息抜き」と書いたのは、丸写しは楽だからに他ならない。








最終更新日  2009.10.07 17:33:50
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2009.07.05
カテゴリ:クモ


 ササグモ(Oxyopes sertatus:ササグモ科)は我が家の庭で見られる最も普通のクモの一つである。今年は特にその数が多い。枝から枝へ渡り歩いたり、或いは、葉陰にジッと身を潜めているササグモの姿を彼方此方で見かける。

 最近は、ベランダの椅子からも、1匹のササグモの姿が常に見られる様になった。丁度その正面にあるヒュウガミズキの葉裏に産卵して、その卵嚢を守っているササグモがいるからである。


ササグモ(卵を守る母グモ)1
ヒュウガミズキの葉裏で卵嚢を守るササグモの雌

(2009/07/01)



 以前、ササグモの求愛場面を掲載したことがある。この時は祈願成就はならなかった様だが、今日のササグモは、まァ、それが巧く行った後の姿である、とも言える。

 実はこの写真を撮る数日前、この母グモが産卵しその上に網を一生懸命?張っていたのを見ていたのである。しかし、その時は雨が降っており、一寸写真を撮る気にはならなかった。それで、残念ながらその時の写真はない。

ササグモ(卵を守る母グモ)2
葉をひっくり返しても直ぐに戻って卵嚢を守る

(2009/07/01)



 普通、クモは葉を裏返したりすればサッサと逃げてしまう。しかし、卵嚢を守る母グモは違う。驚いて一瞬葉の反対側に逃げても、次の一瞬にはもう戻って卵嚢の上に陣取っている。中々健気でついつい情が移る。もっと写真を沢山撮るつもりだったのだが、ストロボで何回も脅かすのが可哀想になって来て、途中で撮影を止めてしまった。

ササグモ(卵を守る母グモ)3
卵嚢を守る母グモの真剣な顔.上の写真の部分拡大

一番大きな眼はハエトリグモとは異なり前側眼

(2009/07/01)



 そんな訳で今回は写真の枚数が少ない。最後に、卵嚢を守る母グモの真剣な?表情を載せておく。クモの眼はカメラ眼なので、良く見ると、哺乳類の眼の様に「瞳」があるのが分かる。瞳が見えると、クモでも、何となく近親感を憶える。








最終更新日  2009.07.05 11:46:38
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2009.06.21
カテゴリ:クモ


 最近、駐車場のスレートの彼方此方に直径3mm位の丸い物がちている。毛虫・芋虫の落とし物に違いない。上にあるのはウメの木、或いは、昨年見かけたにも拘わらず写真を取り損ねたモモスズメの幼虫かも知れない。

 そこで、眼を皿の様にして探してみた。しかし、幾ら探しても芋虫の姿は見えない。代わりに見付けたのが、ゴミグモの巣。


ゴミグモとその巣
ゴミグモとその巣.巣の長さは約6.5cm

中央より少し上にクモが居る

(2009/06/15)



 ゴミグモ類は、獲物の食べ滓や、脱皮殻、巣に引っ掛かったゴミ等を巣の中心部に集める習性があり、故に塵蜘蛛と呼ばれる。コガネグモ科(Araneidae)ゴミグモ属(Cyclosa)に属す。

 以前紹介したギンメッキゴミグモは体長5~6mm(雌)と小さいし、溜めたゴミの量も余り多くない。しかし、この無印ゴミグモ(Cyclosa octotuberculata)は体長12~15mmとずっと大きく、巣に付けているゴミの量も相当なもので、長さが6~7cmもある。

ゴミグモ1
ゴミグモの拡大.多くのクモと同じく下を向いている

同属のギンメッキゴミグモは例外的に上向き

下方、脚の間から光っているのは後中眼

(2009/06/15)



 ギンメッキゴミグモは小さいが、ゴミの量は少ないし、腹部は丸く普通は銀色をしているから、何処にクモがいるかは直ぐに分かってしまう。一方、ゴミグモの方は、輪郭がゴツゴツしており、色彩も迷彩的なので、多量のゴミの中に居ると、大型であるにもか拘わらず何処にいるのか些か分かり難い。上の写真の様に拡大しても、その輪郭は背景のゴミに紛れて不明瞭な部分がある。

ゴミグモ2

獲物を捕らえたゴミグモ.上の写真では隠れていた頭胸部が見える

鋏角の牙を獲物に突き刺している(2009/06/15)



 一通り撮ったつもりで居たら、横から撮るのを忘れていたことに気が付いた。そこで、もう一度撮りに行くと、ゴミグモさん、今度は何か獲物を捕まえていた。2番目の写真では眼しか分からなかった頭胸部が現れている。少し分かり難いが、鋏角の牙を黄色い獲物に突き立てているのが見える。牙の先端付近には毒腺が開いており、其処から毒で獲物は麻痺、或いは、殺されてしまう。

 クモには通常、前中眼、前側眼、後中眼、後側眼の4対の単眼がある。ハエトリグモ類(例えばメスジロハエトリ)では前中眼が双眼鏡の様に大きく発達しているが、このゴミグモ(コガネグモ科)の場合、ストロボの反射で光っているのは後中眼である。

ゴミグモ3
斜めから見たゴミグモ.腹部はデコボコしている

(2009/06/15)



 背面からでは分かり難いので、少し斜めから撮ってみた。此の方がクモ全体の姿を理解しやすいであろう。もう、獲物をシッカリ抱き込んでいる。しかし、この黄色い獲物、一体何か? 撮った写真を全部見てみたが、結局何だか分からなかった。

ゴミグモ4
ゴミグモの頭胸部.後中眼、前中眼が見える

その側方に前側眼と後側眼がある

(2009/06/15)



 頭胸部を更に拡大したのが上の写真。頭の上面に付いている後中眼の下側に、前方を向いた前中眼があるのが見える。また、その側方にも眼と思われる構造が見える。調べてみると、コガネグモ科では前側眼と後側眼は前後に相接しているとのこと。この側方にあるのが、それであろう。

ゴミグモ5
ゴミグモの略側面.ゴミの多くはグルグル巻きにされた獲物の滓

(2009/06/15)



 側面からも撮ってみた。随分背中がゴツゴツしている。また、ゴミの多くは、糸でグルグル巻きにされた獲物の滓であることも分かる。

 しかしこの写真、側面と言うより側面上方から撮っている。そこで、真横から撮ろうと思い、脚立(今日の此処までの写真は脚立に乗って撮った)を動かしたら、クモさん、どうも身の危険を感知したらしく、ツーと糸を引いて下に降りてしまった。


ゴミグモ6
スレートの上に降りたゴミグモ.ゴミがないので見易い

(2009/06/15)



 しかし、下は草むらでもヤブでもなく駐車場のスレート。急いで逃げるかと思いきや、ジッとしたまま動かない。予想が狂ったので、戸惑っているのだろうか。或いは、「死んだふり」をしているのかも知れない。

 その間に、こちとらはゴミの上に居ないゴミグモを撮ることにした。背面からはストロボの反射で撮れないので、横と前の2方向から撮った。当たり前だが、ゴミがないのでクモの輪郭がハッキリしている。

ゴミグモ7
脚の間から見えるゴミグモの頭胸部.前側眼と後側眼は相接している

(2009/06/15)



 前方からの写真は、被写界深度が浅いので、頭胸部のみを拡大した。前中眼、後中眼は明らかだが、前側眼と後側眼は殆ど癒合して一つになってしまったかの様に見える。


 クモさん、そのままジッとして動かない。しかし、何分にも駐車場なので、誰かに踏み潰される可能性が無くもない。其処で、木の葉に載せて巣に戻してやった。巣に戻ったクモさん、慌てて巣から伸びる糸を伝って木の葉の裏へ隠れてしまった。








最終更新日  2009.06.21 13:45:08
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2008.10.02
カテゴリ:クモ


 先日、ベランダで一服していると、クリスマスローズの葉上で何かがキラリと光った。まるで、アシナガキンバエの様な鮮やかな燦めきであった。

 しかし、良く見てみると、何と、ハエトリグモの1種。腹部に太い黄色い縦筋があり、これに日光に当たってキラリと光って見えたのであった。

 中々綺麗なハエトリグモである。シッカリ撮影した後、早速図鑑で名前を調べてみた。


メスジロハエトリの雄2_1
メスジロハエトリの雄.雄は雌と違って白くない

(2008/09/20)



 その途中で、アレッ、と思った。以前掲載したメスジロハエトリの雄であることに気が付いたのである。全く、年を取ると、一度掲載したことのある種類すら憶えていない。困ったものである。

 昔のページを開いてみると、その時は直ぐにクモを見失ってしまって、載せた写真はたったの2枚、しかも同じ様な写真である。それに対して、今回は様々な方向から撮れた。これはもう一度掲載し直しすべきであろう。

 ・・・と言う訳でメスジロハエトリ(雄)の再登場と相成った。

メスジロハエトリの雄2_2
真横から見たメスジロハエトリの雄

背面から見たのとは随分感じが違う

(2008/09/20)



 ハエトリグモの模様や形は、雌雄でかなり違うのが普通である。特に、このメスジロハエトリではその違いが大きく、雌は白地に暗色の小斑が多数散在し、雄とは全く異なる外観をしている。恐らく、昔はそれぞれ独立の種として記載されていたに違いない。

メスジロハエトリの雄2_3
真っ正面から見たメスジロハエトリの雄

これが上2枚の写真と同じ個体とは信じ難い

第1脚の内側が青く、前中眼が非常に大きい

(2008/09/20)



 しかし、このクモ、見る方向によって随分違って見える。特に背面(最初の写真)から見たのと真っ正面から(上の写真)とでは、とても同じクモとは思えない。真横から見た場合(2番目の写真)も、これが最初の写真や上の真っ正面から見た写真のクモと同じとは、俄には信じがたい。


メスジロハエトリの雄2_4
斜め前から見ると、最初と3番目とが同じクモであることが分かる

(2008/09/20)



 これは、第1脚の内側が青いのと、前中眼がハエトリグモの中でも特に大きいのが、背面や横からでは見えないのが主な原因であろう。

 斜めから撮った写真を見れば、な~るほど、と納得できる。やはり、生き物の写真は様々な方向から撮らないと全体像を掴めない、と言うことである。

メスジロハエトリの雄2_5
白、黄、黒、青と彩りに富んでいる(2008/09/20)



 今日は、ここ数日とは打って変わった雲一つ無い秋晴れ。投稿が終わったら、カメラでもぶら下げて散歩に出掛けることにしよう。








最終更新日  2008.10.02 13:11:20
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2008.08.05
カテゴリ:クモ


 夏になってから、まるで新顔の虫が現れない。最後に撮った写真は7月20日のクサギカメムシの初齢幼虫で、それから昨日まで15日間、実に1枚も撮っていない。我ながら一寸信じがたい。

 今日、16日目になって撮ったのも、虫ではなくハエトリグモである。チャイロアサヒハエトリ、体長6~7mm、ハエトリグモとしては中位の大きさである。


チャイロアサヒハエトリ1
チャイロアサヒハエトリ.体長7mm程度(2008/08/05)



 今日の朝、ベランダの椅子で一服していた時に、クリスマスローズの葉上に現れた。ハエトリグモと言うのは、体長が小さい割りに厚みがあり、しかも、チョコマカ歩き回ってはピョンピョン跳び跳ねるので、写真を撮る方にとっては、何方かと言えば、厭な相手である。今回もシッカリ撮る前に、幹が何本も叢生しているデュランタの根元に飛び移られて見失ってしまった。だから、余り写真が良くない。普段ならば没にするのだが、毎回古い写真ばかりを出すのも気が引けるので、この際あえて掲載することにした次第。

チャイロアサヒハエトリ2
ハエトリらしく前中眼が大きい(2008/08/05)



 撮る方にとって厭な相手でも、ただ、眺めている分には、ハエトリグモは中々可愛い生き物である。写真を撮るときには厄介な行動であるチョコマカ歩いたり、ピョンと飛んだりするのが何とも言えず愛らしい。

チャイロアサヒハエトリ3
地色が白っぽいので眼の位置が良く分かる

右上から前中眼、前側眼、後中眼(小さい点)、後側眼(2008/08/05)



 その愛らしいハエトリグモが、この夏は何故か少ない。最普通種のネコハエトリですら殆ど見かけない。家の中に何時も居る筈のアダンソンハエトリも極く僅かである。その代わりに、我が家では珍しいチャイロアサヒハエトリが現れた。チョウやセミの出現も年によってムラがある様に、ハエトリグモの消長も毎年異なるのであろう。








最終更新日  2008.08.05 11:52:09
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2008.06.01
カテゴリ:クモ


 今日は久しぶりにクモ類を紹介する。ネコハエトリ、雄の成体である。

 ネコハエトリは既に昨年の春に掲載しているが、それは雌や幼体で、雄の成体はまだなのである。


ネコハエトリ(雄)1
ネコハエトリの雄.雌よりも歩脚が長い(2008/05/17)



 幼体や雌は淡褐色の部分が多く全体的に明るい色調となるのが普通である。しかし、雄の成体は、御覧の通り、黒を基調としている。見た感じは雌の方がずっと可愛い。

 一般にクモ類の雄は、同種の雌と較べると、胴体に比して脚が長い。人間の場合、世間様では足の長い方が高く評価される様だが、何故か、クモの場合は足が短い方が可愛く見える。

ネコハエトリ(雄)3
跳躍する前の格好.もう少し脚を縮めてからピョンと飛ぶ(2008/05/17)



 このハエトリ君、庭木から庭木へと飛び移り、10数分の間に直線距離で2mばかし移動した。餌を探すと言うよりは、雌を捜していると言う感じで、実際、雌の近くに来たときには、それまでよりも動きが激しくなった。尤も、雌の方は、サッサと逃げてしまったが・・・。

ネコハエトリ(雄)2
雄は屡々第1歩脚を前方に振りかざす動作をする(2008/05/17)



 ハエトリグモ類の雄は第1歩脚が他の脚よりも長いものが多い。時々、それを持ち上げて前方にかざす動作をする。獲物を捕る、或いは、捜す動作と言うよりは、求愛の動作の様に見える。クモに関する「聖典」とされる「クモの生物学」を調べてみると、やはり、「求愛誇示に関係があると言われている」と書かれていた。

ネコハエトリ(雄)4
正面から見たネコハエトリの雄.大きな牙が見えて不気味(2008/05/17)



 ハエトリグモを正面から撮ると、普通は前中眼が円らで可愛い感じがする。しかし、雄の成体では牙(上顎)が発達するものが多く、これが見えると、可愛いどころか不気味な感じとなる(上の写真)。しかし、触肢でこれを隠してしまえば、それ程でもない(下の写真)。

ネコハエトリ(雄)5
牙を触肢で隠せば少しは可愛くなる(2008/05/17)



 最近このWeblogで掲載している生き物には、どうも愛嬌に欠けるものが多い様な気がする。次回からは、もう少し可愛気のある虫達を紹介したいと思っている。








最終更新日  2008.06.01 16:45:57
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2007.11.10
カテゴリ:クモ


 先日コナラの葉裏を調べていたら、赤っぽい色をした「アリ」が居た。昔はムネアカオオアリ等も居たので、その仲間かとも思って一応写真に撮っておいた。

 ところが、後で画像をコムピュータに移して見てみると、何と、アリグモの雌、まんまと騙されてしまった。


アリグモ(雌)1
アリグモの雌.背側から見るとアリに実によく似ている(2007/11/08)



 アリグモの雄は既に紹介済みだが、雄は大顎が非常に大きいので、少し近づけばアリグモであることが容易に分かる。しかし、雌は背側から見た場合、余り大顎が目立たないので、騙されやすい。

 このアリグモは背より高い所に居て、しかも、数枚撮ったところでもっと高いところに行ってしまったから、背側からしか見ることが出来なかったのである。

アリグモ(雌)2
別個体と思われるアリグモの雌.左第1脚が欠けている(2007/11/09)



 次の日、同じ木にまたアリグモの雌が居るのを見付けた。一寸変な格好をしている。良く見てみると、左の第1脚が欠けている。前日に撮った個体と同じかも知れないが、腹部の模様を見ると、どうも別個体の様である。

アリグモ(雌)3
正面から見たアリグモの雌.ハエトリグモの顔をしている(2007/11/09)



 この個体は低い所に居たので、正面からも撮ることが出来た。正面から見れば、やはりハエトリグモの顔をしている。








最終更新日  2007.11.10 10:46:46
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