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我が家の庭の生き物たち (都内の小さな庭で)

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昆虫(その他)

2010.05.22
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カテゴリ:昆虫(その他)


 先の連休中のある日、中庭のスレートの上に妙な虫が居るのを見付けた。翅長25mm位はある大きなアミメカゲロウの様な虫で、翅に模様がある。ハタハタと頼りない飛び方をする。

 留まったところを良く見ると、驚いたことに、トビケラである。トビケラの幼虫は例外なく水生、何でこんな水の無い住宅地のど真ん中に居るのか?? トビケラと云う虫は川の傍にしか居ないと思っていたのだが・・・。



ヒゲナガカワトビケラ1


ヒゲナガカワトビケラ.水生昆虫が住宅地のド真ん中に出現!!

(写真クリックで拡大表示)

(2010/05/03)

 少し前までは、トビケラに関して全く無知であった。しかし、今年もう一つのWeblogで初めてトビケラを2種紹介したので、少しは分かる様になった。

 先ず、北隆館の新訂圖鑑にある検索表で科まで落とす。概略を記すと、小型種でない→単眼がある→小腮鬚は5節→小腮鬚の第5節は第4節に較べて2倍以上の長さで鞭状になる→触角は長く、大型種で、前翅にハッキリとした茶褐色の斑紋がある、と云うことでヒゲナガカワトビケラ科(Stenopsychidae)に落ちた。


ヒゲナガカワトビケラ2


ヒゲナガカワトビケラの頭部.1~5は小腮鬚の節を示す

「L」は下唇鬚だが、トビケラの分類には余り関係ない

(写真クリックで拡大表示)

(2010/05/03)

 少し解説をすると、先ず、上の写真で、頭の上にまるで対空探照灯の様な大きな単眼が見える。単眼は3個あり、これは5番目の正面から見た写真の方がより良く分かる。小腮鬚は小顎鬚、小顎肢(最近よく使われるが、誤解を招く不適切な表現)とも呼ばれ、口器の一部である。これが、トビケラ類では非常に大きい。上の写真で番号を振ってあるのがそれで、全部で5節、第5節は第4節の数倍以上も長く、鞭状になっているのが分かる。

 なお、虫の種類によっては、小腮鬚と紛らわしいものに下唇鬚がある。上の写真で「L」で示したのが下唇鬚である。尤も、これはトビケラの分類には余り関係しない。


ヒゲナガカワトビケラ3


上の写真と同じ.前肢に距が3本ある(矢印)

(写真クリックで拡大表示)

(2010/05/03)

 さて次は、種へ落とせるか?である。九州大学の日本産昆虫目録に拠れば、ヒゲナガカワトビケラ科は6種、その内本州に産するのは5種、一方、東京都本土部昆虫目録を見ると、ヒガナガカワトビケラ只1種のみである。

 北隆館の圖鑑には2種、他にチャバネヒゲナガカワトビケラが載ってる。まァ、この辺りに珍種が居る可能性も無いので、図鑑に載っている無印ヒゲナガカワトビケラか、このチャバネの何れかであろう。


ヒゲナガカワトビケラ4


真上から見たヒゲナガカワトビケラ

(写真クリックで拡大表示)

(2010/05/03)

 圖鑑の解説を読むと、決定的な違いは、脛節にある距の数である。また、少しややこしいことになるが、トビケラの分類では、距式と云うものを使って、脛節にある距の数を表す。もし仮に、前肢脛節には距が無く、中肢脛節では2本、後肢脛節では4本、であれば、距式は0-2-4と表される。圖鑑に拠れば、チャバネの距式は雄が0-4-4、雌が2-4-4、一方、無印ヒゲナガカワトビケラでは、雌雄共に3-4-4である。



ヒゲナガカワトビケラ5


頭の上に航空探照灯の様な3個の単眼が見える

(写真クリックで拡大表示)

(2010/05/03)

 写真のトビケラではどうか? 3番目の写真や此処に示していない写真から総合的に判断すると、前脚には3本,中脚には4本の距が認められる。後肢の距は良く見えないが、前肢、中肢で3-4だから、これは明らかにチャバネではない。無印ヒゲナガカワトビケラの解説を読むと、「産地から平地に広く分布し、全種[チャバネ]よりも分布も広く密度も高い」とある。圖鑑に載っていない珍種である可能性は、論理的には否定出来ないが、まァ、無印ヒゲナガカワトビケラ(Stenopsyche marmorata)として良いであろう。


ヒゲナガカワトビケラ6


トビケラは毛翅目だが、この種では翅に毛が少ない

(写真クリックで拡大表示)

(2010/05/03)

 しかし、何故に水生昆虫のトビケラが我が家に現れたのか。私の住んでいる町は、東西を互いに約1km離れた2本の川に囲まれている。我が家はその中央よりやや東に位置するが、近い方の川でも400m位は離れており、また、何れの川も崖を下った所を流れている。其処から、自分で飛んで来たとは思えないし、また、風が強い日があった訳でもない。

 圖鑑に拠ると、ヒゲナガカワトビケラは灯火によく飛来するそうである。川から明かりを求めて飛んでいる内に迷子になり、挙げ句の果てに、我が家の庭に現れたのであろうか。


ヒゲナガカワトビケラ7


翅の付け根辺りには長い毛が多い

(写真クリックで拡大表示)

(2010/05/03)

 今日、朝のコーヒーを飲む為にベランダの椅子に座ったら、ヒトスジシマカが数頭現れた。今年初見である。早速、横に置いてあるネットで掬い取って処分したが、兪々蚊の季節に入ったらしい。蚊、特にヒトスジシマカは大嫌いである(好きな御仁はまァ居ないだろうが・・・)。しかし、それでも寒いのよりは暖かい方がずっと宜しい。








最終更新日  2010.05.22 14:22:13
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2010.05.11
カテゴリ:昆虫(その他)


 今日は、これまで卵からその発育過程を掲載してきたヨツモンホソチャタテの完結編として成虫を紹介する。体長は、今日は2個体あるので、2.7mmと2.8mm、翅端まで3.5mmと3.8mm、前翅長は2.7mmと2.8mm、複眼幅(左右の複眼の端から端まで)は0.64mmと0.66mmである。

 ヨツモンホソチャタテ(Graphopsocus cruciatus)はホソチャタテ科(Stenopsocidae)に属す。この科には前翅長が5mm前後あるやや大きな種類が多いのだが、このヨツモンホソはそれらと較べると相当小さい。



ヨツモンホソチャタテ1


6齢から飼育して羽化させたヨツモンホソチャタテ

「首」の所にお弁当ならぬ糞を付けている

(写真クリックで拡大表示)

(2010/04/24)

 最初と最後の2枚の写真は、6齢から飼育して羽化させた個体である(他は、トベラの木で幼虫を探した時に見つけた個体)。他の5齢から飼育していた4頭も後日チャンと羽化したので、何れも本来の住処であるトベラの木に放してやった。

 この辺り(東京都世田谷区西部)には、ヨツモンホソチャタテは居ることには居るが、その数は普段は決して多くはない。少なくとも我が家で見たことはこれまで一度もなかった。

 それが何故か、今年の冬は例年よりずっと数が多い。もう一つのWeblogでフィールドの一つにしている「四丁目緑地」では、毎回5頭以上を見付けた。この辺りで全体的な数が増えたので、我が家の庭にも飛んで来たのだろう。


ヨツモンホソチャタテ2


トベラの木に居たヨツモンホソチャタテ

最初に孵化した内の1頭であろう

(写真クリックで拡大表示)

(2010/04/20)

 さて、このチャタテムシをヨツモンホソチャタテとした根拠を書かねばならない。実際のところ、翅の模様を見れば一目瞭然なのだが、一応チャンと検索してみよう。

 先ず、科の検索である。チャタテムシの検索表としては「富田&芳賀:日本産チャタテムシ目の目録と検索表」がある。珍しく日本語の文献だが、この論文中の科への検索表では生態写真からは良く分からない構造がキーとなることが多く、非常に使い難い。

 それではどうするか。翅脈相を見るのである。これだけでかなりのことが分かる。北大農学部の吉澤準教授が書かれた「Morphology of Psocomorpha」には25科(日本産は16科)の翅脈図が載っている。吉澤准教授のHPにある最新(2004)のリスト「Checklist of Japanese Psocoptera」を見ると、日本産チャタテムシは全部で20科だが、無翅、或いは、翅の退化した種が多い科が4科あるので、16科と云うことは、日本産の有翅チャタテムシの全科を含んでいると考えて良いだろう。


ヨツモンホソチャタテ3


同一個体.ヨツモンホソチャタテ翅脈の説明

付節は2節からなる様に見える

(写真クリックで拡大表示)

(2010/04/20)

 ホソチャタテ科の前翅翅脈相の特徴は、後小室とM脈、縁紋とRs脈がそれぞれ横脈で繋がっていることである(上の写真の「A」と「B」)。後小室とM脈の間に横脈を持つ科としては、他にスカシチャタテ科とケブカチャタテ科(一部のみ)があるが、これらの科には縁紋とRs脈を繋ぐ横脈は無い。

 しかし、翅脈だけでは些か心配なので、「富田&芳賀」の科への検索表をホソチャタテ科から逆に遡ってみる。暫くは問題無く辿れるが、キー3で「爪の先端近くに歯を持たない」と云う写真からは判断出来ない特徴が出て来る。反対は「・・・歯を持つ」である。其処でこれを下へ降りてみると、該当するキーが無くなり迷子になってしまう。どうやら「・・・歯を持たない」で正しい様である。上位にあるキー2は「付節は2節」であり、これは写真から何とか判断出来る。

 ・・・と云うことで、ホソチャタテ科で特に問題は無い様である。

 さて、次はホソチャタテ科の種への検索である。「富田&芳賀」は1991年に書かれているが、その後チャタテムシの分類に大きな変更があり、吉澤準教授のリストを見ると、種数は「富田&芳賀」と同じだが、その種構成はかなり異なっている。「富田&芳賀」でホソチャタテ科に属していたホソヒゲチャタテ(Kodamaius brevicornis)とマダラヒゲナガチャタテ(Taeniostigma ingens)は、何故か種自体が吉澤教授のリストには見当たらない。しかし、「Psocodea Species File Online」と云うチャタテムシ専門のサイトを参照すると、何方もケブカチャタテ科に属している。この両種は縁紋-Rs間の横脈を欠くので、ホソチャタテ科から追い出されたらしい。

 一方、吉澤準教授のリストでは、ホソチャタテ科に新たに2種が加わっている。しかし、何れも北方領土に分布する種で、この辺りに居る可能性はない。結局のところ、「富田&芳賀」のホソチャタテ科の検索表で、前述の2種を除いたキー3から始めればよいことになる。


ヨツモンホソチャタテ5


正面から見たヨツモンホソチャタテ

(写真クリックで拡大表示)

(2010/04/20)

 キー3は、「後小室と中脈[M脈]の横脈は短い.前翅には目立った斑紋がある.前翅長は約3.0mm」で直ちにヨツモンホソチャタテ(Graphopsocus cruciatus)に落ちてしまう。実は、この横脈が短いか否かに付いては後述の様に一寸問題があるのだが、反対のキーは「・・・前翅には縁紋を除いて目立った斑紋はない」だから、此方の可能性はない。

 最後に確認の為、学名を使って写真を探してみる。幸いなことに、このヨツモンホソチャタテは北米にも産する(移入種)のでBugGuide.netに沢山の写真が見付かった。何れも「ソックリ」である。これでホソチャタテ科のヨツモンホソチャタテと決まり、目出度しメデタシと相成る。


ヨツモンホソチャタテ6


斜めから見たヨツモンホソチャタテ

(写真クリックで拡大表示)

(2010/04/20)

 一寸検索表で気に掛かるのは、後小室と中脈[M脈]の横脈は短い、と云う記述である。3番目の写真では明らかに短いが、下の写真(矢印)では縁紋とRs脈間の横脈に近い長さがあり、短いとは言い難い。もう一つのWeblogで紹介した個体でもこの横脈はかなり長かった。

 雌雄で違うのか、或いは、雌雄とは無関係に長さにかなりの変異が見られるのか。一介の素人には判断出来ないが、今考えてみると、羽化した個体を庭に放す前に全て翅脈を撮影すべきであった。今後、機会があれば調べてみよう。


ヨツモンホソチャタテ7


最初と同じ個体.後小室とM脈間の横脈は短くない

(写真クリックで拡大表示)

(2010/04/24)

 今回で漸く成虫となり、これで「チャタテムシ幼虫の観察」も終わりである。読者諸氏の中には、余り代わりばえのしない幼虫写真が続いていい加減ウンザリされた方も居られるかも知れない。しかし、卵から成虫までの各段階を追った記録は、Web上には無い様なので、全体を纏めた記事を更に1本書こうと思っている。


[追記]纏め記事は未だに書いていないが、以下に、卵から終齢幼虫(6齢)までの成長記録一覧を示しておく。


   内  容      掲 載 日     撮 影 日
  卵と初齢幼虫    2010/03/13   2010/02/25,03/12
   2齢幼虫     2010/03/23   2010/03/22
  3、4齢幼虫    2010/04/19   2010/04/10
   5齢幼虫     2010/04/25   2010/04/18,20
   6齢幼虫     2010/04/29   2010/04/20








最終更新日  2011.02.01 13:40:04
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2010.04.29
カテゴリ:昆虫(その他)


 今日は、ヨツモンホソチャタテ(Graphopsocus cruciatus)の終齢幼虫(6齢)を紹介する。ホソチャタテ科(Stenopsocidae)のチャタテムシである。

 多くの蝶やカメムシでは通常5齢が終齢である。しかし、鱗翅目でも蛾には6齢や7齢の種類が沢山あるし、ノコギリカメムシでは4齢で終齢となる。チャタテムシの場合は、「Handbooks for the Identification of British Insects」の一冊である「Psocoptera(噛虫目=チャタテムシ目)」に拠ると、長翅の種類では多くの場合6齢だが、無翅や短翅の種類では齢数がもっと少なくなるとのこと。



ヨツモンホソチャタテの幼虫(終齢=6齢)1


ヨツモンホソチャタテの終齢(6齢)幼虫

5齢と較べて翅芽がずっと長い

左の触角の先が折れている

(写真クリックでピクセル等倍)

(2010/04/20)

 6齢幼虫では、翅の突起(翅芽と呼ぶ)が5齢よりもずっと長くなる。腹部の半分には届かないが、1/3位の所にまで達している(腹部は成長に伴い伸長する)。

 体長は2.4mm、複眼の幅(左右の複眼の端から端まで)は0.60mm、5齢では体長1.9~2.1mm、複眼の幅は0.54mmであったから、1割以上大きくなっている。肉眼で見ても、5齢と較べて明らかに大きいし、漸く虫らしくなって来たと云う感じがする(それまでは小さ過ぎて埃かゴミの如し)。


ヨツモンホソチャタテの幼虫(終齢=6齢)2


横から見たヨツモンホソチャタテの終齢(6齢)幼虫

糸を吐いて作った簡単な「巣」の下に居る

(写真クリックでピクセル等倍)

(2010/04/20)

 以前紹介したクロアゲハルリタテハの終齢(5齢)幼虫は、4齢と較べてかなり姿が変わり、見映えがする様になる。しかし、チャタテムシの場合は、体全体が大きくなるのと翅芽がそれよりもずっと大きくなる以外に大した変化は認められない。終齢だからと云っても、何も変哲はないと言える(だから、書くことがない)。


ヨツモンホソチャタテの幼虫(終齢=6齢)4


翅芽が長いのと全体的に大きくなったこと以外に

特に目立った変化は認められない

(写真クリックでピクセル等倍)

(2010/04/20)

 写真の個体は、前回紹介したグループとは少し離れた場所に居た。恐らく、最初に孵化し途中で散開したグループ(初齢2齢)の中の1頭ではないかと思うが、確証はない。トベラの葉裏を探して見つけた5頭の内、この個体のみが6齢で、他は全て5齢であった。この写真を撮った後、他の5齢幼虫と一緒に飼育箱に入れた。


ヨツモンホソチャタテの幼虫(終齢=6齢)3


正面から見たヨツモンホソチャタテの終齢(6齢)幼虫

5齢と大して変わらないので書くことが無くて困る

(写真クリックでピクセル等倍)

(2010/04/20)

 この幼虫は、写真を撮ってから4日の後に成虫になった。成虫は、近日中に、別に紹介する予定である(今すぐ見たいセッカチな御仁は此方をどうぞ)。

 現在では、飼育した5頭の内、1頭がまだ終齢幼虫に留まっているが、他は何れも羽化した。この手のチャタテムシの飼育は結構容易と思われるので、先日、町の少し奥の方からチャタテムシの幼虫を何種か拉致して来た。尤も、これは「我が家の庭の生き物」ではないので、もう一つの別のWeblogで紹介することになる。


ヨツモンホソチャタテの幼虫(終齢=6齢)5


同じ様な写真だが、オマケにもう1枚

(2010/04/20)

 昨日、一昨日は雨、今日はまた日本海低気圧の通過で大風が吹いている。全く今年は碌でもない天気ばかりである。

 天気が思う様でないと、気象庁に電話して「どうしてくれる!!」と文句を言う人が居るらしい。全く馬鹿げた話だが、今年は、その手の人の気持ちが少しは分かる様な気もする。


[追記]以下に、これ以前と以降のヨツモンホソチャタテ幼虫の成長記録一覧を示しておく。


   内  容      掲 載 日     撮 影 日
  卵と初齢幼虫    2010/03/13   2010/02/25,03/12
   2齢幼虫     2010/03/23   2010/03/22
  3、4齢幼虫    2010/04/19   2010/04/10
   5齢幼虫     2010/04/25   2010/04/18,20
    成 虫      2010/05/11   2010/04/20,24








最終更新日  2011.02.01 13:35:59
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2010.04.25
カテゴリ:昆虫(その他)


 先日掲載した「チャタテムシの幼虫(3齢と4齢)」の最後に、トベラの葉裏に残った5齢の2頭(その内の1頭が下の写真)を飼育箱に入れてしまうか思案中である、と書いた。次の日見に行くと、更に減って1頭しか居ない。もうこうなったら飼育するしかない。



ヨツモンホソチャタテの幼虫(5齢)1


トベラの葉裏に作った「巣」に潜むヨツモンホソチャタテの5齢幼虫

4齢と較べて翅の突起が太く大きくなり、先端が腹部にかかっている

体長1.8mm、複眼の幅(本文参照)は0.54mm

不安定なフィールドで撮影したので、画像が良くない

始めは2頭一緒であったが、1頭は「家出」した

上にあるのは脱皮殻.6齢を経て成虫になる

(写真クリックでピクセル等倍)

(2010/04/18)

 しかし、これまでチャタテムシの飼育などしたことが無いので、上手く飼育出来るか、まるで自信がない。5齢幼虫1頭だけでは途中で死なせてしまうかも知れず些か心許ない。其処で、回りの葉裏を丹念に探してみた。その結果、更に5齢3頭と終齢(6齢)1頭の合計5頭が見付かった。飼育箱、と云っても100円ショップで売っている用途不明のやや縦長のプラスティックの箱だが、その中に花瓶を置いて幼虫の付いた葉を枝ごと挿し、他の幼虫は葉と一緒に切り取って、枝に密生しているトベラの葉の間に挟んでおいた。幼虫が溺れたりしない様に、枝に脱脂綿を捲いて花瓶に挿してあるが、脱脂綿が水を吸ってそこから水分が蒸発するので、チャタテムシの餌となるカビを生やすのに充分な湿度になるものと思われる。また、トベラは常緑樹で葉は厚みもあるせいか、葉だけ入れて置いても容易に萎れなかった。飼育は順調に進みそうである。


ヨツモンホソチャタテの幼虫(5齢)2


最初と同一個体.行方不明になると困るので飼育を決定

体長は2.0mmと成長したが複眼の幅は変わらない

(写真クリックでピクセル等倍)

(2010/04/20)

 勿論、その前に写真を撮った。今度は机の上に葉を置いて撮ることが出来る。据え物撮りだから姿勢は安定しており、以前の様に100枚以上も撮る必要はない。

 今回は、フィールド環境で4月18日に撮影(最初の写真)したのと同じ個体を主に撮影した。これまではチャタテムシの居た葉の位置の関係で、背面以外の方向から撮ることが出来なかったが、据え物撮りならば基本的に任意の方向から撮ることが出来る。しかし、この個体は枝付きの葉に居たので、葉の位置の関係で背面からの写真は少し斜めになってしまった(上)。正背面からの写真は、最後に別個体のものを載せておいた。


ヨツモンホソチャタテの幼虫(5齢)3


横から見たヨツモンホソチャタテの5齢幼虫

(写真クリックでピクセル等倍)

(2010/04/20)

 この5齢幼虫、4齢に較べて翅の突起がかなり太く長くなっている。また、体長は4月18日(最初の写真)で1.8mm、2日後の20日には2.0mmとなった(最後の別個体は2.1mm)。しかし、複眼の幅(左右の複眼の端から端まで)は何れも0.54mmで同じである。体長は成長に伴い増加しても、複眼の幅は同じ齢では変化しないことが分かる。

 また、先日掲載した4齢幼虫では、それぞれ1.5mmと0.47mmであったから、5齢以降かなり急激に大きくなるものらしい。


ヨツモンホソチャタテの幼虫(5齢)4


正面から見たヨツモンホソチャタテの5齢幼虫

(写真クリックでピクセル等倍)

(2010/04/20)

 生態に関する変化としては、多くの個体は4齢までは小さいながらも集団で生活していたのに対し、5齢以降では分散する傾向が見られた。4齢以下でも葉裏に1頭だけ居た場合もあるし、5齢でも2頭が一緒に居るのを見たこともある。しかし、飼育中の5頭は何れもそれぞれ別の葉裏で単独生活をしていたし、飼育箱に入れてからも、葉から葉への移動はしているが、それぞれバラバラに生活している。


ヨツモンホソチャタテの幼虫(5齢)5


斜めから見たヨツモンホソチャタテの5齢幼虫

(写真クリックでピクセル等倍)

(2010/04/20)

 実は、これらの写真(最初のを除く)を撮った4日後、まだ紹介していない6齢幼虫が遂に羽化して成虫となった(チャタテムシは不完全変態なので蛹にはならない)。チャタテムシは成虫でも種類が分からないことが多いが、幸いなことに、他と間違えることのない極めて特徴的な種、ホソチャタテ科(Stenopsocidae)のヨツモンホソチャタテGraphopsocus cruciatus)であった。

 謎解きを途中でしてしまうと面白味に欠けるが、表題を「ヨツモンホソチャタテの幼虫」としたいので、敢えて答えを出してしまった次第である。このヨツモンホソチャタテに付いては、何れ成虫を紹介する時に詳述する。


ヨツモンホソチャタテの幼虫(5齢)6


キチンと背面から撮ったヨツモンホソチャタテの5齢幼虫

これまでとは別個体.体長2.1mm、しかし

複眼の幅は0.54mmで最初の個体と同じ

(写真クリックでピクセル等倍)

(2010/04/20)

 今日現在では、飼育箱の中に成虫1頭、6齢3頭、5齢1頭と、1頭も欠けることなく順調に成長している。

 この手の、幼虫も成虫も葉裏で生活するチャタテムシ(主にホソチャタテ科、ケチャタテ科)は、意外と容易に飼育出来るものなのかも知れない。我が家の庭でこれらの科のチャタテムシを見ることは稀だが、少し奥に行けば色々な種類が生息している。今後、卵を見つけたら持って帰って飼育し、卵から成虫までの過程を撮影出来れば、結構貴重な記録になるかも知れない。


[追記]以下に、これ以前と以降のヨツモンホソチャタテ幼虫の成長記録一覧を示しておく。


   内  容      掲 載 日     撮 影 日
  卵と初齢幼虫    2010/03/13   2010/02/25,03/12
   2齢幼虫     2010/03/23   2010/03/22
  3、4齢幼虫    2010/04/19   2010/04/10
   6齢幼虫     2010/04/29   2010/04/20
    成 虫      2010/05/11   2010/04/20,24








最終更新日  2011.02.01 13:32:47
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2010.04.19
カテゴリ:昆虫(その他)


 さて、今日はトベラの葉裏で成長中のチャタテムシ幼虫[羽化するまで観察しヨツモンホソチャタテ(Graphopsocus cruciatus)であることが判明した]のその後を紹介する。3齢と4齢幼虫である。前回の2齢から1ヶ月近く経っているが、今日紹介する集団は前回のとは別の葉に居たもので、2齢に非常に時間がかかったと云うよりは、同一の卵塊からかなり遅れて孵化した連中らしい。

 糸を張り巡らした共通の「巣」の中に、3齢幼虫2頭と4齢幼虫3頭の合計5頭が一緒に居た。



チャタテムシの幼虫(3齢と4齢)1


トベラの葉裏で成長中のチャタテムシ(種不明)の幼虫

左から4齢、3齢×2、4齢×2の合計5頭

(写真クリックで拡大表示)

(2010/04/10)

 「巣」には、御覧の通り、チャタテムシの糞が無数と言っても良い程沢山絡んでいて、かなりバッチイ感じ。こう沢山あると、写真を撮るのにかなり邪魔になるが、チャタテムシの餌であるカビを生やすにはこの方が良いのかも知れない。



チャタテムシの幼虫(3齢)


3齢幼虫.翅の原基が後上方を向いた透明な突起として認められる

(写真クリックでピクセル等倍)

(2010/04/10)

 チャタテムシの幼虫に関しては今まで何らの情報もなかった。しかし、先日、英国の古本屋から「Handbooks for the Identification of British Insects」の一冊である「Psocoptera(噛虫目:チャタテムシ目)」を入手したので、少しは知識が増えた。

 それに拠ると、長翅型のチャタテムシの多くは幼虫期が6齢まであり、翅の原基は3齢から6齢に至る間に次第に大きくなる、とのこと。

 2齢幼虫では、翅の原基(胸部にある4つの茶色の部分)が少し起き上がった様にも見えたが、これは気のせいらしい。一方、3齢では明らかに後上方を向いた透明な突起として認められる(上)。これが、4齢ではもっと長い棘状の構造になっている(下)。


チャタテムシの幼虫(4齢)


4齢幼虫.翅の原基は長い棘状の突起に成長している

(写真クリックでピクセル等倍)

(2010/04/10)

 ところが、体長を計ると、何故か3齢も4齢も同じで1.5mm。2齢は0.9mmであったから、かなり成長していると言えるが、3齢と4齢で同じなのは何とも奇妙である。恐らく、3齢は4齢への脱皮直前で、4齢は脱皮直後なのであろう。

 しかし、良く見ると眼の間隔と云うか頭部の幅は明らかに3齢と4齢で異なる。左右の複眼の最外側間を測定すると3齢では0.42mmであるのに対し、4齢では0.47mmである。眼の間隔は脱皮後基本的に変化しないが、体長は増加するものと思われる。


チャタテムシの幼虫(3齢と4齢)2


両側が3齢、中央は4齢.体長は同じだが、眼の幅は異なる

腹が黒っぽいのは食べた餌の影

(写真クリックでピクセル等倍)

(2010/04/10)

 今日の写真も拡大すると何れもピクセル等倍となる。かなり酷い写真だが、実は、虫体全体にシッカリ焦点の合った写真は1枚もないと言ってよい。画像処理で誤魔化しているのである。100枚以上撮ったが、満足のいく写真は遂に撮れなかった。

 これは、チャタテムシの居る場所が目の高さよりやや高い位置にあり、カメラを向けるとフラフラして姿勢が安定せず、写真が非常に撮り難いからである。少し下向きの姿勢で撮ればかなり楽なのだが、この幼虫は今後も観察しなければならないので葉っぱを切り取って安定した環境で撮影する訳にも行かない。全く困ったものである。


チャタテムシの幼虫(3齢と4齢)3


左1頭が3齢(前の写真の右端)、他は4齢

(写真クリックでピクセル等倍)

(2010/04/10)

 この写真を撮った時点では、この5頭の他に、別の葉にもう1頭の合計6頭が居た。しかし今日調べたところ、もうこの集団は既に散開しており、別々の葉に5齢が1頭ずつ合計2頭が居るだけとなってしまった。回りの葉を調べてみたが、成長した幼虫は他には居なかった。

 その代わり、全然別の場所に、極く若齢の集団と、まだ孵化していない卵塊を見つけた。恐らく同じ種類と思われる。こうなると、1回は失敗しても良いから飼育するのも一案である。長期間の飼育は葉が枯れかかった場合にどうなるか見当が付かないが、5齢から成虫までの期間ならば何とかなるかも知れない。この5齢の2頭を飼育箱に入れてしまうか、現在思案中である。


[追記]この幼虫は無事成虫にまで成長し、ホソチャタテ科(Stenopsocidae)のヨツモンホソチャタテ(Graphopsocus cruciatus)の幼虫であることが判明した。表題や本文中にある[]の中は判明後に追加訂正したものである。以下に、これ以前と以降のヨツモンホソチャタテ幼虫の成長記録一覧を示しておく。


   内  容      掲 載 日     撮 影 日
  卵と初齢幼虫    2010/03/13   2010/02/25,03/12
   2齢幼虫     2010/03/23   2010/03/22
   5齢幼虫     2010/04/25   2010/04/18,20
   6齢幼虫     2010/04/29   2010/04/20
    成 虫      2010/05/11   2010/04/20,24








最終更新日  2011.02.01 13:26:03
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2010.03.23
カテゴリ:昆虫(その他)


 今日は、先日の「チャタテムシの卵塊と初齢幼虫[ヨツモンホソチャタテ]」の続きである。前回は、全卵12個の内、4個が孵化したところで掲載したが、その後数日掛けて全てが無事孵化し、その内の5頭がまだ同じ葉の裏で生活している。他の7頭のその後の運命は不明である。

 昨日の朝、そのトベラの葉裏を調べてみると、一寸様子に変化が見られた。何やら脱皮殻の様なものが見える。どうやら2齢になったらしい。



チャタテムシの幼虫(2齢)1


トベラの葉裏で成長中のチャタテムシの2齢幼虫

体長は約0.9mm(初齢は0.75mm)
下にチャタテムシの張った網が見える

(写真クリックで拡大表示)

(2010/03/22)

 撮った写真(約2倍の超接写)を見てみると、確かに、顔付きが少し大人っぽく?なっている。しかし、体長は0.9mm弱、初齢時の0.75mmに比して僅かしか大きくなっていない。チャタテムシは、一般に脱皮をしても体長は余り増加しないものなのだろうか。

 その代わり、体の幅は全体として大部広くなり、頭部や腹部もかなりそれらしい形になって来た。また、胸部背側にある茶色をした翅の原基らしきものが少し大きくなり、斜め上に伸びて突起状になっている様に見える。

 腹部に黒っぽい影の見える個体もある。これは模様ではなく、消化管内の内容物であろう。


チャタテムシの幼虫(2齢)2


上の写真より少し上の部分に居た個体

真ん中の腹部に黒い影が見える個体は

最初の写真の最上部に居る個体と同一

右側に丁度3個見えるのは脱皮殻

(写真クリックでピクセル等倍)

(2010/03/22)

 チャタテムシの餌は、菌類(黴)である(中には地衣類や苔を食べる種類もあるとのこと)。何処に黴が生えているのか超接写をしても良く分からないが、これらのチャタテムシの幼虫が餌を求めて移動しなくても良い様に、此の葉裏の黴には大いに増殖してもらいたい(??)。


[追記]この幼虫は無事成虫にまで成長し、ホソチャタテ科(Stenopsocidae)のヨツモンホソチャタテ(Graphopsocus cruciatus)の幼虫であることが判明した。表題や本文中にある[]の中は判明後に追加訂正したものである。以下に、以前とその後のヨツモンホソチャタテ幼虫の成長記録一覧を示しておく。


   内  容      掲 載 日     撮 影 日
  卵と初齢幼虫    2010/03/13   2010/02/25,03/12
  3、4齢幼虫    2010/04/19   2010/04/10
   5齢幼虫     2010/04/25   2010/04/18,20
   6齢幼虫     2010/04/29   2010/04/20
    成 虫      2010/05/11   2010/04/20,24









最終更新日  2011.02.01 13:19:28
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2010.03.13
カテゴリ:昆虫(その他)


 この頃はすっかりサボり癖が付いてしまい、気が付くと前回の更新から1ヶ月近くが経っている。まァ、ネタらしいネタが無かったのだから仕方がないが・・・。
 実は、先月の25日にトベラの葉裏にチャタテムシの卵塊を見付けた。しかし、チャタテムシの卵塊の上には母虫が張った網がかかっていて余り綺麗な写真にならないし、やはり孵化した虫を撮らなければ面白くないであろう。そう思って、孵化を待っていた。

 卵の内部には既に黒い筋が見えていて、孵化は間近と思ったのだが、これが中々孵化しない。昨日になって、漸く4頭が孵化したので、早速写真を撮り掲載することにした次第。



チャタテムシの卵塊


トベラの葉裏で見付けたチャタテムシの卵塊

卵の長径は0.50~0.55mm

(写真クリックで拡大表示)

(2010/02/25)

 チャタテムシの卵塊を我が家の庭で見付けたのはこれが始めてである。卵は全部で12個、今まで見た卵塊に較べるとかなり小さい。チャタテムシの種類により違いがあると思うが、普通葉裏に見られる卵塊は20~30位のものが多いと思う。

 卵の長径は約0.50~0.55mm、卵塊の上にかかっている網の主要部が3×4mm位だから、肉眼では殆ど何だか分からない存在である。


孵化したチャタテムシ1


孵化したチャタテムシの初齢幼虫

体長は0.75mm.卵塊の傍から離れない
(写真クリックで拡大表示)

(2010/03/12)

 孵化した初齢幼虫は体長0.75mm、ルーペ代わりの+3度の強老眼鏡を掛けても、単なる粉と殆ど区別が付かない。それでも何やら動いているので、漸く虫だと分かる程度。ストロボの光を浴びて、右往左往していたが、卵塊から遠く離れることはなかった。

孵化したチャタテムシ2

チャタテムシの幼虫は可愛い.如何にも赤ちゃんと云う感じ

(ピクセル等倍、拡大不可)

(2010/03/12)

 このチャタテムシの種類は当然分からない[羽化するまで観察しヨツモンホソチャタテ(Graphopsocus cruciatus)であることが判明した]。我が家でチャタテムシを見たのは、月桂樹の葉裏に集団で居たのと、空中を浮遊していたものの2回だけで、何方もウスイロチャタテ科に属すと思われる。しかし、この科の虫は何れも小さく、成虫の体長は1.3~2.2mm(「富田・芳賀:日本産チャタテムシ目の目録と検索表」に拠る)だから、初齢幼虫が0.75mmと云うのは幾ら何でも大き過ぎる。

 葉裏に産卵してあるのだから、成虫が葉裏で生活するホソチャタテ科かケチャタテ科の可能性が高いと思う。しかし、確証は全く無い。奇跡的に運が良ければ、このまま成長を観察出来るかも知れないが、全部無事孵化したとして12頭、トベラの木全体に分散してしまえば、先ず見付からないだろう(ホソチャタテ科やケチャタテ科の虫は集団を作らず単独で生活する)[ホソチャタテ科(Stenopsocidae)であった]。

孵化したチャタテムシ3

寂しいのでもう1枚出すが、実は後ピン写真

(ピクセル等倍、拡大不可)

(2010/03/12)

 尚、ホソチャタテ科、ケチャタテ科の虫や、チャタテムシの卵塊、或いは、母虫が網を張っているところ等を御覧になりたい方は、こちらをどうぞ。


 今日の気温は20℃を超え、昼過ぎには22℃近くまで上昇した。春も直ぐそこまでやって来た、と云う感じである。このまま、暖かい日が続けば良いのだが・・・。


[追記]この幼虫は無事成虫にまで成長し、ホソチャタテ科(Stenopsocidae)のヨツモンホソチャタテ(Graphopsocus cruciatus)の幼虫であることが判明した。表題や本文中にある[]の中は判明後に追加訂正したものである。以下に、その後のヨツモンホソチャタテ幼虫の成長記録一覧を示しておく。


   内  容     掲 載 日    撮 影 日
   2齢幼虫     2010/03/23   2010/03/22
  3、4齢幼虫    2010/04/19   2010/04/10
   5齢幼虫     2010/04/25   2010/04/18,20
   6齢幼虫     2010/04/29   2010/04/20
    成 虫      2010/05/11   2010/04/20,24








最終更新日  2011.02.01 13:08:51
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2010.01.26
カテゴリ:昆虫(その他)


 最近はどうも植木鉢の下に居る生き物ばかり紹介している。他には目新しい生き物は見当たらないのだから、まァ、仕方がないが、我ながら余り面白くない。読者諸氏も同様と拝察申し上げるが、何卒御寛恕頂きたい。

 ・・・と云うことで、今日もまた植木鉢の下に居たトビムシの1種を紹介する。このトビムシ、先日の「トビムシの1種(その2)」と同時同所で撮影した。しかし、たった1枚しか撮れなかったので、その後、別個体を探してもう少し枚数を増やそうと思っていたのだが、どうしても見つからない。そこで写真はたった1枚だが、もう掲載してしまうことにしたのである。我が家の庭では、先日紹介した「トビムシの1種(その2)」が圧倒的な優占種の様である。


トビムシの1種(その3)
植木鉢の下に居たトビムシの1種.体長約1.5mm

(ピクセル等倍、拡大不可)

(2010/01/10)

 体長は約1.5mm、写真はピクセル等倍なので、画質はかなり酷い。例によって、トビムシの種類は分からない。しかし、体に毛が多く、腹節の後の方が前の節よりも長い。これらの点は、先日の「トビムシの1種(その2)」やずっと以前に掲載した「トビムシの1種」、或いは、別のWeblogで紹介した「トビムシの1種」も同じである。互いにかなり近い仲間であろうと思われるが、それ以上の判断するのは無謀と云うべきであろう。分類の決め手になる叉状器(跳躍器)は腹側にあって見えないし、虫が小さ過ぎて写真の解像力も不足しているからである。








最終更新日  2010.01.26 10:59:00
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2010.01.11
カテゴリ:昆虫(その他)


 前回に引き続き、今日も植木鉢の下に棲んでいる生き物を紹介する。

 こう云う所に居る生き物の中でその数が一番多いのは、恐らくトビムシであろう。大きくても体長4mm、多くは2mm以下なので、その存在に殆ど気が付くことのない虫である。以前、掲載した白いトビムシは、黒っぽい土とは対照的な色をしているので例外的に分かり易が、今日紹介する様なトビムシは、肉眼的には殆ど土と区別の付き難い色をしていて、見付けるのに苦労する。

 しかし、老眼とは雖も、細かい作業用の+3度の眼鏡をかければ、容易に見つかる。尤も、+3度だから地面に顔をくっ付ける様にしなければ焦点が合わないので、かなりキツイ姿勢を強いられることになる。



トビムシの1種1


トビムシの1種.かなり大型で体長約3.0mm

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/10)

 3種類のトビムシが見つかった。今日紹介するのはその中で一番沢山居たもので、殆どはこの種類であった。体長は大きな個体で3mm、トビムシとしては大きい方である。以前紹介した白いトビムシとは異なり、かなり跳躍力があって、時には10cm近く跳ぶ。

 肉眼的には地面と似た様な色に見えるが、写真に撮ってみると、中々綺麗。残念ながら、種類は分からない。以前、別のWeblogで紹介したケヤキの樹皮下に居たトビムシと一寸似ている。しかし、これらの写真だけでは検索表も引けないので、科すら分からないと云う情けない話と相成る。


トビムシの1種2


同一個体.胸部背面に長い毛があり、腹部にも長い棘がある

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/10)

 トビムシについては以前かなり詳しく説明したが、粘管目に属す最も原始的なグループの一つで、様々な点で普通の昆虫とは異なることから、最近では昆虫綱とは別のグループとする学者が多いらしい。

 何処が普通の昆虫と違うかと言うと、「翅がない、、変態をしない、成虫になっても脱皮を繰り返して成長する、交尾をせず雄が土の上に精包を置くと雌がこれを生殖口に収めると言う間接受精を行う、複眼単眼は無く8個の小眼(クモと同じ)より成る眼斑を持つ、多くは気管系を欠く、マルピーギ管を欠く・・・と色々ある」。これは以前書いた記事の引用である。


トビムシの1種3


別個体で体長2.5mm強.色彩が薄い

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/10)

 今日の写真は、何れも拡大表示するとピクセル等倍になる様調整してある。従って、5枚とも倍率は同じ。かなり大きさに違いがあるが、体の格好や色の分布は、小さい個体(若齢)でも大きな個体(成虫)でも殆ど同じである(変態をしない)。只、成虫の方が色合いがハッキリしている。


トビムシの1種4


前方から見た同一個体.眼は複眼ではなく8個の小眼からなる眼斑がある

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/10)

 触角の付け根の後方、普通の昆虫ならば複眼がある所に、芋虫の単眼の様な粒々が見える。これが小眼であろう。8個で1つの眼斑を成しているそうだが、小さ過ぎるのと毛が邪魔になって何個あるのか良く分からない。

 最初の2枚の写真では、腹部の下、中脚と後脚の間に前向きの白い脚の様なものが見える。これは跳躍に使用される叉状器の先端部であろう。先が二本に分かれているので、この様な名前が付いている。第4腹節に基部があり、前を向いている。


トビムシの1種5


体長1.5mm弱の若齢個体.体は小さくても体の形や

基本的な色合いは、大きなものと殆ど同じである

(写真クリックで拡大表示)

(2010/01/10)

 Wikipediaに拠れば、日本には約360種のトビムシが記録されているそうである。しかし、甲虫ではハムシ科だけで約780種と云うのだから、目全体で350種とはかなり小さなグループと言える。我が家に何種棲息しているかは分からないが、余り一生懸命に植木鉢の下を探すと、トビムシねたは直ぐに尽きてしまいそうである。これからは多足類でも探すとするか?








最終更新日  2010.01.11 16:35:32
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2009.07.28
カテゴリ:昆虫(その他)


 一昨日、ベランダの椅子で一服している時、目の前のクリスマスローズの上で体長2mm位の綺麗な黄色をした虫が浮遊しているのに気が付いた。以前掲載した「ハモグリバエの1種」かも知れないが、全身が真っ黄色に見えたから多分別の種類であろう。「庭を漂う微小な羽虫」シリーズには最適と思い暫く追いかけたのだが、残念ながら撮る暇もなく見失ってしまった。代わりに見付けたのが、このミドリグンバイウンカ(Kallitaxila sinica)の幼虫。ウンカやハゴロモ類の幼虫にはお尻に妙なお飾りを付けている種類がかなりあり、このミドリグンバイウンカの幼虫もその一つである。



ミドリグンバイウンカの幼虫(終齢)1

キショウブの葉に張り付くミドリグンバイウンカの幼虫

体長4.0mm.お尻から出ている針?は一体何の為?

写真クリックで拡大表示

(2009/07/26)



 ミドリグンバイウンカの成虫は、我が家では専らクチナシに寄生している。しかし、これまでクチナシの葉裏を幾ら探しても幼虫は見つからなかった。見付けたのはキショウブの葉の低い位置。些か撮り難かったが、まァ、何とかなった。

 体長は4.0mm、成虫と大して違わないから、終齢幼虫であろう。しかし、キショウブの草むらに居るとは思わなかった。幼虫と成虫で寄主が違うのであろうか。

ミドリグンバイウンカの幼虫(終齢)2


横から見たミドリグンバイウンカの幼虫

殆ど真っ平ら.写真クリックで拡大表示

(2009/07/26)



 ミドリグンバイウンカは半翅目同翅亜目ハゴロモ上科グンバイウンカ科に属す。しかし、九州大学の日本産昆虫目録データベースを参照すると、何故かドリグンバイウンカ(Kallitaxila sinica)は載っていない。Kallitaxila属は5種載っているのだが・・・。

 尚、Internetでミドリグンバイウンカを調べると、学名をKallitaxila sinicaではなく、Kallitaxilla sinicaとしているサイトが少なからずある。九大目録や東京都本土部昆虫目録では前者を使用しており、また、前者の属名で検索すると約3000の主に国外のサイトがヒットするのに対し、後者の属名では日本と台湾の若干のサイトがヒットするだけである。後者の属名は書き間違いであろう。

ミドリグンバイウンカの幼虫(終齢)3

前から見ると、潰れたカエルを連想させる

写真クリックで拡大表示

(2009/07/26)



 実は、前回の掲載で、画像倉庫が遂に満杯になってしまった。楽天(株)がこんな50MBなどと言う時代錯誤の容量を変更する気がないのは、楽天ブログはアフィリエイトで売り上げを伸ばす為の一つの手段に過ぎず、その文化的・社会的意義を全く評価していない証しだと思う。アフィリエイトで儲けるのが目的ならば、古い写真など意味がないから、50MBあれば充分と考えているのであろう。儲け第一で、Weblogのその他の意義を認めていないのであれば、今後、会社の事情で何時楽天ブログを閉鎖するかも知れず(楽天はかつて古本屋街を含む楽天フリマを簡単に破棄してしまった。膨大な古書に関するデータベースであったのだが、他に譲る事もせず一方的に放棄してしまった。古書の持つ分化的・学術的価値を全く認めていない証左である)、この様なところでWeblogを続けるのは些かの不安があるが、最近は何故かアクセス数が急激に増えており、他所へ移るのも何となく憚られる。

 画像はフォト蔵などの外部の画像倉庫から引っ張ってくることも出来る。しかし、画像倉庫がメインテナンス中であったりすると文章だけが出て写真は表示されないから、読者諸氏には大いに御迷惑をかけることになってしまう。

 ・・・と言う訳で、遂に楽天の手の内に落ち、画像倉庫を拡張した。今回を含め、以降は画像の容量など全く気にする必要がないので、可能であれば写真を拡大表示出来る様に「仕様変更」した。拡大可能な写真は2ピクセル幅の黒枠で囲ってある。拡大したときの大きさは画像の精緻さにより様々である。また、画質も幾分向上させた。緑色が赤っぽくなるのが少しは改善され、彩度が少し上がると思う。その代わり、写真が多い場合は、そのロードに今までより多少の時間がかかることが予想される。








最終更新日  2009.08.11 20:38:37
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