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我が家の庭の生き物たち (都内の小さな庭で)

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昆虫(アブ、カ、ハエ)

2016.06.26
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 先日、久しぶりに投稿したが、実は同じ日に別の綺麗な虫をもう1種撮ってある。

 ベッコウガガンボ(Dictenidia pictipennis)である。ガガンボ科(Tipulidae)ガガンボ亜科(Tipulinae)Ctenophorini(クシヒゲガガンボ族?)に属す。以前、紹介したホリカワクシヒゲガガンボと同族だが同属ではない。
 ホリカワクシヒゲガガンボより少し小さい。雌なので、触角は単純で短いが、雄では「クシヒゲ」状となる。


ベッコウガガンボ

ベッコウガガンボ(Dictenidia pictipennis
(写真クリックで拡大表示)
(2016/06/03)

 少し弱っていたのか高く飛べないので、捕虫網で確保して、居間のカーテンに留まらせて撮影した。

 本当は、更に部分拡大写真を撮るつもりだったのだが、カーテンの下の落ちた後、何処かへ消えてしまった。ガガンボは何処、ガガンボは居ずや、室内隈なく尋ぬる三度、呼べど答えず探せど見えず。
 そんな訳で残念ながら、写真は1枚しかない。






最終更新日  2016.06.28 17:59:27
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2011.12.19


 帰国の挨拶を書いたので、次は昨年撮った写真から何かを紹介するつもりであったが、余りに沢山写真があり、どう整理するか迷っている内に3週間近くも経ってしまった。

 既に調整を終えたマガイヒラタアブの蛹(囲蛹)の写真が沢山あるのだが、蛹だけでは読者も面白くなかろう。やはり成虫と一緒に紹介したい。しかし、楽天ブログの文字制限の為、写真は精々9枚が限度である。其処で、蛹の写真は一纏めにして写真の枚数を減らすことにし、成虫と一緒に掲載することにした。3枚一緒にして、縦幅1370ピクセルの写真もあるので御注意。



マガイヒラタアブの蛹1


マガイヒラタアブの蛹.上は蛹化した日、下はその3日後

(写真クリックで拡大表示)

(2010/11/26,29)

 マガイヒラタアブ(Syrphus dubius)の幼虫は今年の2月18日に掲載した(撮影は昨年=2010年の11月23日と25日)。今日紹介する蛹と成虫は、その幼虫のその後の姿である。

 最初の写真で上の方は、昨年の11月26日(幼虫写真4番目の次の日)に撮影したものである。蛹化直後はもっと白かったのだが、うかうかしている内に色が濃くなり、撮影した時には御覧の様に赤茶けた色になっていた。しかし、囲蛹の内側には幼虫と同じ様な模様が認められる。

 下の方は、その3日後、幼虫時の模様は不明瞭である。


マガイヒラタアブの蛹2


蛹化3日後のマガイヒラタアブの蛹

(写真クリックで拡大表示)

(2010/11/29)

 3日後の囲蛹を別の方向から撮ってみた。本当はもっと沢山あるのだが、3枚だけにした。一番下は後気門を拡大したものである。前気門は真ん中の写真の隠れて見えない下側にある。


マガイヒラタアブの蛹3


蛹化後9日、羽化前日のマガイの蛹

成虫の黄と黒の縞が透けて見える

(写真クリックで拡大表示)

(2010/12/05)

 次は羽化前日の写真。写真全体に少し黒っぽく見えるかも知れないが、これは蛹が色濃くなったからで、下の葉っぱの色はかえって少し明るくなる程度に調整してある(コナラの葉っぱが次第に枯れて黄色くなって来ているのに御注意)。

 囲蛹の下側にヒラタアブの黄と黒の模様が透けて見える。


マガイヒラタアブ1


羽化したマガイヒラタアブの雄

(写真クリックで拡大表示)

(2010/12/06)

 次の日の朝に羽化した。体が硬化したのを確認してから冷蔵庫で数時間冷やしてコナラの葉裏に置き、充分元気になる直前に撮影したものである。マガイヒラタアブやその仲間は成虫越冬なので、寒さに強い。1℃の冷蔵をに入れて置いても、室温に戻すと、忽ちの内に元気になり、飛んで行ってしまう。

 こう云う寒さに強い虫の屋内撮影は、結構面倒なのである。


マガイヒラタアブ2


横から.翅の基部下側に見えるのが胸弁下片なのか良く分からない

(写真クリックで拡大表示)

(2010/12/06)

 マガイヒラタアブはハナアブ科(Syrphidae)ヒラタアブ亜科(Syrphinae)ヒラタアブ族(Syrphini)ヒラタアブ属(Syrphus)に属す、最も正統的な?ヒラタアブである。同属にはケヒラタアブ、オオフタホシヒラタアブ、キイロナミホシヒラタアブの他、九州大学の目録には全部で10種が載っている。しかし、その10種の内、上記3種の他は総て?マークが付いており、どうも分類学的にハッキリしない点があるらしい。尚、マガイ(以下、「ヒラタアブ」を省略)は、最近キイロナミホシから独立したとのことで、九大目録には載っていない。

 しかし、マガイの学名を正式に書くとSyrphus dubius Matumura, 1918 であり、このMatumuraは日本の昆虫学の開祖と云われる故松村松年氏(北海道帝國大学教授)であろうと思われ、それが最近まで認められなかったと云うのはどうも解せない。九大と北大との派閥争いか?。


マガイヒラタアブ3


前から.複眼は無毛、顔の正中線には明確な黒条はない

(写真クリックで拡大表示)

(2010/12/06)

 一方、ハナアブの研究者として知られる市毛氏の「ハナアブ写真集」には、マガイと上記3種の他、最近記載されたツヤテンとマガタマモンを加えた6種が載っているだけである。

 どうも、Syrphus属にはまだ不明な点が多い様である。しかし、和名の付いた上記6種に関しては、余り問題は無いらしい。


マガイヒラタアブ4


斜めから見た図.少し前ピン

(写真クリックで拡大表示)

(2010/12/06)

 さて、マガイの属すSyrphus属と他のヒラタアブとの違いを示さなくてはならない。先ず、Syrphus属のヒラタアブは、模様のよく似たフタホシやナミホシ等のEupeodes属の種よりやや大型であり、飛び方も力強く速い。図鑑や写真を見ると、良く似ており区別が難しいが、実際に飛んでいる所を見ると、かなり雰囲気が違う。また、フタホシやナミホシには、顔に黒色中条があるが、Syrphus属には明確な黒色中条はないらしい。

 更に、今日の写真では明確でないが、Syrphus属の胸弁下片には黄色の長毛が生えている。これは、此の属の大きな特徴である(Manual of Nearctic Dipteraに拠る)。


マガイヒラタアブ5


別個体.12月16日に羽化.これも雄

(写真クリックで拡大表示)

(2010/12/16)

 Syrphus属とすると、先ず、マガタマモンとツヤテンは、木野田君公著「札幌の昆虫」に北海道固有種とあるので、考慮する必要はないだろう。また、キイロナミホシも、北海道と東北以外には殆ど記録が無い様なので、除外して良いと思われる(拙Weblogを含めて、関東以西のキイロナミホシとする写真は、市毛氏に拠れば、マガイの見誤りらしい)。

 残る3種の内、ケヒラタアブには複眼に毛が生えているので区別出来る。但し、雌の場合は相当に精度の高い写真でないと判別出来ない程度の細かい毛らしい。オオフタホシは名前の通りかなり大きい。現物が飛んでいる所を見ればマガイとの区別は明らかだが、写真ではそうは行かない。

 前述の「札幌の昆虫」を見ると、雄の場合、後脛節は、オオフタホシではほぼ黄色で中程に暗色の輪があり、マガイでは先端過半が黒色である。また、雌の後腿節は、オオフタホシでは基部のみが黒色で他は黄色なのに対し、マガイでは先端部以外は黒色、となっている。雄では参照する部分が脛節、雌では腿節なので御注意!

 写真のヒラタアブは雄で、後脛節は先端過半が黒っぽい。雌ではないが、腿節も先端部以外は黒色である。マガイとして良いであろう。


マガイヒラタアブ6


後脛節はやはり先端過半が黒っぽく、腿節も先端以外は黒色

(写真クリックで拡大表示)

(2010/12/16)

 マガイヒラタアブの幼虫は3頭を飼育した。何れも囲蛹にはなったが、羽化したのは2頭のみであった。どうも、ヒラタアブ類の羽化成功率は余り高くない様である。

 もう少し書きたいこともあるが、文字制限があるので、今日はこれでお終い。








最終更新日  2011.12.19 17:32:07
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2011.07.22


 前回に引き続き、2番目のニセアシナガキンバエを紹介する。田悟(2010)(「関東地方にて採集したアシナガバエ科の記録」,はなあぶ No.30-2,1-96)で、ウスグロエダナシアシナガバエの新称を与えられた、ホソアシナガバエ亜科(Sciapodinae)のMesorhaga sp.1である(今日の写真の種については、田悟氏から確認を頂いた)。

 実は、一昨年の夏に「ニセアシナガキンバエ」を掲載した時から、どうもこの辺りに居る「ニセアシナガキンバエ」には複数種が含まれている様な気がしていた。其処で、以前に撮影した写真を調べてみると、遠目にはソックリだが、翅脈相の大いに異なる種が見つかった。撮影当時は、「ニセアシナガキンバエその1」であるウデゲヒメホソアシナガバエ(Amblypsilopus sp.1、以下ウデゲと略す)と区別が付かなかったらしい。

 尚、Web上にある「アシナガキンバエ」の写真を1時間余り調べてみたが、明確に本種と思われる写真は見つからなかった。



ウスグロエダナシアシナガバエ1


ウスグロエダナシアシナガバエ(Mesorhaga sp.1)の雄

M1+2脈は分岐せず、緩やかに湾曲する

背中の真ん中付近に中刺毛が見える

(写真クリックで拡大表示)

(2007/05/28)

 このアシナガバエは、2007年から毎年(日本不在の09年を除く)自宅やその近く(東京都世田谷区西部)で撮影されており、興味深いことに、撮影日は何れも5月17日から5月28日までの約10日間に限られていた。昨年は、写真は撮ったものの、「身柄の確保」に失敗したので、双翅目の掲示板「一寸のハエにも五分の大和魂・改」に御伺いを立てるのは控えた。


ウスグロエダナシアシナガバエ2


同種の雌.上の個体とは異なり青味が強い

(写真クリックで拡大表示)

(2010/05/28)

 其処で、今年こそはと思い、5月の中旬から自宅や近くの緑地で、その出現を待っていたのである。今冬は寒さが厳しかったせいか、虫の出や草木の開花が、種類によってはかなり遅れた。今年の初見は5月31日、最終は6月8日で、2週間程ずれているものの、やはり出現時期は極く狭い範囲に限られていた。


ウスグロエダナシアシナガバエ3


同一個体.この手のアシナガバエはみな精悍な顔をしている

雌の場合、中刺毛は不明瞭、乃至、見えない

(写真クリックで拡大表示)

(2010/05/28)

 ニセアシナガキンバエその1であるウデゲと「遠目にはソックリ」と書いたが、このウスグロエダナシアシナガバエ(以下、ウスグロと略す)は、その名前の通り翅がやや暗色で、光線の具合によっては殆ど透明に見える時もあるが、青やかなり黒い色に見えることが多い。


ウスグロエダナシアシナガバエ4


同一個体の超接写写真(約1.5倍).この程度の倍率で

撮影すると、中刺毛が微かに認められる

(写真クリックで拡大表示)

(2010/05/28)

 このウスグロの第1の特徴は翅脈である。本種の属すMesorhaga属では、写真でお分かりの通り、M1+2脈は分岐せずに緩やかに湾曲し(翅脈についてはこちらの5番目の写真を参照されたい)、他属のホソアシナガバエ亜科(Sciapodinae)の様に、M2脈を生じることはない。和名に含まれる「エダナシ」は、このことを意味する。

 この様な翅脈相はホソアシナガバエ亜科の中では極めて特異的である。


ウスグロエダナシアシナガバエ5


今年撮影した赤味の強い雄.かなり分かり難いが

中刺毛が片側2列あるのが認められる

(写真クリックで拡大表示)

(2011/06/07)

 九州大学の日本産昆虫目録を見ると、Mesorhaga属には、M. janataと、現在ではCondylostylus属に入れられているマダラホソアシナガバエ(マダラアシナガバエ)の2種が属すのみで、M. janataがどんな特徴を持つのかは、調べてみたが良く分からなかった。田悟(2010)にも何も書かれていない。また、田悟(2010)に載っているMesorhaga属は、本種1種のみである。


ウスグロエダナシアシナガバエ6


上の個体の標本・頭部拡大写真(約3.5倍).2方向から撮影

後単眼刺毛(poc)は3対に見えるが、他に極く短い刺毛もある

略号については本文参照のこと

(写真クリックで拡大表示)

(2011/06/08-0703)

 さて、次にこのウスグロの細かい特徴を見ることにする。写真は何れも5番目の赤味の強い個体で、日付は撮影日であり、採集日(2011/06/07)ではない。

 単眼刺毛(oc)は1対、後単眼刺毛(poc)は、田悟(2010)では4対と書かれているが、写真(上)では3対の様に見える。しかし、角度によっては極く細い刺毛らしきものが1本見えていたりするし(上写真の小白矢印)、写真で刺毛の数を数えるのはかなり困難である。頭頂刺毛(vs)は1対で、これは前方を向き少し下に曲がる。

 他に、頭頂付近には後眼刺毛列に続く多数の曲がった長刺毛があり、後頭頂刺毛はそれらからの区別が難しい。尚、このウスグロでは、前回のウデゲとは異なり、頭部刺毛に関する雌雄の差は基本的に認められない。

 また、触角第2節(梗節)からは短い刺毛が多数生じている。


ウスグロエダナシアシナガバエ7


同一個体の胸部.中刺毛(ac)2列(ac1とac2)

背中刺毛(dc)は1列で6本見える

(写真クリックで拡大表示)

(2011/07/02)

 胸背の刺毛は、田悟(2010)に拠れば、中刺毛(ac)が(片側)2列で4~6対、背中刺毛(dc)が1列で5対以上、中刺毛はかなり不規則に並んでいる(上)。しかし、生態写真からは、中刺毛は、雄では細かいながらも認められるが(1、5番目の写真)、雌では不明瞭(2,3番目)、乃至は、疎ら(4番目)に見える。やはり、生態写真で刺毛を確認するのは相当に困難である。


ウスグロエダナシアシナガバエ8


同一個体の胸部.記号については本文参照のこと

(写真クリックで拡大表示)

(2011/07/02)

 胸部肩側の刺毛は、肩刺毛が無く(小毛は存在するとのこと)、肩後刺毛(ph)1、背側刺毛(np)2、横溝上刺毛(su)1、翅背刺毛(sa)2、翅後刺毛(pas)1、小楯板側刺毛(is)2となっており、これらは写真からも認められた。尚、刺毛の称呼については異説も色々有るらしいが、これらの名称は田悟(2010)に拠る。

 尚、写真は省略するが、前脚付節先端の爪の間からほぼ垂直に伸びる1長毛があり、これはその中央付近で前方へ湾曲する。


ウスグロエダナシアシナガバエ9


同一個体の尾端(交尾器).末端の尾角(cercus)の形状は独特

横に伸びる長い刺毛が両側にある(黒矢印)

(写真クリックで拡大表示)

(2011/06/08)

 最後に雄の尾端を示す。先端部の尾角(cercus)は先端が2つに分かれる独特の形をしている。また、その側面には強く長い1対の刺毛が認められる(黒小矢印)。


 田悟(2010)を見ると、ホソアシナガバエ亜科には、他にも「ニセアシナガキンバエ」の候補が幾つかある。しかし、これ以上書くと楽天ブログの文字制限に引っ掛かってしまうので、これらについては、また別の機会に紹介することとする。








最終更新日  2011.07.31 08:01:03
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2011.07.17


 一昨年の8月に、世上で「アシナガキンバエ」とされているアシナガバエが、実際は亜科も異なる全く別の種であることを掲載した。今回はその「ニセアシナガキンバエ」の正体がもう少し詳しく分かったので、それについて書くことにする。

 実は昨年、双翅目屋の集まりである双翅目談話会の会誌「はなあぶ」に、田悟敏弘氏が「関東地方にて採集したアシナガバエ科の記録」(No.30-2,2010)と云う、250枚もの図を含む96ページの大報文を載せられた。このWeblogの撮影場所は関東地方だから、以前掲載した「ニセアシナガキンバエ」は、当然この報文に載っている筈である。



ウデゲヒメホソアシナガバエ1


ウデヒゲヒメホソアシナガバエ(Amblypsilopus sp.1)の雄

冷蔵庫で冷やして動けなくしてから撮影

体長4.5mm弱、翅長4.0mm強

普通の個体よりもかなり赤味が強い

(写真クリックで拡大表示)

(2011/06/24)

 「アシナガキンバエ」としてWeb上に掲載されている”ニセ”アシナガバエは、実際にはかなりの種類が含まれるのではないかと思われる。しかし、その中で最も一般的な種は、我が家の庭(東京都世田谷区西部)にも沢山居るこの写真の種であろう。その正体をハッキリさせるには、生体の写真を撮るばかりでなく、虫を捕まえて細部を詳しく調べることが必要となる。特に重要なのは雄の交尾器(ゲニタリア)の構造で、これは生体では中々撮り難い。

 ・・・と云う訳で、以下に示す様に、虫体を確保して色々調べた結果、このアシナガバエは、田悟氏が「ウデゲヒメホソアシナガバエ」と新称を付けられた、ホソアシナガバエ亜科(Sciapodinae)のAmblypsilopus sp. 1と同一であると云う結論に達した。この点については、田悟氏からも同意を頂いた。

 和名があって、学名が未定なのは、一寸奇妙に思われるかも知れない。しかし、研究の進んでいない分野では良くあることで、世界のアシナガバエに関するデータが充分揃っておらず、種の記載にまでは至っていないのである。この田悟氏の報文の目的も、新種の記載ではなく、取り敢えず、日本産アシナガバエ科の不明種を和名と云う共通の認識に基づいて整理しようと云うことなのである。


ウデゲヒメホソアシナガバエ2


以下4番目まで同一個体.雄の交尾器は大きい

(写真クリックで拡大表示)

(2011/06/24)

 一昨年に掲載したのは、雌の写真ばかりであったので、今回は雄の生体写真を載せることにした。しかし、この写真、実は一種の「ヤラセ写真」である。

 この手のアシナガバエは、極めて敏感な上に、今年は早くから気温が高かったせいか常に動き回っていて、中々高精度の写真が撮れない。其処で、捕獲して冷蔵庫で冷やし、仮死状態になったのを蕗の葉の上に置き、元気を取り戻しつつあるところを据物撮りにしたのである。だから、何となく脚付きが頼りない。


ウデゲヒメホソアシナガバエ3


前から見ると非常に精悍.複眼の一部が赤紫なのは構造色

胸背中央の左右各2列の刺毛は中刺毛、その横は背中刺毛

(写真クリックで拡大表示)

(2011/06/24)

 尚、今回はストロボにディフューザーを付けて撮影しているので、全体の調子が柔らかく、実際に近い質感が出ている。


ウデゲヒメホソアシナガバエ4


冷蔵庫で冷やして仮死状態にした後、元気を回復中だが

まだ充分ではないので、脚付きが些か頼りない

(写真クリックで拡大表示)

(2011/06/24)

 この種は、一般には金色から金緑、金青色を帯びた個体が多いが、写真の個体ではかなり赤味が強い。しかし、アシナガバエ科では、金青~金緑~金~金赤の色彩変化は普通の様である。


ウデゲヒメホソアシナガバエ5


ウデゲヒメホソアシナガバエの翅脈

(写真クリックで拡大表示)

(2011/07/07)

 これから、細部の話となる。まず最初に翅脈である。

 このウデゲヒメホソアシナガバエはホソアシナガバエ亜科(Sciapodinae)に属し、この亜科では、翅脈相は上の写真の様に、M1+2脈がM1脈とM2脈に別れ、M1脈は前方に強く曲り、その後緩やかに元の方向に戻って、前方のR4+5脈の近くで翅端に達するのが一般的である(例外あり)。この種では、写真で見られる通り、M2脈はかなり弱い。

 一方、本物のアシナガキンバエが属すアシナガバエ亜科アシナガバエ属(Dolichopus)の多くは、M1+2脈は2回直角に近い角度で曲り段状を呈す。

 尚、九大名誉教授の三枝先生の御話に拠ると、M1+2脈は分岐するのではなく曲がるだけであり、此処で書いたM2脈は二次脈とする考え方もあるとのこと。


ウデゲヒメホソアシナガバエ6


頭部の刺毛.雄(左)と雌(右)で異なる

(写真クリックで拡大表示)

(2011/07/07)

 次に頭部の刺毛。この種では、雄と雌で頭部の刺毛が大いに異なる。

 雄(写真左)では前額の複眼寄りに多数の直立刺毛があり、普通この辺りにあるはずの頭頂刺毛(vs)が無い。また、単眼刺毛(oc)は強い1対があり、後単眼刺毛(poc)は、田悟氏の報文では1対だが写真では2対の様に見える(この辺りの判断は写真では難しい)。また、後頭頂刺毛は後眼刺毛列と一緒になっていてそれらと区別し難い。

 一方、雌(右)では前額の直立刺毛は無く、その代わりに強い頭頂刺毛(vs)がある。単眼刺毛、後単眼刺毛、後頭頂刺毛は雄と大差ない。

 胸部の刺毛については、3番目の写真で中刺毛が2列、背中刺毛が1列あるのが確認出来る。しかし、その他の肩に近い部分の刺毛(肩刺毛2、肩後刺毛1、背側刺毛2、横溝前翅内刺毛1、横溝上刺毛1、翅背刺毛2等)は、その数も多く、また、脱落していると思われるものもあって、色々な方向から写真を撮ってみたが、完全には識別出来なかった。やはり、実体顕微鏡が無いと、この手の刺毛の判別は難しい。


ウデゲヒメホソアシナガバエ7


「ウデゲ」の名は、前脚第1、第2付節に密生する短毛から来ている

(写真クリックで拡大表示)

(2011/07/07)

 このアシナガバエの前脚第1、第2付節には、その両側に短毛が密に生えている(上)。これがこの種の一大特徴で、「ウデゲヒメホソアシナガバエ」の名称は此処から来ている。


ウデゲヒメホソアシナガバエ8


雄の尾端.田悟氏報文の176図と基本的に一致する

(写真クリックで拡大表示)

(2011/07/07)

 最後に雄の腹端部(交尾器)である(上)。田悟氏の報文に載せられた図と基本的に一致しており、類似した交尾器を持つ種は他に見当たらない。これは、この種が「ウデゲヒメホソアシナガバエ」であることを示す、最も決定的な証拠である。


 本種は、一昨年の夏に双翅目の掲示板「一寸のハエにも五分の大和魂・改」で御検討頂いた種で、その結果は既に拙Weblogに載せてある。その時は、私が生態写真しか提示しなかった為、三枝先生がお手元の標本の中からよく似た種を探がす労を取られ、それをChrysosoma属である可能性が高いと判断された。今回の田悟氏の報文で、このアシナガバエは同亜科別属のAmblypsilopus属に属すことが示されたが、この不一致は、私が写真のみ、しかも雌の写真しか提示せず、細部を検討出来る標本を作らなかったのが原因である。私が、虫を殺さないと云う我が儘を通した為、結果として三枝先生には大変な御迷惑を掛けてしまった。先生には、此処に深くお詫びする次第である。

 しかし、Chrysosoma属とAmblypsilopus属は非常に近い間柄にあり、このウデゲヒメホソアシナガバエの正確な所属については今後検討の余地があるとのこと。先生に御迷惑を掛けてしまい、すっかりショゲ返って居たが、これで少しは気が楽になった。








最終更新日  2011.07.31 08:03:41
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2011.05.27


 作業が一段落したので、またWeblogの更新をすることにした。

 実は、今日は別の虫を紹介するつもりだったのだが、一寸した訳があって、以前紹介したことのあるスイセンハナアブ(Merodon equestris)を、もう一度掲載することになった。



スイセンハナアブ(雄)1


クリスマスローズの葉上に留まるスイセンハナアブ(雄)

遠くから見ると、コマルハナバチの働きバチに似る

(写真クリックで拡大表示)

(2011/05/20)

 遠目に見ると、コマルハナバチの働きバチの様な大きさと色具合である。しかし、ハチとアブ(本当はハエだがアブとしておく)を見間違えることはない。

 それにしても、今までこの辺り(東京都世田谷区西部)で見たことのない配色、これはシッカリ撮ってやろうと思ったのだが、結構敏感なヤツで、数枚で逃げられてしまった。


スイセンハナアブ(雄)2


斜め上から撮ったスイセンハナアブ(雄)

翅脈がハラブトハナアブ属とは異なる

真上からは今回も撮れなかった

(写真クリックで拡大表示)

(2011/05/20)

 太めで毛深いハナアブ(ハナアブ科:Syrphidae)と言えば、ハラブトハナアブ属(Mallota)が思い浮かぶ。早速、市毛氏の「ハナアブ写真集」を参照してみた。しかし、ハラブトハナアブ属と今日のハナアブとでは、翅脈が明らかに異なる。

 さて、それでは一体、此奴は何者・・・、と考えていたら、外来種のスイセンハナアブのことを思い出した。昨年の今頃に掲載したことがあるが、全身が黄褐色~灰褐色の毛で覆われていて、今日のハナアブとはまるで模様が違う。しかし、模様は個体変異かも知れない。


スイセンハナアブ(雄)3


横から見ると、後腿節が太く、脛節は曲り

その内側に2個の突起があるのが見える

(写真クリックで拡大表示)

(2011/05/20)

 早速、自分のWeblogを見直してみた。翅脈は全く同じである。「ハナアブ写真集」を良く見てみると、この様な翅脈はスイセンハナアブの属すMerodon属だけの様で、しかも、この属には他にカワムラモモブトハナアブが記録されているだけである。カワムラモモブトは「ハナアブ写真集」に載っており、明らかに別種である。・・・と言うことで、今日のハナアブはスイセンハナアブ(Merodon equestris)で間違いないであろう。Web上で探してみると、ソックリな写真が沢山出て来た。極く普通の変異の様である。

 昨年掲載した時にも書いたが、北隆館の新訂圖鑑には、「脚は黒色で後脚の腿節は肥厚し脛節内側中央付近は広く瘤状に膨れ、末端内側には長い角状突起があり、外側には板状の突起がある」と書かれている。「板状の突起」は角度の関係で良く分からないが、内側の膨れと突起は上の写真で明らかである。


スイセンハナアブ(雄)4


斜め前から見たスイセンハナアブの雄

右後から陽が当たって些か見苦しい

(写真クリックで拡大表示)

(2011/05/20)

 しかし、昨年掲載した時にも最初はハラブトハナアブの仲間と間違えている。進歩がない、と言うか、1年前に書いた記事のことはもうすっかり忘れている。全く、困ったものである。


 尚、九州大学の日本産昆虫目録には外来種のスイセンハナアブは見当たらず、Merodon属にはカワムラモモブトハナアブ(Merodon kawamurai)とナガモモブトハナアブ(Merodon scutellaris Shiraki, 1968)の2種が載っている。しかし、「一寸のハエにも五分の大和魂・改」の関連サイトである「みんなで作る双翅目図鑑」(写真は殆ど無い)の一覧表(九大目録よりも新しい)を見ると、Merodon属はスイセンハナアブとカワムラモモブトハナアブの2種のみで、ナガモモブトハナアブは(Azpeytia shirakii Hurkmans. 1993)となっており、全然別の種となっている(族はマドヒラタアブ族で同じ)。

 また、北隆館の新訂圖鑑を見ると、スイセンハナアブの学名はMallota equestris)であり、該一覧表とは属ばかりでなく族も異なる。Mallota属はナミハナアブ族(Eristalini)、Merodon属はマドヒラタアブ族(Eumerini)に属す。

 この辺り、一体どうなっているのか、一介の素人には全く分からないが、此処では、市毛氏の写真集に従って、スイセンハナアブはマドヒラタアブ族に属し、学名はMerodon equestrisとしておく。








最終更新日  2011.05.27 15:23:00
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2011.05.19


 毎日同じ作業の連続で少し疲れた。其処で、今日は気分転換にWeblogを書くことにした。

 冬の間にホソヒラタアブやクロヒラタアブの食事用と思ってノースポールを3株植えて置いた。これが4月頃から勢力を増しスザマジイ密度で咲いていたのだが、ある日、どうも1株分と言うか、1/3位の花が萎れ始めた。メガネを掛けて良く見てみると、何と、茎にアブラムシがビッシリ!!

 これは困ったことだと思っていたら、数日後、体長7mm位のクロヒラタアブ(Betasyrphus serarius:ハナアブ科Syrphidaeヒラタアブ亜科Syrphinae)の幼虫が数頭、花の上で日向ぼっこ?しているのを見つけた。やはり、アブラムシが発生すると、ヒラタアブの幼虫も出現することになっているらしい。



ノースポールとクロヒラタアブの幼虫


ノースポールの花の上で日向ぼっこ?するクロヒラタアブの幼虫

黒と白の矢印の先に全部で5頭見える

(写真クリックで拡大表示)

(2011/04/27)

 2日後、またクロヒラタアブの幼虫が花の上で日向ぼっこをしていた(上の写真)。成虫は日向ぼっこが大好きだが、幼虫も日向ぼっこが好きなのか? 或いは、日に当たらないとヴィタミンDが不足するのかも知れない。

 上の写真で、黒と白の矢印で示した先に、クロヒラタアブの幼虫が居る。全部で5頭だが、勿論、見えないところにもまだ居る。


ノースポールの花上で日向ぼっこするクロヒラタアブの幼虫1


最初の写真で、右下側端から2番目の個体

90度回転しているので御注意

(写真クリックで拡大表示)

(2011/04/27)



ノースポールの花上で日向ぼっこするクロヒラタアブの幼虫2


最初の写真で右下端の個体を横から見たもの.花粉まみれである

或いは、幼虫も花粉を食べるのだろうか?

(写真クリックで拡大表示)

(2011/04/27)

 しかし、2日前は7mm程度だったのが、2日で10~12mmに成長している。蛹化直前と云う感じ。

 実際、既に蛹になったものも見つかった(次の次の写真)。


クロヒラタアブの幼虫2頭


花の下で2頭の幼虫が仲良く?並んでいた

(写真クリックで拡大表示)

(2011/04/27)

 花の下で、2頭が仲良く?している場面も見つけた(上)。クロヒラタアブの幼虫は共食いをすることもあるので、こんな光景は珍しいのではないだろうか。因みに、細長い方が頭なので、上の写真では互いに「顔」を向け合っていることになる。

 これまでの経験によると、蛹になってから確保したヒラタアブ類の羽化率はかなり低い。50%を越えたことはないと思う。コバチ類が「無数」に出て来るか、その儘干からびてしまうことが多い。ヒラタアブ類は蛹になってからコバチ類に寄生される、と何処かで読んだ。其処で、もう蛹化も近いし、見つけた個体(幼虫7頭に蛹1個)は全部飼育することにした。


クロヒラタアブの蛹


既に蛹になっている個体もあった

(写真クリックで拡大表示)

(2011/04/27)

 ところで、餌となるアブラムシは・・・と見ると、もう殆ど居ない。下の写真は、辛うじて残っているアブラムシを見つけ出して撮ったもの。背景になっている茎に見える白っぽい粒々は中身を吸われたアブラムシの殻である(一部に脱皮殻もあろう)。

 アブラムシの居た茎の数は50本位で、各茎に50~100頭位のアブラムシが居たと思う。・・・と言うことは、全部で3000~4000位のアブラムシが、数日で殆ど全滅してしまったのである。

 この時見つけたクロヒラタアブの幼虫と蛹は全部で8個体、他に、ホソヒラタアブの幼虫も数頭見つけた。勿論、見えないところにもかなりの数の幼虫(特に小さい個体)が居ただろうが、しかし、天敵としてのヒラタアブ幼虫の威力、スザマジイものである。


ノースポールに寄生するミカンミドリアブラムシ1


ノースポールの茎に寄生しているミカンミドリアブラムシ

周囲の茎にいたアブラムシは殆ど全滅している

(写真クリックで拡大表示)

(2011/04/27)

 このアブラムシ、全農教のアブラムシ図鑑で調べてみると、どうやらミカンミドリアブラムシ(Aphis citricola)らしい。体全体や脚、角状管、尾片等の色、角状管と尾片の形態、触角の長さなどが一致する。


ノースポールに寄生するミカンミドリアブラムシ2


ミカンミドリアブラムシ.角状管と尾片は黒く、後腿節の先端部と

脛節の基部、成虫の頭部は、角状管ほどではないが暗色

(写真クリックで拡大表示)

(2011/04/27)

 同図鑑に拠れば、このアブラムシはミカン属、シモツケ属、リンゴ属、ボケ属、その他多くの木本植物や草本に寄生する。かつてアブラムシは寄主の違いで分類されたことが多いので、このアブラムシも、学名和名共に、沢山の名前を持っていた。

 ユキヤナギアブラムシ(A. spiraecola)の名もよく知られているが、同図鑑に拠れば、これは本種のシノニム(Synonym:異名)とのこと(尚、九州大学の日本産昆虫目録を見ると、ミカンミドリアブラムシの名は見当たらず、ユキヤナギアブラムシがA. citricolaとして載っている)。


羽化したクロヒラタアブの雌雄


確保したクロヒラタアブの幼虫と蛹全8頭総てが無事羽化した

左は既に蛹になっていた個体で雄(5月4日羽化)

右は幼虫から飼育したもので雌(5月7日羽化)

(写真クリックで拡大表示)

(2011/05/04、05/08)

 幼虫7頭と蛹1個を確保したが、幸いなことに、全個体が無事に羽化した。飼育の甲斐があったと言える。クロヒラタアブはもう既に紹介済みだが(実は、幼虫も蛹も・・・)、写真の幼虫がクロヒラタアブであったことの証拠として、雄雌1頭ずつを並べて掲載することにした(酷似種にニッポンクロヒラタアブ(B. nipponensis)があるが、珍種の様だし関東では記録が無いのでその可能性は考慮していない)。

 左が雄、右が雌。体長がほぼ等しくなる様に倍率を調整してある(実際の体長は、雌が約11.0mm、雄が11.5mmで殆ど違わない)。小楯板や頭部胸部は雄の方がかなり大きい。逆に言えば、雌は腹部の比率が大きい訳だが、腹には卵、或いは、その元(卵原細胞や卵母細胞)が詰まっている筈なので当然であろう。

 尚、今回はクロヒラタアブの幼虫や蛹の詳細に付いては紹介しなかった。実は、昨年の暮れにその細かい構造や捕食行動をシッカリ撮影してある。しかし、余りに詳しく写真を撮り過ぎたので、どう整理するかがまだ決まっていない。その内、掲載すると思うが、何時のことになるか、自分でも良く分からない。


[18日に掲載予定であったが、一部の写真が未調整であった為、19日の朝に掲載することになった。文頭の「今日」は昨日(18日)である]








最終更新日  2011.05.19 09:25:08
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2010.11.10


 今年の秋は、例年に比して、我が家の庭を訪れるハナアブの種類が多い。先日紹介したキスネクロハナアブシママメヒラタアブは初めて見るハナアブだったし、2年に1度位しか姿を見られないキゴシハナアブも今年は既に何回かやって来た。

 今日、紹介するオオフタホシヒラタアブSyrphus ribesii)も普段は滅多に現れない、この辺りではかなり稀なハナアブである。しかし、今年はその姿を3~4回も見ている。やはり、これもこの夏が異常に暑かったことと関係しているのであろうか。



オオフタホシヒラタアブ(雌)1


オオフタホシヒラタアブの雌.体長15mmと大きい

背景がセイタカアワダチソウなので色が映えない

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/22)

 実は、このオオフタホシヒラタアブは、既に4年前に紹介済みである。しかし、この時は遠くから産卵している所を背面から撮った同じ様な写真2枚しか掲載出来なかった。産卵中だから体を丸めており、頭やお尻は良く写っていない。

 今回の写真も枚数は多くはないが、ずっと近寄って撮影しているし、また、色々な角度からも撮影してある。種の特徴がかなり良く出ていると思うので、再掲載することにしたのである。



オオフタホシヒラタアブ(雌)2


触角の基部後半分を取り巻く様に黒色紋が認められる

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/22)

 ハナアブ科(Syrphidae)ヒラタアブ亜科(Syrphinae)ヒラタアブ族(Syrphini)に属す。兎に角、名前の通り大きなヒラタアブである。少なくともこの辺り(東京都世田谷区西部)で、プーンと云う羽音がハッキリ聞こえるヒラタアブは、このオオフタホシヒラタアブだけだと思う。

 写真の個体の体長は約15mm、翅長は12.5mm、一寸信じがたい大きさだが、等倍撮影した時の虫の大きさを予め等倍撮影してあるスケールと比較すると、そう云う大きさになる。


オオフタホシヒラタアブ(雌)3


顔には黒色中条は認められない.眼は無毛に見える

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/22)

 このオオフタホシヒラタアブは、前回の「アシブトハナアブ(雌:黒化型)」の様に腹背の模様が変化することは殆どない様である。大きさと斑紋で、殆ど種が確定する感があるが、もう一つ、この種特有の特徴がある。

 額の半月と呼ばれる部分に見られる黒色紋である。触角の基部後半分を取り巻く様に、3つに分かれた先の尖った部分を持つ黒色紋が認められる。この個体では、その紋と単眼の間はかなり色が薄くなっているが、後日撮影した別個体では単眼まで色が濃かった。


オオフタホシヒラタアブ(雌)4


後腿節は基部のみが黒色で他は黄褐色.腹部腹板の模様が面白い

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/22)

 その「後日撮影した個体」だが、写真はもうない。勿論チャンと撮影したのである。焦点もピッタシ合っていた。しかし、画像をコムピュータで見てビックリ、ザラザラで細部不詳、ISOを前日に1600に設定していたのを忘れていたのである。

 このカメラ、通常の写真ならばISO1600でも良く写るのだが(例えば「アオサギ」)、ピクセル等倍まで拡大することもある昆虫の写真では、ISO1600は全く使用に耐えない。全部没→消去してしまった。しかし、今考えると読者の参考の為にとって置いた方が良かったと思うが・・・、後悔先に立たず。








最終更新日  2010.11.10 16:45:55
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2010.11.04


 かなり以前から、写真を拡大表示出来る様にしたが、その為には平均的に解像力を少し上げる必要があり、結果として絞りを以前よりも少し拡げなければならない。絞りを拡げれば焦点深度が浅くなり、当然の結果として焦点合わせが微妙になり、撮影枚数が増えてしまう。

 枚数が増えれば、撮った写真の選別(ピクセル等倍にして必要な部分の端から端まで調べる)に相当な時間を要すことになり、また、安全を見越して撮影するので使える写真の枚数も以前よりは多くなってしまい、掲載用に調整しなければならない写真も増える。

 ・・・と云う訳で、最近は原稿を書く閑がない、と言うか、写真の調整だけで疲れてしまい、原稿を書く気力が出ない。こう云う時は、写真1枚だけの日を間に挟んで、間を持たせることにする。

 幸い、昨日の朝、変なハナアブを撮った。直ぐに逃げられてしまったので、この写真1枚しかない。アシブトハナアブと思ったのだが、腹部には細い黄色横帯があるだけで、この種に見られる筈の第2腹節背板の幅広い黄帯に囲まれた「エ」の字形(「二」の場合もある)の黒斑がない。これ、本当にアシブトハナアブ??



アシブトハナアブ(雌:黒化型)


アシブトハナアブ(雌:黒化型).前回と同じくハナアブ科(Syrphidae)

ナミハナアブ亜科(Milesiinae)だが、ナミハナアブ族(Eristalini)

腹部第2節背板の黄色帯が極めて細い

(写真クリックで拡大表示)

(2010/11/03)

 しかし、市毛氏の「ハナアブ写真集」を見ると、アシブトハナアブ(Helophilus virgatus)以外には考えられない。其処で、Web上でアシブトハナアブの画像を片っ端から見てみた。しかし、これ程第2腹節の黄色帯が薄くなっている個体は見付からなかった。挙げ句の果ては、例によって「一寸のハエにも五分の大和魂・改」にお伺いを立てる次第と相成る。

 早速、pakenya氏から「アシブトハナアブのメスですね」との御回答を得た。これで一安心、Weblogのネタとして使える。pakenya氏に感謝!!

 氏に拠れば、「あまり注意してみていませんが、暗色傾向の強いものもしばしば見られます.たまに、横縞がほとんど見えないものもあり、さすがにこのようなやつに出会うと何者?!ってな感じにどきっとします」とのこと。此処に載せた程度の黒化は、ハナアブを見慣れた人にとっては、驚くに足らない程度の変異らしい。

 ハナアブ類の腹部背板の模様は、安定して変化の少ない種類もあるが、このアシブトハナアブの様に非常に変化に富む種類も多い。ハナアブ類の種類を見極める時は、余り腹部の模様を頼りにしない方が無難な様である。








最終更新日  2010.11.04 12:12:42
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2010.11.01


 今年は、9から10月上旬にかけて余りにも虫が少ないので、園芸店に何度か出掛け、虫集めの為に10種程度の花を買ってきた。勿論、店の展示場(青空天井)で沢山虫が来ているのを選んだのだが、家に置いてみると、我が家の周辺には基本的に虫が少ないらしく、多少の効果が認められたのはコスモスとカラミンサ位のものであった。

 やがて、鉢植えにしてあるセイタカアワダチソウが咲き始めた。やはり虫集め専用に植えているだけあって、凄い「集虫力」である。ハエ、アブ、ハチ、蝶、蛾、更にはヒトスジシマカまでがやって来る。残念ながら、その多くは既に紹介済みの種類だが、先日のニホンミツバチも含めて、何種類かの未掲載や新顔の虫がやって来た。



キスネクロハナアブ(雄)1


セイタカアワダチソウにやって来たキスネクロハナアブ(雄)

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/19)

 今日は、その中から我が家としては「珍種」であるキスネクロハナアブ(Cheilosia ochripes)を紹介する。最初はセイタカアワダチソウに来たのだが、虫の重みで花穂が枝垂れて虫は花の下側になってしまい、旨く写真が撮れない。その内、既に黄色くなり始めたブルーベリーの葉に留まったので、セイタカアワダチソウに留まっている写真は最初の1枚だけである。


キスネクロハナアブ(雄)2


ブルーベリーの葉に留まるキスネクロハナアブ(雄)

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/19)

 キスネクロハナアブはハナアブ科(Syrphidae)ナミハナアブ亜科(Milesiinae)クロハナアブ族(Cheilosiini)に属す。写真の個体は、体長約13mm、翅長約10.5mm、翅端まで約16mmとかなり大型で、遠くから見るとアメリカミズアブによく似ていた。双翅目をよく知らない人ならば、ミズアブ類と間違える可能性がある。


キスネクロハナアブ(雄)3


斜めから見た図.かなり這いつくばっている感じ

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/19)

 このクロハナアブ類を我が家で見るのは初めてである。似た様な種類が多く、ハナアブ類の中でも最も厄介な連中として名高い。特にこのキスネクロハナアブの属すクロハナアブ属(Cheilosia)は種類数も多く(九大目録で58種、「みんなで作る双翅目図鑑」では65種)、更に、酷く類似していて、素人には禁断のグループとされている。


キスネクロハナアブ(雄)4


頭部を斜めから見ると、複眼に毛のあること

触角第3節が殆ど円形であることが分かる

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/19)

 私はよく知らないのだが、市毛氏の「ハナアブ写真集」を見ると、複眼無毛のAグループ、複眼有毛で顔有毛のBグループ、複眼有毛で顔無毛のC・Dグループと、全部で4つのグループに分けられるらしい。

 写真を見れば明らかな様に、複眼には毛がある(上の写真)。顔は正面から見ると周辺には若干の毛がある様に見えるが、全体としては無毛である(下の写真)。どうやらC・Dグループに属すらしい。


キスネクロハナアブ(雄)5


正面から見たキスネクロハナアブの顔

周辺部を除いて、顔は無毛である

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/19)

 ハナアブ類の識別には脚の色が問題になることが多い。写真でお分かりの通りセイタカアワダチソウの花粉だらけで脚の色は良く分からないが、各腿節は黒く先端のみが茶褐色、脛節はほぼ茶褐色の様だが、その後半はやや色が濃い様に見え、各付節は暗色である。また、触角第3節は殆ど円形をしている(上の上の写真)。

 これらの特徴を基に、市毛氏の「ハナアブ写真集」で調べてみたところ、オオクニクロハナアブが一番近い様に思えた。しかし、頭の形が一寸違う。それに「ハナアブ写真集」に載っていない種類もかなりある。


キスネクロハナアブ(雄)8


専門家によってキスネクロハナアブと認められた写真は

少ないと思うので、沢山写真を出しておく

本来は最初に出すべき正立背面像

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/19)

 其処で、例によって「一寸のハエにも五分の大和魂・改」のお世話になる次第と相成る。

 早速、ハナアブの研究をされているpakenya氏から御回答を頂いた。オオクニではなくキスネクロハナアブであった。「ハナアブ写真集」でオオクニの上に出ていた種である。御話に拠れば、「夏から秋に見られる種で、特に秋に見る機会が多いです.この仲間の同定は困難なものがほとんどですが、この種は比較的わかりやすいです.複眼有毛、顔面は長毛を欠き、小楯板には長毛はあれど剛毛を欠くいわゆるC種群の大型種で、顔の中隆起の上辺がなだらかなので横顔に特徴があります.春に出現するC. japonicaニッポンクロハナアブと酷似していて、同じ種の季節型ではないかと推定する人も居ますが、中隆起の形と眼縁帯下部の幅がキスネの方が狭い傾向があり、形態が違うのであれば別種であろうと考えています(私は)」とのこと。

 更に、「キク科の花によく来るため、花粉まみれになっている個体をよく見ます。アーチャーンさんの画像の個体も黄色の花粉が大量に付着していますね.セイタカアワダチソウにでも寄ってきたのでしょう」と、正に御賢察の通りであった。


キスネクロハナアブ(雄)6


オマケのその1

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/19)

 最近は「東京都本土部昆虫目録」に載っていない(東京都未記録)種を撮影することが屡々ある。其処で、このクロハナアブも「もしや?」と思い、一応確保(ネットで採集して大きなプラスティックの筒に入れた)して置いた。だが、残念ながら(ハナアブ君にとっては幸いにも)目録にチャンと載っていた。

 しかし、その記録は狭山丘陵(東京都北部、埼玉県との境)にただ一つあるのみで、皇居や赤坂御所、常盤松御用邸、井の頭公園付近での報告には載っていない。少なくとも、この辺り(東京都世田谷区西部)の住宅地では相当の「珍種」と考えて良い様である。


キスネクロハナアブ(雄)7


オマケのその2

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/19)

 pakenya氏からの御回答にも「この種は都内にも記録がありますね」とあった。其処で早速、囚われの身となっているキスネクロハナアブを逃がしてやった。

 採集してからほぼ丸一日(暴れるといけないので暗い所に置いておいた)だが、まだ元気一杯、蓋を開けた途端に何処かに消えて見えなくなってしまった。








最終更新日  2010.11.01 13:48:14
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2010.10.21


 我が家に庭にはヒトスジシマカが多い。普段は蚊取り線香を焚いているのだが、丁度備蓄が切れてしまい、集って来る蚊を捕虫網で捕まえては網全体を丸めて蚊を潰していた(1匹ずつ潰す余裕は無い)。

 すると、その中に蚊ではない少し大きめの虫が居た。蚊は簡単に死んでしまうが、この少し大きめの虫はまだ辛うじて生きていた。よくハナバチが一緒に入るのでそれだと思い、逃がしてやろうとしたら、何とハナアブの1種である。しかも、今までこの辺りでは見たことのない種類!!



シママメヒラタアブ(雌)1


シママメヒラタアブ(東京都未記録種)の雌.体長は6mm弱

腹部背板3節以降に明瞭な横帯を持つ

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/12)

 早速、マクロレンズで覗いてみると、眼に縞があり、腹部には黒と橙色の縞がある。マメヒラタアブ属マメヒラタアブ亜属(Paragus(Paragus))のハナアブである。汚れたネットの上に居るのを撮るのではモデルに対して失礼だろうから、虫集め用に買ってきたコスモスの花の上に載せて撮ったのが上の写真。

 このマメヒラタアブ亜属は日本に3種が生息し、この辺りに居る可能性のあるのはノヒラマメヒラタアブとシママメヒラタアブの2種だけである。双翅目の掲示板「一寸のハエにも五分の大和魂・改」に拠ると、シママメは河川沿いなどの草地に特異的に生息する種と考えられており、あまり一般的な種ではないそうである。・・・と云うことは、ノヒラマメか?


シママメヒラタアブ(雌)2


次の日見つけたシママメヒラタアブの雌.多分上と同一個体

小楯板の色が少し違うが、照明の方向の違いであろう

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/13)

 掲示板にはシママメとノヒラマメに関する過去の投稿が幾つかある。しかし、どうも両者の区別が今一つ良く分からない。其処で、急いで写真を調整してノヒラマメか否か御伺いを立ててみた。

 早速、ハナアブに詳しいpakenya氏から御回答を賜った。これは典型的なシママメヒラタアブ(Paragus fasciatus)の雌とのこと。ハナアブ科(Syrphidae)ヒラタアブ亜科(Syrphinae)マメヒラタアブ族(Paragini)に属す。シママメは東京都本土部昆虫目録にも記録が無く、かなりビックリした。


シママメヒラタアブ(雌)3


真横から見たシママメヒラタアブの雌.各基節は黒い

後腿節の中程先端寄りに幅の広い黒色の輪がある

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/13)

 pakenya氏に拠ると、「腹部背板3節以降に明瞭な横帯を持つのはシマです。特に末端節が黄色いノヒラの例はないようです。また、触角の第2節が第1節より明らかに短いこと、翅の中央部に微毛microtrichiaが認められないこともシマの特徴です」とのこと。写真のハナアブは正にその通りになっている。


シママメヒラタアブ(雌)4


略正面から見たシママメの雌.顔は白く見えるが実際は黄白色

触角第3節下部は黄褐色を帯びる

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/13)

 また、pakenya氏の御話には、「シマは河川敷の草地に主に生息するようです。ご自宅は多摩川や野川の近くでしょうか?」とあった。我が家は野川からは約500m、仙川(川の仙川)からは約300mだが、両方とも崖を下った所を流れている。川から来たとすれば急斜面を上がってくる必要があるが、以前大型種のヒゲナガカワトビケラが飛んで来たこともあるし、飛翔の出来る虫にとって多少の勾配は大した問題ではないかも知れない。


シママメヒラタアブ(雌)5


斜め前から見たシママメヒラタアブ

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/13)

 実を言うと、最初のコスモスの花に載せた背面からの写真を撮った後、横から撮ろうとしたら、コスモスの鉢が倒れてアブさんは何処かに行ってしまい、見えなくなってしまった。

 それでは2枚目以降はどうしたのかと言うと、次の日にまた現れたのである。虫集め用に買ったカラミンサの花に留まっていた。しかし、かなり弱っていて、時々花から落ちてしまう。同じ雌だし、恐らく同一個体で、昨日蚊を潰した時にかなりのダメージを受けたのだろう。可哀想なことをしてしまった。

 コスモスとカラミンサは隣同士なので、或いは、コスモスが倒れた時に飛んで行ったのではなく、近くに放り出されて、カラミンサまで歩いて来たのかも知れない。其処で、落ちる可能性の少ないコスモスの花に載せてやった。既に掲示板に問い合わせた後であり、東京都未記録のシママメと分かっていたので、シッカリ写真を撮った。


シママメヒラタアブ(雌)6


頭部を超接写.触角第2節は第1節よりも短い.複眼のシマは

地色の違いではなく、白色毛の有無に拠るものらしい

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/13)

 写真を撮り終わり、コムピュータにデータを移して写真の出来を見た後、あることに気が付いた。東京都未記録なのだから虫体を確保して「双翅目談話会」の何方か(「一寸のハエにも五分の大和魂・改」に書き込みをされている方の多くは「双翅目談話会」のメンバー)に送って何らかの記事にして頂ければ、シママメヒラタアブの分布に関する「新知見」になり、また、東京都本土部昆虫目録の種類数が1つ増えることになる(写真では確実な証拠とはならない。何らかの印刷物にする必要がある)。

 私は、写真のモデルになって貰った虫は殺さないのを基本としている。しかし、もう余命幾ばくもない様だし、何時もお世話になっている「一寸のハエにも五分の大和魂・改」の皆様(特に東京都本土部昆虫目録の双翅目を担当されているケンセイ氏)のお役に立てれば幸いと思ったのである。


シママメヒラタアブ(雌)7


確実なシママメヒラタアブの写真はWeb上に

余り多くないので沢山貼っておく

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/13)

 其処で、シャーレを持って(毒ビンで殺す気はしなかった)庭に出たところ、シママメが居ない。ハナアブを狩るギングチバチは最近見ていないし(昨日のギングチバチは昨年9月に撮影)、飛んで逃げるだけの力があったとはとても思えず、やはり下に落ちてスレートの上を這い回っているのではないかと思い、周りの植木鉢をみな退けて探したのだが、残念ながら何処にも見当たらなかった。一体何処へ行ってしまったのだろう・・・。



シママメヒラタアブ(雌)8


オマケの1枚目

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/13)

 その後、2日目に撮った写真を「一寸のハエにも五分の大和魂・改」に載せようとしたところ、そのスレッドの最後にケンセイ氏からの書き込みがあり、東京都では未記録なので再度出現したら虫体を確保して採集報告を書いて欲しい、とのこと。上記の顛末を書いて、残念ながら・・・、とお詫び申し上げた次第である。


シママメヒラタアブ(雌)9


オマケの2枚目

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/13)

 ところが、その数日後、この東京都では珍品の筈のシママメヒラタアブが沢山飛んでいる場所を町の奥の方で見付けたのである。今までに何回も撮影に行っているところで、こんな所にシママメが多産するとは、やはり今年は異常な年らしい。

 急いで家にとって返し、採集道具を持って来て久しぶりに虫屋を演じた。私は採集報告を書くのに必要な専門的な文献も持っていないし、機関誌を発行しているの昆虫関係の組織にも所属していないので、採集した虫体は早速ケンセイ氏に送付した。これで少しはお役に立てたことであろう。








最終更新日  2010.10.21 15:37:34
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